Jerry Emma Laura Piano

Mina, Dalida, Barbara, Laura, Lara....美人大好き! あっ、Mihoが一番好き

Laura、、、もうお眠りですか

2016年11月30日 | 毎日の話

夕方から雨が降りそうな気配。そして冷え込んできた。

ラウラは、おかぁしゃんのピアノの練習に付き合っていたが、うとうとはじめ、熟睡に転じた。ちょっと眠りにつくのは早いけれど、おかぁしゃんが寝るときは必ずベッドに連れて行ってくれるので、安心して眠っている。イタズラ娘だが、寝顔を見ていると天使に見えてくる。(完全に親バカ状態だが)

で、ジェリーはラウラのちょっかいがないので、リビングの真ん中で大の字で寝ている。二人とも今日はもう活動中止かな。

 

 


富士山、、、山頂付近だけ化粧直し

2016年11月30日 | 毎日の話

早いもので、もう11月最終日。カレンダーも捲ればあと一枚になった。今朝富士山は顔を出したが、幾重にも富士山頂の上空に飛行機雲ができている。写真に写っている低い高度に見える飛行機雲(実際はかなり離れている)も実際には8000mくらいの高さだろう。九州や四国方面への飛行機の航路だが、笠雲と同様に飛行機雲ができるとかならず明日は雨になる。(これはひいばあちゃんの教えだから間違いない)

朝から、ラウラはジェリーのケージを占拠し、おかあしゃんに怒られ投獄されていた。ジェリーもいい歳なのにラウラに逆らえないから、おかぁしゃんに泣きついたのだろう。ラウラにとっては投獄は慣れているから「だから、なんなの」と言っている。

空の窓際写真家さんから「帯広空港着陸間際の写真」が送られてきた。北海道はやっぱり雪景色、綺麗に区画整理された耕作地がとても美しい。北海道の広大な平地を見ると「シチューのCM」が頭をよぎるのはおかしいかなぁ。

さっ、今日は水曜日。頑張って行きましょう。

 


空の窓際写真家さん、、、北海道へ移動とのこと

2016年11月29日 | 毎日の話

先ほど、「空の窓際写真家さん」から飛行機からの写真を送っていただいたので、何枚かアップします。源太郎が絶対に撮影できない、飛行機の窓からの写真。見ているだけで足の裏がムズムズします。

今夜はきっと北海道の料理を堪能していることでしょう。寒いでしょうから道中お気をつけて。写真ありがとうございました。(ちょっとトリミングしました。ご容赦ください。なおこの写真は無断転用しないでください)

1枚目は羽田空港を離陸直後。東京タワーだぁ。

そしてこれから北へ旋回ですね。富士山。上空は雲ひとつないですね(当たり前か)

それから北岳を見て一路北海道へ

途中、男体山と中禅寺湖ですね。


猫ちゃんたちの名前、、、Ver.4

2016年11月29日 | 毎日の話

まだまだ、読者登録してくださっている皆様の猫ちゃんたちの名前の記載漏れがありましたので、追記いたします。「お名前の重複はありませんよ」

「おとしゃん。反省は猿でもできる」とラウラが文句を言っています。(ぺこり)

 

【あ】 あや、アルカポネ、小豆、あずき

【い】 いちこ

【う】 うんこ、ウシ柄、うめ

【え】 エル、エマ

【お】 おたま、おひめ

【か】 カムイ師匠、カク

【き】 きな、きく、きり、きらら、kiki、銀太、kii

【く】 グレ猫、黒、くろ、クマ、黒猫、くうにゃん、クロ、*グリ

け】 ケイ(ケチ・ケチコ)

【こ】 ココ、こより、来桃里、小太郎、ゴマ、ゴン、コペル、コロン、ごん太、小雪、こなつ、こころ

【さ】 サクラ、朔太郎、3号

【し】 しろ、シロ爺、紫衣、白猫、白玉、Shiro、しろけっちゃん、ジャスミン、ショコラ、ジロ、シロクロ、ジェリー(ジッタ・ジタコ)、*ジェニ

【す】 すばる、*スミス

【せ】 セレナ、

【そ】 そら、

【た】 タウ、だいちゃん

【ち】 チャミ、ちび、チー、ちょろ、ちーの、チャコ、チョコ、ちょころ、Chako、チャールズ、チーやん

【て】 テヌー

【と】 トン、トラ、ドナ、トラ柄、とら、トム(つぶ・つぶ太)

