梅雨時期だけど、各所では猛暑という天気予報。
幸い我が家は真夏日にはなっていないが、富士山を吹き抜ける風が、雲や霧を発生させて湿度は高く、どんよりとした梅雨は例年通り。
都会では、猛暑日だったり、記録更新の気温となっていて、熱中症で救急搬送される人もいることを考えれば、湿度が高いくらいは我慢しなければ。
雨や霧はともかく、結構強い南風が毎日吹き、消毒していなかった八朔は「潰瘍病」が発症し、巨峰も同じような病を発症してしまった。
特効薬は、ボルドー液だが、発芽前に散布しないと効果はない。
適切な時期を間違えると、本当にまずい。仕方なく病巣を剪定することにしたので、今年の八朔の収穫は無し。
今年最後の山椒の実を調理しようと、いつものように下ごしらえして、水にさらすと全部の実が沈む。
大粒で結構な重さだったが、熟しすぎていたようだ。
お味噌と砂糖とお酒だけで味噌をとき、煮詰めて適度の粘度になったところへ、煮詰めて細かく刻んだ山椒の実を入れて「山椒味噌」にしたが・・・・
黒い粒粒が見えるように、すでに山椒の実は熟しすぎていた。時期を間違えるとこれまた大変。
味噌を裏ごしして(これだけでも素晴らしい香りと味だが作業量は三倍)、煮沸とした瓶に入れて山椒味噌は完成。
裏ごしした種と山椒の果肉を捨てるのはもったいない。
そこで、綺麗に水洗いして、水分をフードドライヤーで程よく乾かし、ミルで粉砕して、ふるい分けすることにした。
果肉は水分が多少残っているので粉砕されなく、反対に硬い実は細かく粉砕され、ふるいで分級すると、使えない実粉だけが分離できる。
残った果肉を完全に乾燥させ、完璧な山椒粉に精製。
やっぱり、時期を間違えると労力がかかるが、新たな知見も生まれるから、失敗も成功のもとだ。
6月7日、16日と連続でドクターイエローに出くわした。見たくてもなかなか見られない人もいるから、ラッキーだ。
時期さえ合っていればこんなこともある。
そして、柑橘類の生存競争が始まっている。本柚子の強い実だけが枝に残り、弱い実は落ちる。
残念な実たちだが、立派な実のために場所を譲る。そんな落ちた実だが、香りはちゃんと柚子。
早く、梅雨が上がり、カラッとした暑さが戻ってくることを期待したい。