前回のアップから随分空いてしまった。
奥さんがちょっと腰を怪我をして、現在は元気になったが、マリーアントワネットのようなコルセット。
まだ、重い物は持てないので、源太郎はリモコンロボットになっている。
その間、寒い朝が続いて、富士山には雪が積もり始めていた。
今週前半さらに冷え込んで、北風と雨。
そして、真っ白な富士山の姿になった。
寒さが増してきて、庭の本柚子の実が、黄色く色づき、今年も「無農薬・無添加のマーマレード」を第一作を知人に楽しんでもらった。
「美味しかった」という言葉がなにより嬉しい。
そして「レシピ」を教えてということなので、ここで「無添加食品工房の源太郎レシピ」を初めて公開しようと思う。
ちょっと長いけれど、お付き合いください。
1.柚子を収穫しよう。
無農薬で育てた柚子(虫たちとの格闘の日々)を剪定ハサミで丁寧に収穫。この時、棘が手に刺さるので必ず手袋をつけないと傷だらけの人生になる。ひと実は大体110gくらいある。
茶色くなった部分は、棘などで傷ついた部分です。なるべく傷がない実を選ぼう。
2.収穫した実を、ブラシで綺麗に洗浄する。
農薬を一切使っていないので、流水を流しながらブラシで丁寧に洗うこと。
3.蔕と傷ついた部分を丁寧に取り除く。
ここでは、丁寧に取り除く。手を抜くと完成した時の透明感が変わってしまう。
4.この間に、保存瓶を煮沸消毒。
たっぷりの沸騰したお湯に、保存瓶と蓋を入れて、最低でも5分は煮沸消毒する。幅広りお鍋で煮沸することをお勧めする。
5.柚子を半割にして、先の丸い箸で丁寧に種を取り除く。
取り除いた種は、ざるに仕分けする。この種は後で「ペクチン」を抽出するので捨てない。柚子種は、非常に多くて全体の10%ぐらい存在します。
6.ペクチンの抽出
「ペクチン」とは、食物繊維の一種で柑橘類に多く含まれている植物細胞をつなぎ合わせる働きをしている天然の多糖類で、ゼリー化(ゲル化)作用をもつ成分です。このペクチンを抽出するために、鍋に水を種が浸るほど入れて、沸騰してから3分かき混ぜて煮る。この時、灰汁がでれば丁寧に漉き取ります。
これをコスト、トロっとした液が抽出できます。これで種はお役御免となります。
7.実を4つ割りの半月状にして、果肉と皮を仕分けする。
この時、果肉に取り残した種があるので、必ず取り除くこと。
8.皮を均一な厚さに切り、果肉の中央にある白ワタを取り除く。
この皮をスライスするのは、包丁の扱いがうまい奥様なら均等な厚さに(2.5mm)にちゃっちゃっとできるが、下手な源太郎は、ダイソーの厚み調整できるスライサーを試行錯誤の上チョイス。
厚みが不揃いだと、茹でにむらがでるので、要注意。スライサーは皮を半月を縦に切っていくので指をケガするかもしれないので最も注意。
9.スライスした皮を、3回茹でこぽす。
たっぷりのお湯を沸かしておいて、三回連続して、茹でこぽして、ゆがいた皮の準備は完了。
10.果肉は、高圧鍋で煮込む。
果肉の重さを測り、その重さの1/2の水を加えて、高圧鍋(圧力2)で煮る。圧力がかかって3分後、火を止めて自然放熱。
11.ゆがいた皮と、煮た果肉の重量の1/2の量の水量(ペクチンと足らずの水)を加え、煮込む。
12.ゆがいた皮と、煮た果肉の重量の1/3の重さのお砂糖を準備して、1/3づつかき回しながら、砂糖を入れる。
焦げないように、かき回し続け、十分とろみが確認できれば完成。
13.保存瓶にいれて、熱湯を瓶の半分入れて、追い煮沸7分、さらに蓋をして、煮沸7分。
14.これですべて完成、自然放熱すると、蓋がベコンと凹む。いい色合いのマーマレードの完成です。
このほか、厚さの不揃い皮で作った「マーマレード」をブレンダーでペーストにしたもの(味噌と混ぜて田楽の味噌に)、黄色の皮(ピーラーで剥いて)だけと赤唐辛子で作った黄柚子胡椒(とっても辛い)、果汁だけを凍結して簡単ポン酢にしたり、柚子は本当に色々使えます。ぜひお試しを!!