Jerry Emma Laura Piano

Mina, Dalida, Barbara, Laura, Lara....美人大好き! あっ、Mihoが一番好き

今も源太郎の横でEmmaは寝ている

2015年10月27日 | 毎日の話
 
EMMAちゃんお目覚め
音楽を聴いていて、席を立つと、ちゃっかり椅子の真ん中に座るEmma。Lauraと違って、機材にはちょっかい出さないので、そのままにしておくと、再び眠りにつく。それにしても、肉ま...
 

エマは、病気療養中で、体重は少し増加して安心しているが、1年前に比べるとその差ははっきりとしている。でも、我が家で一番おとなしく、そばにいるだけで癒される。


続続々源太郎(14)

2015年10月27日 | 腰折れ文

十四 新宮温泉に逃避 (登場する人々や地名などはすべて架空のお話ですので悪しからず)

 

 昨夜は、夕食を久しぶりに楽しむことが出来た。夕食代と言っても銀座で飲むことを考えれば安い。それより、行ったことのない国の話を聞くことができたことが何よりの収穫だった。

 

 彼女とは、連絡先のメールアドレスを交換したので、帰国後も連絡を取ることができる。彼女は日本製のコンピュータを使用しているとので、日本語のメールでも大丈夫なことは確認した。と言っても、源太郎は英文で手紙を打てるほど語学に余裕はなかったので、それも幸いだった。

 

 ロビーには、すでに迎えの職員が来ていて、挨拶と名刺交換して車に乗った。朝は冷え込み、コートの襟を立てないと寒いくらいだ。早く出てきたので、あの親子とは顔を会わせることはなかったが、源太郎はフロントにささやかなプレゼントの花とメッセージを頼んでいた。「二人の旅がよき思い出になりますように。源太郎」あのメッセージを見て、きっと彼女は何らかの返信があるだろうと期待していた。

 

 環境学会の講演なんてつまらないものだ。発表のディスカッションもありきたりで、議論は大御所の先生の教え子には誰もが優しく、一匹狼で革新的な発表には批判が相次いだ。そんなこの世界は嫌いだったが、源太郎は主流派だったので、若くして理事に登り学会を仕切っていた。

 

「理事のご意見は」大抵、まとわりつく人間は人を役職名で呼ぶ。源太郎はそれも嫌いだった。「君たちは、僕の意見が欲しいのではなく、お墨付きだけあればいいのだから、誰が理事をやってもいいってことだよ。君がやれば」と切り返すと、これも大抵「恐れ多いこと、私には無理です」という。それは定型文のようで、呪文のようでもあった。こんな学会が三日ほど続く。源太郎の出番は、初日の総会と最終日だけだ。そして、今夜から関係者との夕食が毎夜続き、体調が悪いと言わない限り、意味のない接待に巻き込まれる羽目になる。

 

「斎藤君。もう今日はこれで私の出番はないよな」

「ええ、6時からグランドホテルで懇親会です」

「今日は、少し疲れた。私が挨拶するわけでもないし、休ませてもらうよ。会長によろしく伝えてくれ」

「理事、大丈夫ですか」

「大丈夫だ。ゆっくり眠れば大丈夫。明日1日ゆっくりするよ」

「わかりました。会長にはお伝えしておきます」

 

 どうせ、出席したところで何も得ることなどない。名刺の束が重くなるだけで、彼らは懇親など目的ではなく、単に名刺一枚が欲しいだけだし、それがさも営業した勲章のように報告書に記載するだけだ。夜の街に出かけると、人の名前を利用して彼ら自体が自らを接待している。そして、交際費の伝票が廻ってきても上司達も同じ穴の狢だから疑いもしない。反対に少し安い領収書なんてものを持ってきたら、「それで先生は満足したのか」なんて嫌味を言われるので、皆許される金額目一杯に飲んで騒ぐことになる。手土産だってすでに自分の分も含めて、高価なモリハチの羊羹なんて用意しているだろう。そんな輩達に取り囲まれた懇親会など馬鹿げている。

 

 

