Jerry Emma Laura Piano

Mina, Dalida, Barbara, Laura, Lara....美人大好き! あっ、Mihoが一番好き

2013年も終わりです

2013年12月31日 | 毎日の話

今年は、色々な方々にお世話になりました。そして、不慣れながらブログも何とか書き続けることができました。今振り返ると、もう少し幅をもった書き込みが必要だと痛感しています。

ふるさとに戻って、お正月の準備に忙しい人や、旅先でゆったり時間を楽しんでいる方も、この朝焼けの富士山を見ていただくと、心が落ち着くと思います。毎日冷え込んで雪も減りませんが、日本海側は大雪とのこと、せっかくのお正月、雪が降り止みますように。

隣でLauraが寝ています。もちろんEmmaもJerryも。先ほど茨城で震度5弱の地震があった。息子は漫画の何とかに出かけて、今夜は帰らず・・・・まあ遊びにかけてはタフなやつです。

20131228fuji


年末年始休暇1日目

2013年12月27日 | 毎日の話
今年最後の仕事を終えて年末年始休暇に入る。良く一年頑張ったと自分を褒めてやりたいと、 誰かの言葉を使わせてもらった。Mihoちゃんも送り迎えとお弁当作りに頑張ってくれた。感謝しています。休みはしっかり休養しよう思う。音楽を聴いて、パソコンを入れ替え、写真を整理し、Jerry、Emma、Lauraと遊び、何も考えずゴロゴロ。暖かいようならバイクを走らせ、することは何もないが、結構忙しい。 友人達も、故郷に帰ったリ、旅行したりと忙しいに違いない。良い年末年始になることを願っています。

オペラの大作といえば、壮大な舞台で繰り広げる「アイーダ」だろう。そこで今年の最後の物語は、アイーダの日本語版で締めくくろう。

それは昔々、大和の国が全盛だった頃のお話。 天草の国の軍勢が大和の国に迫るとの噂が伝わっている。大和の国の司祭長は司令官を誰にすべきかの神託を得て、若き源太郎がふさわしいと暗示する。源太郎は、大和国の王女羅浦に仕える奴隷の絵里香(天草の国の王女だが、それを誰も知らない)と相思相愛であり、司令官となった暁に勝利を絵里香に捧げたいと願う。

王女の羅浦もまた彼に心を寄せており、直感的に絵里香が恋敵であると悟り、激しく嫉妬する。大和の国王が一同を従え神殿で使者の報告を聞いた後、源太郎を司令官に任命する。一同は源太郎に「勝利者として帰還せよ」と叫ぶ。絵里香は神殿に一人残り、父である天草の国王と恋人・源太郎が戦わなければならない運命を嘆く。

神殿では勝利を祈願する儀式が行われ、源太郎と司祭長、祭司たち、巫女の歌声が響いている。そこに使者が「大和の国の勝利」の一報を伝える。王女羅浦は豪華に着飾って祝宴の準備を始めた。祖国が敗れ沈痛な面持ちの絵里香に向かって、王女羅浦は「大和の国軍は勝ったが、司令官の源太郎は戦死したようだ」と言って動揺させたり、王女も源太郎を想っていること、王女と奴隷という身分の相違から、もし生きて彼が戻れば、自分こそが源太郎を得るであろうことを宣言する。

時がたち、源太郎は軍勢を率いて凱旋する。彼は天草の国の捕虜の釈放を大和の国王に願う。捕虜の中には身分を隠した天草の国王もいたので、絵里香はつい「お父様」と言ってしまうが、天草の国王は「国王は戦死し、いまや我々は無力」と偽りを述べ、彼の身分は発覚せずにすんだ。しかし、司祭長はそれを察し、捕虜の代表としてその男を人質として残すことを条件に、捕虜釈放に同意するよう大和の国王に進言した。大和の国王は源太郎に王女の羅浦を与えと宣言し、源太郎を次代国王に指名する。勝ち誇る王女の羅浦、絶望に沈む絵里香、復讐戦を画策する天草の国王などの歌が、大和の国の栄光を讃える大合唱と共に展開する。

