Jerry Emma Laura Piano

Mina, Dalida, Barbara, Laura, Lara....美人大好き! あっ、Mihoが一番好き

なんでいい年して飲み屋で仕事の話

2015年10月20日 | 毎日の話
小洒落た店で、ふさわしくない上司と部下。こちらは懇親会の後だから、というよりも、仕事の話が大嫌いな二人、もう二人は仕事の話が好きな二人の四人。隣の見知らぬ二人は、所長と課長と言っている。

所長は偉く講釈を並べているが論理的でない。課長は課長で頷き、時折意見を言うが、直ぐに所長は話を被せ、意見を断ち切る。

論理的におかしい会話を聞くのは嫌ではないが、ここまで来て、意味のない会話が続き右耳が疲れる。

人間の耳は素晴らしく、ある周波数をロックオンすると鮮明に音を拾う。それが困る。支離滅裂な哲学が展開される。止めろと言いたいが、彼らも客だ。

そして、支払いになった。割り勘である。端数までしっかり割っている。課長という男もバカだ。あれだけ言いたい放題言われて割り勘かよ。所長という男は、また飲もうと誘い、課長はよろしくお願いしますと言っている。

源太郎なら、バカ言うな。同じ金を払うなら違う人と飲むという。幸い、もうこの世にいない先輩から割り勘を言われたことは一度もなかった。先輩いわく、おまえより俺の方が給料は高い。しかも俺が誘った。だから俺が払う。といつも言われた。そして、おまえが上に立ったらそれを忘れるなと教えられた。

今でもそれは実行している。さらに、先輩は、仕事の話はしなかった。それより、戦時中のことや、笑い話ばかりした。飲んでまでなぜ仕事の話をする必要があるとまで言った。一緒に行った二人は仕事の話を延々やっている。源太郎は席を中座して帰ることにした。付き合いだが、仕事の話をしに来た訳ではない。

皆、世間が狭すぎる。仕事は会社や役所でやればいい。飲み屋でするなら、時間外を払え。

ということで、無駄な飲み会だった。愚痴。

続続々源太郎(9)

2015年10月20日 | 腰折れ文
くどいようですが、架空の話ですからね。


九 再び居酒屋

「今日は神田」とだけメールした。
「了解」と愛想のない返信が返ってくる。暫くして「何時」とまたメールがあった。
どうせあいつは会議中に時計型の携帯端末で、さも人の話を聞いているふりをしながら、定型文を送っているに違いないと源太郎は予想して、返信するのを少し遅らせた。

また暫くして、「返事は」とメールがある。小学生じゃあるまいに、単語だけの会話かよと思いつつ、「7時」と返信、すると今度は応答がない。旅行中とは別人の様な彼女だが、単語だけで話が成立するのだから気楽だ。

本当は、もう少し早い時間でも良かったが、絵理香はそれなりのポジションにいるから、直ぐに退社は難しいはず、待ち合わせにはまだ時間があるので、秋葉原の部品屋を覗き、万世橋のガードをくぐり、中央線沿いに神田駅に向かった。有楽町のガード下と違い、寂れた倉庫が並んでいる。大通りを渡って路地に入ると再開発された淡路町とは違って、下町の風情が残っている古い建物が目立つ。そこでも、大丈夫かと思える古い建物の居酒屋が待ち合わせの場所だった。

縄暖簾をくぐると、店の女将が「源さん、愛人来ていますよ」と店中の客に聞こえるように源太郎の来店を告げた。この女将は、誰にもそういうので、常連は誰一人振り向かない。銀座や赤坂のように同伴する客層でもないから、そんな雰囲気の女性もいないから、驚きもしない。

ただ、初めて、絵理香をこの店に連れて来た時は話が違った。垢抜けた美人の彼女が暖簾をくぐって店に入った時、女将は言葉に詰まった。そして「お一人ですか。お待ち合わせ」と絵理香に聞き、「はい、源太郎さんが」と言うと、女将は「源さん、あちらです」と借りてきた猫のように、案内した。源太郎は女将に「へー、ちゃんと接客できるんだ」と言うと、女将は、笑いをこらえて、勘定場に戻った。

暫くの間、店中の客は絵理香に視線を送っているのがわかる。それはそうだ。場違いのようにキャリアウーマンだということは誰でもわかる。そして、髪を束ねる所作もこの辺にはいないし、美人だ。源太郎も「お前たち、この位の美人をこの様な店に連れてくるチョイワル親父になってみろよ」と得意になっていた。その時、あの女将が普段に戻って、注文を聞きに来た。ふだん聞きにも来ないのにおかしい。