でも、学会を開催する地域もそれをわかっているから始末が悪い。学会の資料袋なんてものを持って二次会の店に入ったらまず都会の飲み屋の金額を吹っかけられる。だから、源太郎は学会に参加するときは、できる限り彼らとは違うホテルを予約し、ラフな格好で行動することにしていが、始終それをやると堅物と言われるので、学会開催中、一回は顔を出して恩師の顔を立てた。

 

そういえば、彼女たちは「芦原温泉まで行く」と言っていたことを源太郎は思い出していた。

 

 金沢周辺には多くの温泉場があるが、艶やかな芦原温泉もいいが、能登の和倉温泉の西側に裏寂れた新宮温泉がある。不便だが、そこは風情があって実にいい。そこは、観光客もあまり来ないので、ゆっくりと一人の時間を過ごすことができる。

 

 学会を早い時間に切り上げたので、レンタカーを借りて、ホテルの予約はそのままで出かけることにした。源太郎は雪道の運転は慣れたものだ。新宮温泉の宿は予約できたので夕食までにたどり着けばいい。携帯には何本か着信履歴があるが、他の理事たちからで、「会長と行動を共にし皆同じでないと困る」連中だから電話に出る必要はなかった。どうせ奴らは体裁で電話をかけてきて、こちらの動向をうかがいたいだけだ。連中は「心配しましたよ」と必ず明日言うだろう。そう想像するとおかしくなる。

 

これで接待漬けから解放されると源太郎は車を走らせながら、自由をかみしめていた。

 

 新宮温泉は、山手の奥にあり数件の温泉旅館があるだけの温泉場だ。中途半端な除雪の駐車場の落雪のない場所に車を止め、宿に入ると、若い女将が「よく来られた」とスリッパを差し出し、夕食の準備はできているといった。温泉はいつでも入れるから、源太郎はすぐに夕食をとる旨、女将に告げ部屋で糊がパリパリに効いた浴衣に着替えて、食堂に下りていった。こんな時期にここの温泉に来る観光客などいるはずはない。大広間の真ん中に、三つのお膳にてんこ盛りの料理が並んでいる。燗酒を頼んで、源太郎は座椅子に座った。女将は、丁寧な挨拶し、酒を一献だけついで戻っていった。

 

ゆっくりできるが、これほど寂しい夕食も珍しい。昨日の夕食がなんて楽しかったか、源太郎は改めて思い出していた。


中津川行き。快速電車は久しぶりだな

2015年10月26日 | 毎日の話
 
富士山の朝焼け
昨日は、第二東名から白川郷、五箇山、高山から高根、御岳山の開田高原を抜け、木曽福島から伊那、大月から富士山を経て、自宅に21時に戻ってきた。ドライブ走行距離は800kmを超えた。車...
 

去年は、五箇山に行っていたのか。一年経つのは早い。昔先輩が、「人間の時間の感覚は、年齢の逆数で経過するんだ」と言ったのを覚えている。十代に比べ60代は3倍時間の経つのは早いことになる。確かにそう思う。

中央線の中津川行きの快速電車に乗り込む人たちがだんだん多くなってきた。ちょっと早めに来たので、余裕を持って座ることができた。都内の電車ならひっきりなしに電車はやってくるが、満席が常識。名古屋は人が多いが、電車はローカルの感覚がある。環状線や山手線があるような都会とはちょっと感覚が違う。


さてこれから土岐市へ

2015年10月26日 | 毎日の話
名古屋は少し寒い。昨夜はラグビーの準決勝を見たくて早めに就寝。外は月明かり。


駅前では、ハロウィンの仮装の人がウロウロ。路上ライブにはいい歳のおっさん達が、若い女の子の歌に合わせて踊っている。この方がハロウィンの仮装より怖い。
朝日が眩しい。さあ今日も一日頑張ろう。

泣かないでアルゼンチン

2015年10月26日 | 毎日の話

今、アルゼンチンvsオーストラリア戦を見終わった。どうしても、最後までパスがつながらない。トライ目前で、潰されてしまう。後半残り10分まで7点差。なんとかトライしてもらいたかった。泣かないでアルゼンチン。

選手交代も、後半10すぎには使い切ってしまう。それだけ行き詰まる試合。よくやったアルゼンチン。あと詰めさえ完璧なら、もしかすると圧勝だったかもしれない。ハンドリングのミスが痛かった。次のワールドカップでは確実に最強のチームになるに違いない。