次の大和の国軍の動きを探ろうとする捕虜の天草の国王は、司令官源太郎からそれを聞き出すように絵里香に命じる。絵里香は迷いつつも源太郎にともに大和の国を離れることを望み、源太郎も応じる。だが、絵里香が逃げ道を聞くので、源太郎は最高機密である大和の国軍の行軍経路を口にしてしまう。その話を聞いた天草の国王は欣喜雀躍し、源太郎に天草の国に逃げようと勧めるが、愕然とする源太郎は自らの軽率を悔いる。そこに王女羅浦と司祭長、祭司たちが登場、天草の国王と絵里香の父娘は逃亡するが、源太郎は自らの意思でそこに留まり、捕縛される。

王女の羅浦は裁判を待つ源太郎に面会する。彼女は、天草の国軍の再起は鎮圧され、国王は戦死したようだが、絵里香は行方不明のままであると彼に告げ、源太郎が絵里香を諦め自分の愛を受け容れてくれるなら、自分も助命に奔走しよう、と言うが、源太郎はその提案を拒絶し審判の場へ向かう。王女の羅浦は裁判を司る祭司たちに必死に減刑を乞うが聞き入れられない。王女の羅浦が苦しみ悶える中、源太郎は一切の弁明を行わず黙秘、地下牢終身の刑と決定する。

地下牢の上は神殿。源太郎が地下牢に入れられると、そこには絵里香が待っていた。彼女は判決を予想してここに潜んでいたのだと言う。2人は現世の苦しみに別れを告げ平穏な時がやってくる。地上の神殿では王女羅浦が源太郎を思い静かに祈って涙する。

今年最後の物語も、結局のところ源太郎がモテ男だった。オペラは単純な物語です。庶民の娯楽だったオペラは今では高価になってしまい、庶民の娯楽ではなくなった。歌舞伎も同じだ。昔、オーストリアのザルツブルクでオペラの舞台配置の展示会を見た事があった。まさしく総合芸術と思った。


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DALIDA Mes versions originales

2013年12月23日 | 音楽の話
ダリダは、もうこの世にはいないが、新しCDが発売された。彼女のオリジナル音源と同じ曲を歌うアーチストで交互に歌い上げる。15曲だから、ダリダが15曲、Paul AnkaやPat Booneなどが歌い上げる。聞き応えのある一枚です。
音源は1956ー1962だから、古いがデジタル技術でよく修復されている。
Enrico Carusoはしびれる声だ。Pat Booneが歌ったSpeedy Gonzalesは中学時代にLPが擦り切れるくらい聞いた曲で懐かしい。
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何十年ぶりだろう。徹夜。

2013年12月22日 | 毎日の話
何十年ぶりだろう。徹夜。
夜が明ける前にレポートが終わりました。地下鉄は同じく徹夜で飲んでいた酔っ払いやまだまだ元気なカップル達が結構乗っている。地下鉄を上がると夜が明けそうだ。新幹線の一番で帰宅する。 東京駅のコンコースには、団塊世代の夫婦連れが多く集まって、添乗員の説明を聞いている。皆胸には旅行社のワッペンが付いている。一生懸命聞いているが、理解はしていない。きっと添乗員に同じ質問を繰り返すことは、経験上想像できる。 連休のビジネス街を歩いてきた愚痴みたいな話でした。


純喫茶の楽しみ

2013年12月21日 | 毎日の話
昨晩は忘年会で、湘南新宿ライナーで移動するので新宿に久々寄った。時間があったので、「純喫茶」の響きに誘われ、古くからある店に入って時間を楽しんだ。広いスペースに、天井にはステンドガラス。の店構えは昔と変わらない。低い間仕切りと昔のソファーが時を感じさせる。

そんな時間を無駄にしたくなく、『愛の妙薬』というオペラを思い浮べ、この話の中に、もう一つ一つの物語が絡んでいたとは、単純だが、面白いと思って書いた。

このオペラはガエターノ・ドニゼッティ作った。1832年に初演された全2幕からなるオペラで、『セビリアの理髪師』などと同じく人気作品とインターネット検索すれば簡単に紹介されている。何時もの様に日本名で物語を再現してみよう。

