あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

三笠フーズの汚染米転売事件と産経新聞

2008年09月08日 06時31分40秒 | 食の安全
 新聞、メディア等では比較的地味な扱いなのだが、三笠フーズの汚染米転売は、結構大きなニュースである。
 いや、大きく取り扱われているのだが、微妙に事件が矮小化されている。この辺りの事情は、「Birth of Blues」さんの各種エントリが、もうこれ以上なぐらいに詳しい。


絶賛流通中の「地上最強の天然発癌毒素入り鹿児島・熊本産焼酎」の社名は無用の混乱を招くので公表しない。との農林水産省のコメントが電光石火で消えた件
http://birthofblues.livedoor.biz/archives/50705212.html

【動かざること山の如し】 100%発ガン物質入り焼酎の実態を農水省や焼酎団体が沈黙を守っている件
http://birthofblues.livedoor.biz/archives/50705809.html

三笠フーズから事故米を仕入れた熊本県の焼酎メーカー2社が特定される?
http://birthofblues.livedoor.biz/archives/50705851.html


 朝日新聞の「有害米転用、社長が自らの指示認める」という記事によると、うるち米がアフラトキシンB1、もち米にメタミドホスが混入しているとの事で、問題はうるち米のアフラトキシンB1。


 アフラトキシン - Wikipedia

【毒性】
アフラトキシンは地上最強の天然発癌物質であり、その毒性はダイオキシンの10倍以上といわれる(詳細はIARC発がん性リスク一覧参照)。主に、肝細胞癌を引き起こす原因物質として知られている。アフラトキシンは少なくとも13種類(代表的なものは B1、B2、G1、G2、M1 の5種類)に分かれるが、毒性はB1が最も強い。発癌機構として、アフラトキシンは肝臓の代謝酵素シトクロムP450によって活性化され、それがDNAと結合して付加体を形成する。付加体は、DNAの変異や複製阻害を引き起こし、癌化のイニシエーターとなることが報告されている。


 うるち米とは、みんなが食べているご飯の事だ。
 で、俺がこの事件に気が付いた、9月7日の産経新聞朝刊なんだが、引用しようと思ったらばっさりMSN産経ニュースから削除されてる?
 同記事はどうやらこれらしいが。編集されたのか、はたまた紙面とネットで内容が違うのか…。

 農薬汚染米食用転売 混入割合は1割前後 変色などで不正発覚恐れる
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080907/crm0809070044004-n2.htm

 仕方がないので朝刊紙面からテキスト化する。

 産経新聞:2008年9月7日(朝刊1面)
 正規米に一割混入 三笠フーズ不正発覚恐れ 汚染米転売

 大阪市北区の米粉加工販売会社「三笠フーズ」が基準値を超える殺虫剤やカビ毒が検出された工業用の事故米を食用と偽って転売した問題で、同社が正規米に混入する事故米の量を一割程度に抑えていた事が6日、わかった。カビの生えた米の混入割合を高くすると品質が悪化することから、不正が発覚しないよう混入量を調整していた可能性が高いと見られる。

 購入16社一斉点検へ

 一方、農林水産省は同日、不正が発覚した同社以外に平成15年度以降、事故米を購入した16社に対して一斉緊急点検を実施することを決めた。
 同社の説明などによると、同社は、米を納入するさいの数量合わせや原価調整のために事故米を正規米に混入して転売。担当者は「ブレンド米と同じような発想だった。正規米だけでは価格競争で採算ラインを割るケースもあり、利益を確保したかった」と説明した。事故米はカビを取り除いたりして混ぜていたが、米全体の色合いが悪くなるため、不正が発覚しない程度の混入割合に抑えていたとみられる。
 同社は同日、九州地方の焼酎メーカーに出荷した事故米を自主回収したが、販売した輸入米23トンのうち混入量は4~5トンという。
 同社は16年2月~20年8月までの間に政府から中国やタイ、ベトナム、米国産の事故米約1779トンを1946万円、キロ当たり平均10.94円で購入。これを食用として50~70円で不正転売し多額の利ざやを稼いでいた。
 一方、農水省は8日以降、各地の農政事務所を通じて事故米を購入した業者の一斉点検を行うことを決めたが、三笠フーズの福岡県内の工場を、8月下旬に調査していながら、問題を発見できていないなど、事故米を売却した後の同省のチェック体勢の甘さも問題になっている。
 このため、緊急調査では、各種の取引経路を追跡し、転売先まで含めて厳密にチェックする方針。また、再発防止のため、事故米の販売システムを見直す移行だ。
(3面に「主張」、27面に関連記事)

 で、3面の「主張」では「農水は事後監視の徹底を」とあり、こちらはネットで読める模様。27面の社会面では、その農水のチェック内容と、三笠フーズの輸入米の内容についてある。
 社会面の情報はかなり重要っぽい。この記事によると、…く。こちらもMSN産経ニュースにヒットしない。

(引用開始)
 三笠フーズで不正転売が発覚した事故米は中国とベトナムからのミニマムアクセス(最低輸入量)米。平成19年度の輸入枠は約77万トン(玄米ベース)だったが、国際価格の高騰で政府は計画通り落札できず、約7万トンが未達のまま買い入れを終了した。日本のコメほど品質が高くなく、みそや米菓用が中心。食用にはならない事故米は、工業用ののりや肥料、飼料などに用途が限定されている。
(引用終了)


 上記を読んで、それなりに見えてくるだろうか。
 現在のMSN産経ニュースのトップ、「注目のラインナップ」では、「メタミドホス検出の中国米 9割が加工され流通 」である。

 馬鹿者!重要なのはもち米のメタミドホスより、あきらかにアフラトキシンB1のうるち米じゃろうが!!
 中国に絡めて重心をメタミドホスのもち米にずらそうなんて印象操作をするようならば、大紀元と一緒だろうが。

 しかしまあ、「正規米に一割混入」ってのは、なかなかショッキングな見出しだな。
 毒物までは特定していないが、アフラトキシンB1というところがまた強烈。
 世界最強の天然発がん性物質、致死量超微量で、ちょっとでも体内に入れば肝臓がん確定じゃないか。

 三笠フーズ社長は死刑でも生ぬるいわ。なーにが「ブレンド米と同じような発想だった。」だ。じゃあテメエが食ってみろ。
 ちなみに、カビの生えた部分を取り除いたぐらいでは、カビは取り除けていない。