【ま】 ましゅ、マリン、まるこ、ミル、みぃ、まい、マル、ママ、ミオ、*マロ

【み】 ミロ、ミィ、ミク、ミクたん、ミルク、ミー(ミチ・ミチコ)

【む】 むぎ、麦

【め】 めろ、メメ、めぐ

【も】 モフ、もか、もも

【は】 はぐ、ハナ次郎、ハコ、葉月、ハナタン、*ポン

【ひ】 ひな、ひげっち、ビー、ピア、プリン、ひとで

【ふ】 プー、プリン、ぷーちゃん、*プーチン

【ほ】 ポンちゃん、ぽん、ポジ、ぼっちゃん

【な】 なな

【に】 ニコ、にこ、ニャーコ

【の】 non

【る】 ルビー、ルフィ

【ら】 らって、蘭丸、ラウラ、ライト

【り】 りゅう、りん、リン

【ろ】 ロク、ロクベエ

【よ】 よね

【ゆ】 ゆめ

 ただし、「*」が付いているお名前はイラストに登場する猫さんの愛称です

Laura、、、よく眠れたよ

2016年11月29日 | 毎日の話

おかぁしゃんが帰ってきて、ラウラもジェリーも嬉しくてしょうがない。ラウラはぬくぬくおかぁしゃんと眠りにつき、ジェリーは安心してゲージで朝寝坊していた。

「おとしゃん。朝ごはんは」

「起きてすぐ、飯かよ」

「早く。ドライでいいから、それと煮干しを一本ね」

「おとしゃんは、今お湯を沸かしているから待ってろ」

「早く」

「それにしても、バランス悪いなぁ。デブ」

「ふん」

食事を終えると、お口の周りを綺麗にして、「さて、寝るか」という顔をしている。

今日も寒く、富士山は厚い雲の中、北海道は雪の予報。寒いだろうなぁ「ラウラ、お前は北海道じゃ暮らせないぞ。寒いからな。でもそれだけ脂肪があれば大丈夫かも」

「ふん」


おやすみなさい、、、猫ちゃんたちの名前再々修正版

2016年11月28日 | 毎日の話

これほどまでに、多種多彩な名前が存在し、そしてほとんどかぶっていない。もし全国の猫ちゃんたちの名前を全部集めたら、一冊の本ができそうですね。チェックしていたらまだ記載漏れがありました。ごめんなさいです。今日はこのくらいで、、、おやすみなさい

 

【あ】 あや、アルカポネ、小豆、あずき

【い】 いちこ

【う】 うんこ、ウシ柄、うめ

【え】 エル、エマ

【お】 おたま、おひめ

【か】 カムイ師匠、カク

【き】 きな、きく、きり、きらら、kiki、銀太、kii

【く】 グレ猫、黒、くろ、クマ、黒猫、くうにゃん、クロ

【こ】 ココ、こより、来桃里、小太郎、ゴマ、ゴン、コペル、コロン、ごん太、小雪、こなつ、こころ

【さ】 サクラ、朔太郎、3号

【し】 しろ、シロ爺、紫衣、白猫、白玉、Shiro、しろけっちゃん、ジャスミン、ショコラ、ジロ、シロクロ

【す】 すばる

【せ】 セレナ、

【そ】 そら、

【た】 タウ

【ち】 チャミ、ちび、チー、ちょろ、ちーの、チャコ、チョコ、ちょころ、Chako、チャールズ、チーやん

【て】 テヌー

【と】 トン、トラ、ドナ、トラ柄、とら

【ま】 ましゅ、マリン、まるこ、ミル、みぃ、まい、マル、ママ、ミオ

【み】 ミロ、ミィ、ミク、ミクたん、ミルク

【む】 むぎ、

【め】 めろ、メメ、めぐ

【も】 モフ、もか、もも

【は】 はぐ、ハナ次郎、ハコ、葉月、ハナタン

【ひ】 ひな、ひげっち、ビー、ピア、プリン、ひとで

【ふ】 プー、プリン

【ほ】 ポンちゃん、ぽん、ポジ

【な】 なな

【に】 ニコ、にこ、ニャーコ

【の】 non

【る】 ルビー、ルフィ

【ら】 らって、蘭丸、ラウラ、ライト

【り】 りゅう、りん、リン

【ろ】 ロク、ロクベエ

【よ】 よね

【ゆ】 ゆめ

 