舞台は西班牙の小さな村

村人の集う広場。源太郎は美しい絵里香への想いを独白するが、彼女は弱気な源太郎に冷たい。絵里香は『伝説の中世の物語、トリスタンとイゾルデ物語』の本を他の村娘たちに読んで聞かせ始めた。 この物語は、こんな話。これもオペラにいなっている。 「イングランド西南部のコーンウォール。アイルランドの王女イゾルデは、コーンウォールを治めるマルケ王に嫁ぐため、王の甥であり忠臣であるトリスタンに護衛されて航海していました。かつてトリスタンは、戦場でイゾルデの婚約者を討ち、そのとき自らも傷を負ったものの、名前を偽りイゾルデに介抱してもらったことがありました。このときイゾルデは、トリスタンが婚約者の仇だとすぐ気が付きましたが、そのときにはすでに恋に落ちていました。イゾルデは、自分を王の妻とするために先導するトリスタンに対して、激しい憤りを感じています。彼女は一緒に毒薬を飲むことをトリスタンに迫りました。しかし、毒薬の用意をイゾルデに命じられた侍女ブランゲーネが、毒薬のかわりに用意したのは「妙薬」でした。そのため、船がコーンウォールの港に到着する頃、トリスタンとイゾルデは強烈な愛に陥っていたのでした」

絵里香が読み終わると、村娘たちは「飲めばたちどころに恋が成就する愛の妙薬、そんなのあり得ないわよね」と笑い声が聞こえる。そこに、村外れに宿営している義男隊長が、行軍を率いて通りかかった。その洗練された物腰と凛々しい軍服姿に絵里香は一目惚れしてしまう。それを見た源太郎は焦る。

そんな源太郎や行軍を見物する村人の前に「森羅万象に通暁した、人類の救済者」と名乗る薬売り前田博士という人物が現れ、巧みな口上で村人に薬を売り始めた。村人が去った後、残った源太郎は絵里香が読んでいた物語を思い出し、前田博士に近づき「イゾルデの使ったという妙薬」があるか聞いてみた。前田博士は、とんだ馬鹿が来たとばかりに袋からボルドー産ワインを偽って、「秘薬」として高値で売りつけてしまう。そして「効目が出るまで1日待つのだぞ。ただしこの薬は禁制品だから、薬のことは秘密ですぞ」と言い渡した。

早速試した源太郎は「秘薬」の勢いで気が大きくなり、陽気に唄いだす。源太郎はこの秘薬の力で絵里香はすでに手にいれたも同然と思い、彼女の前で、打って変わって、そっけない態度を彼女にとった。 手玉にとっていたつもりの男が態度を急変させたことに困惑し、怒り出した絵里香は、口説きに来た義男隊長の求婚に応じてしまう。 妙薬の薬効で、明日になれば絵里香は自分のもの、と信じて鷹揚に構えていた源太郎だったが、義男の隊に進軍命令が出て、日を待たず、急遽今晩絵里香と婚礼を挙げる、と知って愕然とする。


そして、その夜。絵里香と義男隊長の婚礼の場。人々は陽気に飲み、歌うが、いざ結婚の誓約となると絵里香はなぜか躊躇してしまう。挽回を図りたい源太郎は前田博士に更に妙薬を求めたが、金がない。仕方なく彼は、恋敵義男隊長の部隊に一兵卒として入隊することとし、給料を前借りして秘薬を1本購入、飲み干して眠り込んでしまう。その源太郎を見て、義男隊長は恋敵が部下とは面白い、とせせら笑う。

一方で、絵里香を除く村娘たちは源太郎の噂で持切りになっている。源太郎の伯父が死んで、残った巨額の遺産は源太郎がすべて相続する、という話で持ちきりだ。娘たちは、源太郎と結ばれて玉の輿を夢見る。酔いから醒めた彼は村一番の人気者になっていてびっくりし、これも妙薬の効き目、と大喜びする。一方の絵里香は、娘たちに囲まれる源太郎を見て、心中穏やかでない。しかし、前田博士から、源太郎が秘薬を手に入れる為に命の補償も顧みず軍隊に入ったことを聞かされ、絵里香は思わず涙を流す。そして自分が結婚の誓約に二の足を踏んだ理由は、自分も本当は純朴な源太郎を恋しているからだ、と悟り、入隊契約書を買い戻して彼に愛を告白する。こうして結ばれた2人を村人は祝福し、前田博士の愛の妙薬の効能を一同で賞賛してこの話は終わり。