「源さん。紹介してよ」
「娘です。そう答えたらいいのかしら」
「わけないよね。源さん」源太郎は黙っている。
「旅先で知り合ったんですよ。ねえ、あなた」
女将はわけわからない。絵理香の方が一枚も二枚も上手だ。
「そうね。お友達以上かしら」
「源さん。よくやるね。こんな美人隠していたの。今度、熊ちゃんが来たら教えよ」
「やめろよ。あいつに漏れると、町中にてんこ盛りの話が伝わる」源太郎はやっと口を開いた。
「女将さん。彼と同じ飲み物をお願いします。それと柳川鍋もお願いします」
「お嬢さん。泥鰌は大丈夫」
「ええ。大丈夫だと思います。彼が、ここの泥鰌は最高だと言っていたので」
「あいよ。嬉しいじゃないの。源さんはいつも私の顔を見て、美味いものもまずいというんだから。じゃ、あなたを愛人ということで覚えておきますよ」
「ありがとうございます。彼が浮気していたら教えてね。女将さん」
「直ぐに教えますよ」と言って戻って言った。注文なんて口実、ちょっとの会話であの女将は、客の関係を素早く見極める。そうでなければ、この老舗の店が繁盛するはずがない。女将から絵理香は明らかに上位の評価をもらった。

それから、何回か彼女は一人でこの店に来て、女将の友達とかしていた。そして熊沢とも飲むこともあった。だから、神田というだけで、絵理香はこの店とわかっていた。

席に着くと珍しく、枡酒を絵理香が飲んでいる。「もう、日本酒か」
「ええ、飲みたかったの。遅いんだから」
「バカ言え。約束より15分も早いじゃないか」
「六時半でも良かったのに。聴かないんだもの」
「お前が、返事よこさないからじゃないか」
女将は、源太郎の酒を運んできて、「あらあら、喧嘩。また源さんが浮気」と冷やかした。
「そうよ。私に隠れて、秋葉の方にいい人がいるの」
源太郎の行動が読まれている。「ああ、いるよ。かわいい子たちがね」源太郎が悔し紛れに切り返した。
「ちゃんちゃらおかしいわ。こんなじいさん誰が相手するもんですか」
「はいはい。ご馳走様。伝票つけておくから」
「つけるなら、一杯大将にやってくれ」
カウンターの中にいる大将に聞こえるよう女将に言った。「源ちゃん。いただきます」と大将が左手を上げた。女将は商売上手だ。

「ねえ。私、来月リフレッシュ休暇が一週間あるのよ。この前話したでしょ」
「ああ」
「でね。旅行に行きたいの。遠くは無理だけど、ベトナムがいいと思っているの」
「それは楽しみだね。気をつけて行ってこいよ」
「何言っているの。どうせあなた暇でしょ。付き合ってよ」
「バカ言え。俺も忙しいんだよ」
「わけないでしょ。日程はこれよ」と言って絵理香はタイプされた旅行社の行程を渡した。
「いいところだと知っているけど、急に言われてもな」
「明日、返事頂戴ね。今日は私がおごるから」
源太郎は初めての旅先だから興味はあったが、切り返した。
「明日、スケジュールを確認するけど、一人で行ってこいよ。リフレッシュなんだろ」
絵理香は、聞いていない。女将に何杯めかの酒を頼んでいる。

今日も二人とも仲良く

2015年10月20日 | 毎日の話
一応、二人は源太郎が出勤する時間になると、さも起きていたような態度を示す。いなくなると、しばらく格闘して、それぞれの寝床に分かれて寝るはず。

Lauraは、ビデオレコーダーが新しくなって寝床にしようと思っているが、今のレコーダーは奥行きが狭く、お尻が収まらないし、網網の針金スノコを敷かれたから、寄り付かなくなった。

なんやかんや、それでもかわいい娘達です。




Cafe de los Maestros

2015年10月20日 | 毎日の話
今朝は少し早く起きてしまった。Mihoさんは、風邪ぎみでちょっと辛そうです。

ベッドには、メタボのLauraが重しのように寝ているので、それも辛そう。

Emmaは、朝からスリスリして甘えてくる。まだ火曜日。少し気合いを入れるため、Cafe de los Maestrosを聞きながら出勤です。

いつも楽しみに読ませていただいているブログの猫さんが、ちょっと病気と聞き、心配です。猫さんもストレスが大敵。ただ早めの病院に行かれたようで、さすがと思います。Emmaは変化に気づくのが遅くなって、病気が悪化したのを今でも悔やんでいます。お大事に。

さて、源太郎もストレスがあるが、行ってくるか。Mihoちゃんが、頑張ってお弁当を作ってくれた。ありがとう。