Laura、、、お友達の名前修正版ですよ

2016年11月28日 | 毎日の話

「おとしゃん。お友達の猫ちゃんたちの名前記載漏れがいっぱいだったでしょ。ダメだよ、ボケてんでしょ」

「すまん、すまん。ついつい忘れてね。メールやコメントで随分指摘があったんだよ」

「だから、早く修正版を再掲しないと。また怒られるよ」

「だよね。でも、これでも記載漏れがあるかもしれないから・・・」

「いいのよ。すぐやる課って部署があるくらいだから、早く」

ということで、修正版をアップします。皆さんの名前のつけ方には逸話があったり、瞬間的に思いついたり、悩んだ挙句とか、でも素晴らしいのはほとんど名前がかぶっていないこと。そして同じ名前のように見えても「カタカナ表記」だったり「ひらがな表記」、「漢字表記」だったり違うんですね。ちなみに「こ」行のお名前が一番多かったです。

【あ】 あや、アルカポネ、小豆、あずき

【い】 いちこ

【う】 うんこ、ウシ柄、うめ

【え】 エル、エマ

【お】 おたま、おひめ

【か】 カムイ師匠、カク

【き】 きな、きく、きり、きらら、kiki、銀太、kii

【く】 グレ猫、黒、くろ、クマ、黒猫、くうにゃん

【こ】 ココ、こより、来桃里、小太郎、ゴマ、ゴン、コペル、コロン、ごん太、小雪、こなつ、こころ

【さ】 サクラ、朔太郎、3号

【し】 しろ、シロ爺、紫衣、白猫、白玉、Shiro、しろけっちゃん、ジャスミン

【す】 すばる

【せ】 セレナ、

【そ】 そら、

【た】 タウ

【ち】 チャミ、ちび、チー、ちょろ、ちーの、チャコ、チョコ、ちょころ、Chako

【て】 テヌー

【と】 トン、トラ、ドナ、トラ柄、とら

【ま】 ましゅ、マリン、まるこ、ミル、みぃ、まい、マル、ママ

【み】 ミロ、ミィ、ミク、ミクたん、ミルク

【む】 むぎ、

【め】 めろ、メメ、めぐ

【も】 モフ、もか、もも

【は】 はぐ、ハナ次郎、ハコ、葉月

【ひ】 ひな、ひげっち、ビー、ピア、プリン、ひとで

【ふ】 プー、プリン

【ほ】 ポンちゃん、ぽん、ポジ

【な】 なな

【に】 ニコ、にこ

【の】 non

【る】 ルビー、ルフィ

【ら】 らって、蘭丸、ラウラ、ライト

【り】 りゅう、りん、リン

【ろ】 ロク、ロクベエ

【よ】 よね

【ゆ】 ゆめ

 


Laura、、、皆さんおはようございます

2016年11月28日 | 毎日の話

「昨日は、おとしゃんがアタシたちの名前を整理してアップしたら、ご指摘や応援コメントをたくさんいただいて、ありがとうございました。ラウラは、昨夜はおとしゃんと、嫌々寝たので疲れちゃった」

「何言ってんだよ。大の字で寝ていたのは誰だよ」

「知らないわよ。それより皆さんのおかあしゃんたちは風邪気味らしいの。だからお大事にしてと言っておいて」

「わかった。"皆さん、部屋を暖かくして、早くよくなってください。決して、ヘソ天で寝ないようにしてください" どうだ、コレでいいかい」

「うん」

Mihoちゃんは京都を楽しんでいるようだ。

 

仕方ない、源太郎は写真を整理して、旅に行った気分を味わっています。

今日は月曜日、頑張っていきましょう。

オーストラリア、シドニー湾のクルージングを楽しんだ双胴船。

 

そして、凱旋門。もう一度行きたいなぁ。「ダメダメ。ブエノス・アイレスが先だなぁ」

 