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トンネルを抜けると雪国

2013年12月18日 | 腰折れ文
まだ上越トンネルに入っていない。雨模様だが、トンネルを抜けると雪だろう。
Laura pausiniのCDを聞きながら、この前アナログ音源で紹介した悲劇のラ・ボエームのラブストーリーを日本語に直して書いている。話しは単純だが、ミミ(絵理香)はなんて儚い人なのか。ミミのままでよかったのかもしれない。
この解説で、源太郎と絵理香の物語は終わりではない。
ブログを読んで頂いている方に、わかりやすくするための、便法であることをお断りするる。
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巴里ののカルチエ・ラタン。カルチエ・ラタンは、セーヌ川左岸、5区と6区にまたがる区域で、カルチエは「地区」、ラタンとは「ラテン語」のことを意味している。「ラテン語を理解する学生が集まる地区」というのがこの界隈の元々の意味であった。
パリ大学をはじめとした高等教育機関が集中し、昔から学生街として有名だが、放浪する芸術家のボヘミアンが暮らす場所でもあった。

一幕の舞台は、安アパートの屋根裏部屋。そしてクリスマス・イヴ。

画家の義男と詩人の源太郎が火の気の無い部屋で仕事をしている。寒さに耐えかねて源太郎が売れ残りの原稿を暖炉に入れて燃やしながら、「世界の損失だ」などと減らず口をたたいていると哲学者の博之が帰ってきて、何も金になることがなかったとぼやき、二人は落胆する。

そこへ音楽家の浩介が食料や薪、そして煙草などを運ぶ従者たちとともに意気揚々と入ってくる。浩介はこれらをどうやって稼いだかを得意げに語るが、誰も耳を貸さず食料に飛び付く。しかし、浩介はワイン以外はテーブルから取り置いて、「今夜はクリスマス・イヴなのだから、皆でカフェ・モミュスに繰り出そう」と提案したから、一同大いに感激して賛成する。
金の匂いがしたのか、そこへ家主が未払い家賃の催促にやってきた。皆は家主に浩介の持ってきた金を見せて安心させ、ワインをすすめておだてた。すると家主が酔った勢いで、妻があるにもかかわらず浮気をしていたことを語ると、一同憤慨したふりをして、家主を部屋から追い出してしまう。

彼らは家賃になるはずの金をカフェ・モミュスでの飲食費として分けあう。皆揃って出かけようとしたが、源太郎は書きかけの原稿があるといって暫し一人残って書きつづけていた。

そこに誰かがドアをノックした。お針子の絵理香がカンテラの火を借りに来たのだが、めまいがして床に倒れ込む。源太郎はすぐに抱き起こし、介抱されて落ち着いた絵理香は火を借りて礼を言い、立ち去る。

しかし、彼女は再び鍵を落としたといって戻ってきた。ところが戸口で風が火を吹き消してしまう。再度火を付けようと、近寄った源太郎の持つ火もまた風で消えてしまう。しかたなく二人は暗闇で鍵を探す。

源太郎が鍵を先に見つけるが、彼はそれをだっまって絵理香に近寄る。そして彼女の手を取り、はっとする絵理香に自分のことを詩人らしく語って聞かせる。それに答えて絵理香も自己紹介をする。一向に降りてこない源太郎を待ちかねた仲間が「まだか」と声をかけるが、源太郎は「今来客と話している、直ぐに追いつくから席を2人分取っておいてくれ」と言う。仲間たちは気を利かせて先に行くことにする。愛を確認したい源太郎だが、絵理香が仲間ことを気遣いb行きたいと言うので後を追って巴里の街に出かける。


舞台は変わってカフェ・モミュス。
クリスマスを祝う群集で賑わう通りで、物売りが口々に声を張り上げている。仲間達はカフェに集まり食事を始める。源太郎は絵理香にどこで準備したのか帽子を贈る。そこに義男の元の恋人美恵子が金持ちのパトロンの悟とともにやってきた。

彼女は義男の気を引こうとする。義男はそれを意地でも無視しようとするので美恵子はさらに誘惑を続け、悟はうろたえる。ついに美恵子は靴がきつくて痛いと騒ぎ出し、悟を靴屋へ修理に行かせる。さきほどから美恵子への想いを絶ちきれずにいた義男と邪魔者がいなくなった美恵子は互いに抱きあう。彼らは勘定を済ませようとするが、手持ちの資金が底をついている。美恵子は自分と彼らの支払いを悟に払わせることにした。