寂しい、晩餐

2015年10月25日 | 毎日の話
今日は名古屋で一人。ホテルにチェックインして、ブラリ街にでて、昭和食堂と言う店に入って、カウンターで晩餐です。味噌カツを頼んでこれから楽しみます。カウンターは好きですが、一人はちょっと寂しい。イヤフォンからシャンソンが流れている。このミスマッチがいい。


Passo Sette うんーん、思い出せない。車のネーミングは意味あるのか

2015年10月25日 | 毎日の話

Mihoちゃんに駅まで送ってもらう時、前を走る車が実にゆっくり走る。我が家はみんな「いらち」だから、「ボケ、早く走らんかい」と罵声が室内に飛び交う。だいたい、走らない車は、車間は開けるし、大抵見ていない。そしてサイドミラーもたたんでいることもある。

信号機の切り返しが遅いと「ここの警察は頭を使えよ」と信号機のフムログラムまで文句が出る。そんな状態だから、諦めて、車種の意味を二人で会話する。

「あのPasso Sette」でなんて意味だ。車は結構イタリア語が多い。「Passo」は色んな意味がある。「歩み、一歩」という意味もあれば、「通過、通行」という意味がある。ところが形容詞で使うと「uva passo」で源太郎が嫌いな「干しぶどう」という意味。そもそもこの車と相性が悪いのはこれが原因か。

「じゃ、Setteは」となる。単純だ。意味は数字の7だが、これがなんの意味があるのか。「手直しの回数か」「いやいや、007のボンドカーか」この単語だけでは、意味がわからない。もし、この車からボンドガールが降りてきたら、それはそれで魅力あるが、、、干しブドウと思うとこれは怒られそうだ。

フェラーリなら「testarossa」赤いフラッグシップと、ちゃんとグレードがわかるのに、日本の車は、意味不明が多い。そうかと言って、漢字の車名も困る。とにかく早く走ってくれ。


続続々源太郎(13) ちょっと余談

2015年10月25日 | 腰折れ文

十三 金沢兼六園

 

 雪吊りの縄が雪の重みでピンと張っている。池に架かる石橋の上は凍っていて、まばらな観光客は遠目にその景色を眺めては、公園の除雪した道を通り過ぎて行っていた。源太郎は、明日からの仕事のため市内のホテルに泊まることにしていたが、のチェックインまで間があるので、寒いけれども軒下の椅子に腰掛けてその光景を眺め時間をつぶしていた。

 

「こちらのお席は空いていますか」と若い旅行ガイドのような女性が話しかけきた。見ると、彼女は外国の女性をエスコートしている。源太郎は単純で外国の人にはとにかく優しくすべきだと考えていたから、「ええ、空いていますよ。どうぞ」と言って、二人のために源太郎は立ち上がり、その景色を見るには最高の席を譲った。

 

「よろしいのですか」「ええ構いませんよ。これから他に行くところでしたから」と源太郎は見栄を張った。他の目的の個所もなく、公園をぶらぶらするしか時間を潰すことしか考えていなかった。「よかったわよ。お母さんここに座って少し休むのがいいわ」と手をとって足元が少し不自由な女性を座らせた。彼女の髪は赤毛で、エスコートしている女性は黒髪だった。

 

 席を空けて、再び小道を歩いている源太郎は、さっきの髪の色が気になっていて、医学的にどうなっているか昔医者の友人から聞いた話を思い出していた。

 

「なあ、源太郎。今の女性は髪の毛を染めるので、わかりづらいが、人間の髪の色には、基本として金髪、赤毛、栗毛、黒髪で仕分けできる。そして、髪の毛色である程度の出身国や民族がわかるんだよ。髪の色は基本的に肌の色や瞳の色、特殊な場合だけど病気とも関連していて、皮膚癌や白皮症の患者は金髪や赤毛を持つことがあるんだよ。だから、女性の髪の毛の色は地肌に近い所を見ないとわからないよ」