猫ちゃんたち、、、いい名前をもらったね

2016年11月27日 | 毎日の話

小雨の朝。Mihoちゃんは40年来の友人と「そうだ、京都に行こう」と出発したから、今日からラウラとジェリーとお留守番です。「さぁ、おとしゃん。私はどこにいるでしょう」、答えは最後に。

 

ところで「猫好きのおとしゃんやおかんは名前をつけるのがうまいね」とブログを見ていてつい思った。確かに、猫ちゃんたちの名前はほとんどかぶっていない。源太郎のブログを読者登録してくださっている方々の猫ちゃんの名前を拾ってみた。(敬称略、男の子・女の子の区別無しです。もし、載っていないよという方ご指摘ください)

 

【あ】 あや、アルカポネ、小豆、あずき

【い】 いちこ

【う】 うんこ、ウシ柄

【え】 エル、エマ

【お】 おたま

【か】 カムイ師匠

【き】 きな、きく、きり、きらら、kiki

【く】 グレ猫、黒、くろ、クマ、黒猫、くうにゃん

【こ】 ココ、こより、来桃里、小太郎、ゴマ、ゴン、コペル、コロン、ごん太

【さ】 サクラ

【し】 しろ、シロ爺、紫衣、白猫

【せ】 セレナ

【そ】 そら、

【た】 タウ

【ち】 チャミ、ちび、チー、ちょろ、ちーの、チャコ、チョコ

【て】 テヌー

【と】 トン、トラ、ドナ、トラ柄

【ま】 ましゅ、マリン、まるこ、ミル、みぃ、まい、マル、ママ

【み】 ミロ、ミィ、ミク、ミクたん

【む】 むぎ

【め】 めろ、メメ

【も】 モフ、もか、もも

【は】 はぐ、ハナ次郎、ハコ

【ひ】 ひな、ひげっち、ビー、ピア

【ふ】 プー、プリン

【ほ】 ポン

【な】 なな

【に】 ニコ

【の】 non

【る】 ルビー、ルフィ

【ら】 らって、蘭丸、ラウラ

【り】 りゅう、りん、リン

【ろ】 ロク、ロクベエ

【よ】 よね

【ゆ】 ゆめ

 

ということで、暇に任せて書いて見ました。みんないい名前をもらってよかったね。

 

 

「アタシは、スリッパの向こうにいましたよ」


カセットテープを再認識する源太郎

2016年11月26日 | 毎日の話

7インチのオープンテープは保存状態がいい。10インチは酷使しているのでどうしても劣化が目立つ。今日は久しぶりにRT-1050にはお休みいただき、A-2300S(4号機)の活躍となった。この機械は1973年製、だからもう43年故障一つせず活躍してくれている。

ところで、先日「カセットテープ」のことを酷評してしまったが、よく考えるとMihoちゃんの90歳を過ぎた母親もカセットテープだけは今でも扱えることを思い出し、まんざら「カセットテープ」が悪いわけではないと反省した。事実、源太郎も学生時代録音したオープンテープからダビング編集して、よく「カセットテープ」を彼女に渡したことがあった。当時もっとも重要な交換ツールだったのかもしれない。

昭和40年代、まだカセットテープが普及する前、源太郎たちはこんな解説書を読みふけって、オープンリールの品定めをしていた。それに比べれば、「カセットテープ」の再流行は高齢者のニーズに十分答えたものなのだろう。当時の解説書を原文どうり記載してみよう。それは今のリニアPCMレコーダーと同じく、専門用語の羅列で、ここまでして吟味するのかと言われそうだ。まぁ、「鉄ちゃん」や「カーマニア」と同じく「おたく族」だったということだ。

テープには、こんなおまけのシートまで入っている。覚えている人もいるだろう。この銀紙は一体何に使うのかと・・・・

 

テープレコーダーについて

テープレコーダーは、ヘッド、メカニズム、アンプの3要素から成り立っています。

⑴ヘッドの働らき

 録音ヘッドは、テープに塗ってある磁性体を、音声信号の波形に対応した強さに順次部分的に磁化する働きをします。再生ヘッドは、テープ上の磁化の強さに対応した電流を取り出します。そして、消去ヘッドは、テープの磁気を取り去り、磁気の変化をなくしてしまう働きをもっています。そして、この三つは簡単な電磁石の一種で、ほとんど同じ構造をもっており、3ヘッド式のテープレコーダーでは以上の三つが消去、録音、再生の順に並んでいますが、普通の2ヘッド式のテープレコーダーの場合には一つのへッドが録音と再生を兼用しています。