そこへ帰営する軍隊の行進が通りかかり、その見物の喧騒に紛れて逃げることにする。義男は片足裸足で歩けない美恵子を抱え行進の後を追い、周りで見ていた人々はその意気揚々とするのを見て喝采を送る。その他の人々も行進の後を追う。全員が立ち去った後悟が靴を持って戻り美恵子を探す。ギャルソンが彼に勘定書きを手渡すと悟はその額に驚き、そしてその場に誰もいないのを知って、その場で椅子に座り込みむ。

年が明けて2月。ダンフェール門の市外との関税所前。
明け方。衣服行商人が市内にやってくる。他にも様々な商人の行き来がある。居酒屋で美恵子が歌うのが聞こえる。絵理香が登場し激しく咳き込み、居酒屋に義男を訪ねる。彼はここで看板を描いているという。

絵理香は義男に、源太郎との生活がうまくいかない悩みを打ち明ける。彼は嫉妬深く、自分に冷たいというのだ。ついに源太郎は昨夜絵理香を置いて家を出たという。義男は、源太郎は宿屋で眠っていると答える。そこへ源太郎が目を覚まし、義男を探しに出てくるので絵理香は隠れる。

源太郎は絵理香のことを問う義男に、彼女の病気が重く、自分と暮らしていては助からないので別れなくてはならないと打ち開ける。義男は陰で聞いている絵理香のことを案じ、彼を黙らせようとするが彼女はすでに源太郎の話をすっかり聞いてしまう。彼女が泣きながらせき込むので源太郎も彼女に気付き、心配しておおげさに言っただけだから心配無いと彼女を慰める。

居酒屋の美恵子の嬌声を聞いて義男が店に駆け込む。彼は彼で美恵子の奔放な性格に手こずっていたのだ。ふたりきりになると、彼の配慮を察した絵理香は源太郎に別れを告げる。以前住んでいた屋根裏部屋に戻ること、身の周りの細々したものを誰かに取りに行ってもらうことなどを淡々と語るが、「以前買ってもらったあの帽子だけは、良かったら私の思い出にとって置いて欲しい」と別れを言うと、源太郎も彼女をいたわりつつ別れの言葉をかわす。ふたりの歌に並行して、居酒屋から出てきた美恵子と義男が激しく言い争って喧嘩別れして行く。


再び屋根裏部屋。数ヶ月後。
源太郎と義男が仕事をしているが、二人とも別れた恋人の事が思い出されて仕事にならない。浩介と博之が食料を持って帰り、四人はいかにも豪勢な食事であるかのように芝居をしながら食べる。演技に興じて決闘のまねごとをしているところに、美恵子が血相を変えて賭け込んでくる。
絵理香と戸口までいっしょに来たが彼女は今そこで倒れた、というので源太郎は急いで助けに行く。

美恵子は金持ちの所で世話になっていた絵理香が、死ぬ前に一目源太郎に会いたいというので連れて来たことを三人の仲間に語る。絵理香は源太郎、仲間たちとの再会を喜ぶ。彼女をベッドに寝かせると、美恵子は絵理香の手を温めるためのマフを取りに、義男は美恵子のアクセサリを売って薬を買うために揃って出て行く。博之は瀕死の絵理香のために自分の古着を質に入れようと、浩介を誘って部屋を去る。

2人きりになると、絵理香は源太郎に話しかける。源太郎が例の帽子を見せると絵理香は喜び、二人の出会いと幸せな暮らしのことを語りあう。しかし絵理香は再び気を失い、源太郎が声を出すと外で様子をうかがっていた浩介たちが駆込んで来る。絵理香は再び目覚め、美恵子が持ってきたマフで手が暖まると喜ぶ。そのまま眠りにつく絵理香の側で美恵子は聖母マリアに祈る。浩介がふと絵理香を見ると彼女はすでに息絶えていた。そっと皆に知らせると、源太郎は周りのただならぬ様子に事態を察し、絵理香の亡骸にすがりついて泣き臥す。