「そうか。髪の毛で出身国がわかるんだな」

「エリアぐらいは推論できるよ。例えばだな、黒髪はアジアやアフリカ、中東、一部地中海ぐらい分布していて、其の内、東アジアの人々は直毛の黒髪だし、アフリカ系の人々は縮れた曲毛の黒髪を持っている」

「そうか、ストレートの黒髪は東アジアだけか」

「そうだね。だから欧米人は魅惑の髪色なんだよ。日本の女性は髪の色染めない方がいいのにね」

「だな。で、他の色は」

「栗毛は、ほぼ全域に分布するけど、多くは地中海、スカンジナビアぐらいまで、最もありふれた髪の色さ。だから、この色の髪は最も無難な色だから、お前の彼女もそんな色に染めているんだよ。ただ遺伝子的に栗毛と金髪は共通の遺伝子に基づいているから厄介なのさ。ところでお前の好きなフランス人の若い女性の栗色は、「Brunette 」というのだが、英語のように表現力の無い言語では黒髪のこともさすので注意しろよ。でな、栗毛はあらゆる種類の瞳の色に現れる可能性があるから、目の色も同時に見ないとエリヤはわからない。そして、毛の太さは細いほうだから、風にたなびくほどの柔らかさを持っているよ」

「そうか。お前はいつもそんな風に女性を見ているのか」

「仕方ないだろそれが仕事なんだから。そしてお前が好きなブロンドは稀にしか見られない髪色なんだよ。全人口に対する割合は2パーセントに満たないと思うよ。金髪の人は、薄いグリーンや明るい色彩の瞳の色なる。そして、金髪の種類は、プラチナブロンドから、暗い色のダークブロンドにまで種類があるのさ。そして最も毛の太さが細い。だからコマーシャルでふわふわに見える髪を表現するよね。黒髪は絶対無理だから、日本人が金髪に染めるのはやめたほうがいい。下手をすると虎のように剛毛に見える。あと一つは、赤毛だよね。昔は差別的に使われたことがあるが、珍しい色の髪なんだよ。スコットランドやアイルランドで比較的多く見られて、不思議なことにアメリカでも2パーセントぐらいが赤毛だよ。でもこの差別的な表現があったから、アメリカ人は結構栗色に染めていることが多い。赤毛も明るい瞳の色があって、お前が好きな歌手のFiorellaあたりもその仲間さ。だから彼女はイタリア人だが、スコットランドやアイルランド系かもしれないよ。髪の毛も太いから風にたなびかないね」

源太郎は、こんな話を思い出し、彼女の母親はイギリス北部の女性じゃないかと想像していた。

 

 源太郎は、公園側のホテルにチェックインした。そして今夜は一人だし、金沢料理でも楽しもうと、ホテルのフロントで「光琳坊」という店を紹介してもらい楽しみに明日の会議の準備をしていた。

 

7時半にフロントに降りていくと、公園で席を譲った二人がフロントにいた。源太郎は目があったと思い軽く会釈したが、二人は気づかなかった。店は、ホテルの脇の小道を少し進んだところにあり、一人で食事をするのにはもったいないくらいの立派な料理屋だった。入り口まで、綺麗に除雪されていて、足元も全く不安がない。入り口の引き戸を開けると奥から女将が出てきて、下足を下げテーブルの席に案内された。本来料理屋だから、接待や会食に使われるので奥には個室が連なっているように感じた。席に着くと、お品書きが運ばれてきて、一番安いコース料理を頼んだ。源太郎は、この店で接待すると一体いくらかかるのか想像して酒と料理が運ばれてくるのを待っていた。

 

しばらくして、女将が入り口に行くのが見え、案内されてお客が源太郎の斜め前の席に座った。あの二人だった。源太郎に気づいた彼女は、軽く会釈をして、母親と言っていた女性に説明した。すると、女性は振り返り、こちらを向いてぎこちなく会釈をした。源太郎も、頭を下げた。

 

黒髪の彼女は、女将と料理について話している。そして、彼女たちも源太郎と同じコースを頼んだが、母親には生魚がダメだと告げ、別な料理をアレンジしていた。しばらくして、彼女は席を立ち「先ほどはありがとうございました。母は足が不自由なので、あの時は助かりました」と告げてくた。源太郎はお礼を言われるほどのことではないと、軽く腰を椅子から離して答えた。