 ヘッドのギャップの部分にテープを走らせ、ヘッドのコイルに交流電流を流すと、コアーの中にはこの電流に比例した磁力線が発生し、それがギャップのところでテープに塗られた磁性体の中を通過して、磁力線の変化に応じた強さに、この磁性体を次々に磁化して、テープに信号を記録していくわけです。

このテープを次に同じ速さでヘッドの前を走らせると、テープの磁性体に記録された磁力線は、ヘッドのコアーの中を通って、その変化量に応じた電流をコイルに発生させ、再生がおこなわれることになります。

ヘッドのコアーは、パーマロイなどの磁力線の通りやすい材料で作られます。また、非常にハムを拾いやすいので、シールドを厳重にする必要があり、高級なものでは3重くらいにシールドをしたものもあります。

【バイアスと消去】

テープが録音ヘッドの前を通過すれば、音声信号の波形に応じて、テープは磁化されますが、このときヘッドの電流の強さと、磁化された方とが比例しない性質があって、ひずみを生じます。

これを防ぐのがバイアスの役目で、直流バイアス法と交流バイアス(高周波バイアスともいう)法とがあります。直流バイアスは、雑音やひずみが交流バイアスに比べて多いので、普及型の電池式テープレコーダーなど、ごく安いものに使われています

交流バイアスは、30kHzから100kHz程度の交流を音声電流と合わせてヘッドに流してやるもので、こうすることによって、磁化のされかたを音声電流と比例させることができるようになり、ひずみを防ぐことができるのです。

このバイアスの値には、最適値がありますから、高級なテープレコーダーでは、調節できるようになっています。また、FMマルチのステレオ放送を録音するときに、マルチ部から出ている38kHzの信号と、交流バイアスとが干渉して、ピーという雑音が録音されることがありますから、FMマルチの受信機は、38kHzの出てこないものを選ぶ必要があります。

消去は、バイアスと同じく、消去ヘッドに直流または30~100kHzの交流を流しておこないます。直流を流すと、テープは飽和するまで磁化されますから、音は消えてしまいます。しかし、雑音が多く、高級品には使われません。これに対し、交流消去は、バイアス用と同じ交流を使い、テープの磁気をいったん飽和点までもっていってから磁界を小さくして、ゼロにするというやり方で、新品テープと同じ状態にもどります。

⑵テープ

テープ幅は6.25mmですが、テープの幅いっぱいにモノーラル録音するものをフルトラック録音、上下2段に分けて、1/2ずつ往復モノーラル録音するもの(普通の家庭用)をハーフ•トラック録音、またはダブル•トラック録音といいます。4トラック(4トラック録音)は、ステレオでしかもダブル•卜ラック方式にしたもので、最初に第1卜ラックにステレオの左側の音が、第3トラックに右側の音が録音されます。そしてテープの帰りには第4トラックにステレオの左側の音が、第2トラックに右側の音が録音されますから、再びステレオ録音がおこなえますので、テープが倍に使えることになります。

4トラックになると録音する幅がせまいので、フルトラック録音に比べて、雑音や音のムラなどの対策がむずかしくなり、優秀な機械が必要となります。

テープは、ベースには酢酸セルローズと、ポリエステルマイラーが主に使われています•ポリエステルのほうがじょうぶなので、長時間テープには、ポリエステルのほうが多く使われます。テープは温度、湿度に弱いのと、磁石やモーター、トランスなどの近くに置くと、音が消えたり、雑音が入ったりすることがあるので、保管には十分の注意が必要です。

切断したテープの接続には、必ず専用の白色をした接着テープ(スプライシング・テープ)を用いることで、セロハン・テープなどを使ってはいけません。ハミ出したノリが、ヘッドやテープガイドについて性能を劣化させます。

(3)メカニズム

テープをー定速度で送る機構が、キャブスタンとピンチローラーです。ピンチローラーの圧着力が足りないと定速で送れません。キャブスタンは、モーター軸直結で回すものもありますが、大部分のテープレコーダーでは、キャブスタン軸にフライホイールをつけて、このフライホイールをゴムのアイドラー、または、ベルトを使って、モーターからの回転力を伝えるようになっています。
モーターはインダクションや、シンクロナス型が使われますが、フォノモーター同様、シンクロナスのほうが回転数が正確で、速度偏差が少なくなります。

テープの供給側は、テープがたるまないように、テープをヘッドに圧着させるためには、バックテンションをかけます。また、巻き取り側もキャブスタン部から出てきたテープを巻き取った径に関係なく巻き取るため、スリップさせるようになっています。供給側は、またテープを巻きもどす働きをもっており、これらはアイドラー、またはベルトによった駆動されるわけです。

これに対し、3モーター式のメカニズムもあります。すなわち、キャブスタン用、巻きもどし用、巻き取り用とそれぞれ専用のモーターを使ったもので、レバーなどを使った機械的な切替え機構でなく、電気的に押ボタンなどで操作できるのが特長で、巻き取り、巻きもどしも非常に高速にできます。

しかし、150%や200%の長時間テープでは、あまり高速に巻いたり、急激なブレーキは、テープを切ったり、のばしたりするもととなることもありますので、操作や、調整に注意する必要があります。ブレーキは、テープを停止するときに、リールがから回りして、テープが流れ出さないようにするために必要で、左右のリールが同時に確実に停止しなければなりません。テープが流れ出したり、切れたりしないためには、回転方向によってブレーキの力が異っている必要があります。

またブレーキは完全でも、水平位置で使うようになったメカニズムを垂直にしたり、左右のリールに極端に重さの違うものを使うと、うまく停止してくれないことがあります。

テーブは、ヘッドに密着しなければなりませんが、この目的のためにフヱルトなどのパットで、テープをヘッドに押しつけたり、供給側リールに逆方向の回転力を与えて、テープを緊張させたりします。

したがって、逆方向の回転力にムラがあったり、パットが固くなったり、あるいはゴミがついていると、回転ムラや音飛びなどを起すことがあります。またテープがヘッド面を蛇行せず、安定に走行するためには、テープ・ガイドも重要な役目をもっています。4トラックでは、トラック幅が1.1mmしかありませんから、0.1mmの蛇行を生じても、1割のレベル変動を起すことになります。それと共に、テープは片のびしていないものを使うことが必要です。

(4)アンプ部分

テープレコーダーの増幅器は、

①録音アンプ部

②再生アンプ部

③レベル指示部

④バイアス発振部

⑤電力増幅部

⑥電源部に分けられます。

3ヘッド方式のテーブレコーダーでは、録音アンプ、再生アンプはそれぞれ独立したものが用いられ、録音しながらでも、録音したばかりの音を同時に再生ヘッドで拾って、再生アンプをとおして、確かに録音されたがどうかをモニターすることができる特長があります。

2ヘッド式では、同じアンプを録音時と再生時に切り替えて、兼用するので、録音中の音のモニターはできますが、同時再生はできません。

録音アンプ部は、マイクや、ラジオ等からの入力を増幅し、録音ヘッドに信号を加えてやる部分で、マイクの出力は1~l0mVくらい、チューナーやその他のいわゆる「LINE入力」は、50~500mVくらいなので、たいていこの二つは別の入力回路としています。そして、この二つがミキシングできるものもあります。

テープに、フラットな特性のアンプで録音し、再生すると、低音と高音が下がったカマボコ型の特性しか得られません。それを平坦なものにするには、アンプの方で低音部と高音部とをもち上げてやる必要があり、これをおこなうのがイコライザーの役目です。

そして、高音部の上昇は録音時におこない、低音部の補償は、再生のときにやるようになっています。そこで、録音アンプ部には、高音上昇回路が組み込まれているわけです。

また、テープにあまり高いレベルで録音しようとすると、磁気的に飽和してしまうため、ひずみを生じますし、あまりに低すぎると雑音が多くなるため、適正なレベルに合わせてやることが必要で、このためにレベル・メーターや、マジック・アイなどが用いられます。もちろん、メーターが振り切れない範囲で録音することがたいせつです。