 

「もしよろしかったら、ご一緒に食事をしませんか」突然の申し出に驚いたが、一人で食事をするのも退屈だし、もし二人をご馳走してもあの料金ならなんとかなると踏んで、女将を呼んで事情を話した。女将は、外人の相手が少なくなるし、それは隠して、喜んで源太郎の配膳を移動した。もともと四人席だから、店にしてもありがたかったことは事実だ。

 

「お仕事ですの」

「ええ、明日会議があってこちらに来たんですよ」

「そうですの。私たちは久々に日本に旅行なんです。母が私の父の故郷の金沢に来たいというものですから、元気なうちにと思ってきたんです」

源太郎は、綺麗な日本語を話す彼女は、きっと父親の再婚相手の母と旅行だと決めつけた。

「すいません。名乗っていませんでしたね。源太郎と言います」

「こちらこそ、母はジュディ、私はマリアです。智子と呼んでいただいてもいいですよ」

「初めてお目にかかり光栄です。お母様」と片言の英語で話すとジュディは微笑んだ。

「マリアさんは日本でお生まれになったんですか」

「そう見えますか。イギリスで生まれましたの」的が外れた。

「そうですか」

「私はハーフなんですよ」と母親にそれまでの会話の要約を英語で説明している。

「失礼しました。お生まれはイギリスの北のほうですか。アイルランドとか」

「ええ、よくお分かりですね。行かれたことがあるのですか」

「いいえ、ちょっとそんな気がしたので。適当に言ったまでですよ」

「初めてだわ。イギリスと言って、私たちの故郷を当てた人はなかなかいないわ」

「そうですか。光栄です」源太郎は髪の毛の色で、国を当てたことは決して言わなかった。しかし、彼女はどう見ても日本人だった。


玄関先でフテ寝のLaura

2015年10月25日 | 毎日の話
今日は雲ひとつない富士山が見える。わずかに初冠雪の雪が残っている。


これから、出張で名古屋へ。車好きのラウラは、一緒に行きたいが、連れて行ってもらえない。すると玄関先にフテ寝して最後の抵抗を試みる。

それにしても、下半身デブはちょっと恥ずかしい。


先ほどJerryの散歩だったが、不思議なことに、まだ蕎麦の花が咲いていた。蕎麦に早稲や晩稲があるのかなぁ。

パトリシア、カテゴリー5

2015年10月24日 | 毎日の話

メキシコに、あのカテリーナより規模が大きいハリケーン「パトリシア」がメキシコに上陸したようだ。史上最大のハリケーンらしいが、災害がないことを祈る。

写真を整理していたら、Emmaが我が家にやってきた時の写真が出てきた。もう10年以上前の彼女だ。まだ色白だったななあ。

さて、これから同窓会に行ってきます。

 


秋ですね。大好きな人と音楽を

2015年10月24日 | 音楽の話

秋になると、読書か音楽。いつもそうだから変化がないが、なぜかしら音楽を聴きながら読書というのが一番好きだ。本は小説でなくてもいい、美人の写真集でもいい。本が横にあり、猫が膝の上に座り、美味しい珈琲を飲みながら、音楽を聴く。こんな贅沢はない。

秋の音楽祭といえば、大好きなLaura Pausiniからスタートしよう。

Laura Pausini - Lato Destro del Cuore (Official Video)

 

そして、何よりハスキーな声の持ち主。Carmen Consoliは本当に魅力がある。

Carmen Consoli - Sintonia Imperfetta

 

新しきファドの女王。リスボン大学を出て医者でもある彼女。これだけ鼻が高いとキスするのにちょっとな。余計な心配かな。

Katia Guerreiro - Quero Cantar para a Lua

若手のAnnalisa、今やっと旬になってきた。

Annalisa - Vincerò (Official Video)

そして、Lara Fabian。少し曲風が変わってきた。でもまだまた健在の彼女。 

Lara Fabian - Quand je ne chante pas (Official Video)

明らかに、大人の女性になったAnna、でも新人の頃がよかった。旦那のGigiがいけない。と思っているのは源太郎だけか。イタリアのマンマになってきた。 

Anna Tatangelo - Inafferrabile


続続々源太郎(12)