バイアス発振部は、バイアスの項で説明した30~100kHz程度の高周波信号を発振させるところで、発振した信号は消去用として消去ヘッドに、そしてー部はバイアス用として錄音ヘッドに、録音用の音声信号と共に加えられます。

発振回路は、高級なものではプッシュプル回路が用いられ、雑音の少ない録音を可能にしています。一方、安物のテープレコーダーでは、バイアス発振器をもたず、直流バイアスや直流消去を使っているものもありますが、雑音やひずみの点でかなり見おとりがするものです。再生時には、もちろんバイアス部は動作しません。

再生アンプ部は、再生ヘッドの出力が1mVくらいしかないので、これを大きく増幅することと、低音をもち上げる再生イコライザーが主な内容です。

再生イコライザーの周波数特性カーブは、NAB(米国民間放送連盟)、JIS(日本工業規格)、BTS(NHKの技術規格)などで標準化されており、またそれぞれに19cm/sec用とか、9.5cm/sec用などテープ・スピードによって違ったカーブが用いられます。このうち、家庭用の普通のテープレコーダーにはJISが主に用いられていますが、4トラックの録音済みのテープはNAB特性で録音されているので、4トラック用のHi-FiテープレコーダーではNABカーブが採用されています。

2ヘッド式のテープレコーダーでは、録音アンプと再生アンプは別々のものではなく、一つのアンプが切り替えて使われます。つまり、録音のときには入力がマイクロホン、出力がヘッドとなり、再生のときには入力が再生ヘッド、出力側はスピーカーなり出力端子となって外へ引き出されるわけです。

そして、イコライザーも、録音のときと再生のときとでは切り替えられます。

電力増幅部は、スピーカーを内臓したり、あるいは、外部スピーカーでも、直接鳴らせるようになったものには必要ですが、4トラックのものなどでは、ステレオ・アンプと組み合わせて用いられることも多く、この場合には、テープレコーダーに直接スピーカーをつなぐ必要がないので、単に「LINE OUT PUT端子」だけを備え、電力増幅部は省略される場合も少なくありません。

4トラックの録音ずみのテープには,往復録音がされており、クラシックなどの長い曲では往きと帰りとを続けて演奏しなければならないものが少なくありません。

しかし、テープのかけ替えはやっかいなもので、かけ替えずに帰りも演奏ができればたいへん便利です。そして、実際に反転演奏のできるテープレコ―ダーもできています。

この場合、逆転のときには、第2、4トラックを再生しなければならないので、往路1、3のトラック用と、帰りの2、4トラック用の二つの再生ヘッドが必要で、録音再生兼用ヘッドを使った場合には、消去ヘッドと合わせて3ヘッド、元来が3ヘッド式の構成のものなら4ヘッドとなります。

いずれにしても、往復できるのは再生だけで、録音もできるものは少ないようです(録音もやろうとすると6ヘッドになる)。

テープの始めと終りにセーシング・テープ(金属箔のテープ)をはりつけておきますと、テープが送られてセーシング・テープがはってあるところまでくると自動的にモーターが逆回転する(オート・リバース方式)ようになっていますから、自動的に往復の録音、再生ができます。

オープンリールテレコの選び方

オーブンリールテレコとは、リールが2個あり、リール・ツー・リールになっているものです。

わが国でもテープレコーダーの生産量がぐーんと増え月間40万台以上のテレコがつくられています。その中で4万円以上の高級テレコが約5万台もつくられ、海外に、そして国内の市場に出まわっています。

そのためか、毎月の雑誌に必ずといっていいほど各社の新型テレコの広告にお目にかかります。専門メーカー、大手メーカー製品、それに海外製品まで入り乱れて、いずれがあやめかかきつばたというのが現状です。

これらの数多い製品の中から自分の目的に叶ったすぐれたものをさて選ぶとなると、それぞれ性能面、機能面、デザイン面で、その上価格の点でまちまちなのですから選ぶことは大変むつかしい問題になります。今までは性能重点的に選べばそれでこと足りたのですが、最新のオーディオ雑誌、音楽雑誌に次々と紹介されて来る新製品は性能面でかなり高度の水準に達しており、さらに使いやすさや機能面の追加がなされて多彩になってきました。