2015年10月23日 | 腰折れ文

十二 ジャカランダ

 ポルトガルの五月は、日本の桜のように、薄紫色のジャカランダが咲き乱れる。智子はこの花が好きで、自分のメールアドレスにJacarandaという単語を用いていたことからも、本当に好きだったんだなと源太郎は思い出していた。

リスボンの近郊の町のカスカイスの海岸沿いのレストランで、二人は名物料理の「アロス・デ・マリスコ」を楽しんでいた。大した料理ではない。米に玉ねぎを入れて炊き、そして皮付きのエビと蟹を載せて土鍋で蒸すといった手抜き料理だ。そして、青臭い、酸味の強い檸檬を絞って食す。

この料理、シンプルでよく冷えた白ワインとよくマッチし美味しい。ところが、「米を食べなからワインを飲むなんて」と絵里香はそう言って蟹だけを食べている。テーブルの上にはジャカランダの枝がせり出し、その花の隙間の上には青空が広がっていて、なんとも開放感を源太郎は感じていたのだ。

 

ポルトガルといえば、ポートワインが知られている。源太郎が若い頃は、このポートワインは粗悪のワインという代名詞だった。あの頃はアルコールに砂糖や色粉を加えた模造ワインで、飲むと翌日必ず頭が痛くなった。しかし、本場のポートワインは、ドーロ河の流域で採れた葡萄で造られた新酒ワインに半熟成のワインを加えて樽詰めして10年近く貯蔵されたものだ。智子はフォアグラ料理に合うと言って、よく飲んでいた。そして、源太郎にこの花の講釈を続け、「あなたの好きなブエノスアイレスには並木があって綺麗らしいわよ」と聞いたような話をした。源太郎は、お返しにドーロ河の話をする。するといつものように頷き、彼女は聞いているふりをした。

 

「ドーロ河はさ、スペイン語ではDueroと言ってちょっと発音が違うんだよね。長さは900kmくらいあるんだ。イベリア山系から流れて、大西洋に注ぐ大河さ」「ふぅーん。ねえ、それより今夜は本場のファドを聞きに行きましょうよ」源太郎は暗いファドは好きにはなれなかった。「ああ。わかった」「嫌ならいいわよ。やめましょう」「そんなことはないよ。あのギターラの音は好きだから」

 

ファドは、ポルトガルで独自に発展した音楽。ファドとは「運命」を意味し、だから智子は好きになったのだろう。世界5大音楽の一つで、カンツォーネ、シャンソン、タンゴ、サンバに並ぶ音楽だ。源太郎はアマリアぐらいしか知らなかったから、ファドは女性が歌うものだと思っていて、船乗りを待つ港の女というイメージがあった。そう智子に話すと、智子は声を出して笑った。のちに、ファドを知って彼女が笑っていた意味がわかった。それは日本人が勝手に作り上げた都市伝説だったのだ。

 

ギターラは12弦の弦楽器で、正式にはGuitarra portuguesaと言って、ポルトガルギターそのもので、普通のクラッシックギターはヴィオラという。実にいい音色だ。

 

リスボンの最後の夜は、智子が新人ファド歌手のカティナのチケットを準備してくれていた。その夜、大きなイアリングが印象的な彼女のコンサートを二人は楽しみ、翌朝はパリ経由便で母の故郷のイギリスに向かった。

 

「この高速鉄道は快適ね」

「ああ、昔は飛行機でしか移動できなかったけど、今はパリまで楽に移動できるこのスペイン線は欧州でも最も高速だんだよ」

そう言いながら、絵里香は美味しそうにワインを飲みながら車窓を眺めている。しばらくすると、日本の東北新幹線のように変化のない田園地帯を疾走し始めた。

「そもうすぐこの旅が終わるのね。楽しい埋め合わせの旅だったわよ」

「現地集合、現地解散。こんな旅もいいだろ」

「ええ、夜の独り寝は寂しかったけど、旅はとても楽しかったわ」そう言って絵里香はいたずらな顔をして源太郎をグラス越しに見た。さて最後の夜はパリということになる。(暫し休刊します)