そこで、これからテレコを選ぶ場合にどのような点に注目すればよいのか、又どのようなものが本当に良いのか參考までにふれておきましょう。

殆んどの場合、Hi-Fiテレコの目的は家庭で音楽を楽しむことと言えます。ごくー部のテレコマニアの中には放送機用の大型テレコを家庭に持込んで、音質よりも、安定した動作や頑丈に出来た機構を楽しんでいるメカマニアもいます。所詮テレコも趣味性の強い音響製品ですから、レーシングカーやプロ用カメラ等の持味を趣味で楽しんでいる人が居るのと同様にプロ用テレコを楽しむ人がいても一向に不思議ではありません。こういった例外は別として、殆んどの場合、Hi-Fiテレコは家庭で、4トラックで、ステレオプリレコーデッドテープを聴いたり、音楽を、あるいは音楽放送を録音再生して楽しむのが目的でしょう。そのためには優秀な音質が得られ、操作が簡単に速くでき、故障がなぐ、テープを傷めず、いつも安定した動作が得られるテレコがあればよいわけです。

ー般にテレコはモーターやヘッドの数が多い程よいということをよく聞きますがモーターの数やヘッドの数をふやすのはよりよい性能を得るための一手段であって逆に数が多いから必ず良いというものではありません。極端な場合1モーター1ヘッドでも本当に目的を達することが出来るならば、これこそ最高のテレコであると言え
るかも知れません。こういった意味からモーター数、ヘッド数など余りこだわらず、

⑴音質は優秀か?

(2)操作は簡単で迅速に出来るか?

⑶常に安定した動作が得られ充分信頼出来るか?

⑷テープを傷めないよう充分配慮された構造になっているか?

(5)故障は?

(6)その製品にふさわしい価格か?

といった観点からテレコを見るように心がけることをおすすめします。国産のものだけでも数十種類もある4卜ラックオプーンリールテレコの中から自分の目的に叶ったものを一機種だけ選び出すために先ず検討資料が必要です。専門誌を読んで評論家の批評を調べたりお店で実物を見たり店員の薦めを聞いたりするわけですが、やはり検討資料としてはカタログに頼るしかありません。しかもこのカタログはメーカーが作っているものだけに書かれているのは長所だけで、その長所もメーカーによっては過大に書いているものもありますので誤魔化されず正しく読むことが大切です、良心的なデータを、カタログに書いてあるメーカーもあれば、良く見せようとして背伸びをした上に更に下駄を履いたような数値を並べているメーカーもあるからです。同じような価格で、同程度のグレードの製品でカタログのテータだけが、特にずば抜けて良いものはマークしておき、実際に自分の目や耳で確めてみるくらいにしたいものです。

カタログによって、まず数機種を選択した上で、音響評論家や批評や、友人、知人の体験や店員の話などを聞き參考にしながら店頭で実際に自分で操作したり音を聴きながら、又カタログには記載されていない点まで深く堀り下げて検討した上で最終的に決めるのがよいでしょう。

カタログに記載されている性能表示のデータの他に、忘れてはならぬものに機能と、使い易さを含めたデザインがあります。以前は性能一本槍で一にも性能、二にも性能といった時代がありました。そして現在のように性能が向上してある水準に達して来ますと、今度は機能や使い易さを含めたデザインの方にも注意が払われるようになってきました。

このオープンリールとは別にカーステレオに出発したエンドレステープを使ったカートリッジ式テーププレーヤーや、オランダのフィリップス社が開発したコンパクト・カセットブレーヤーが出現し急速に普及し、どんどんその需要層を拡げています。カセットは小形で、操作が簡単なため録勉テレコクラスのものにとってかわろうとしています。これは音がかなりいい線をいっていること、テープの装着がやさしく誰にでも簡単に使える特長があるためです。これの影響というわけではありませんが、4トラHi-Fiオープンリールテレコもテープ掛けが容易であったり、途中での掛け替えの必要がなかったらという望みが再び強く打出され、そのために生れて来たのが、イージーローディング機構であり、オートリバース機構であります。アンペックス1000番シリーズ、パイオニアから発売された画期的なイージーローディング、オートリパース録再テレコT―6000などはテレコの先端を行くものでオープンリールテレコの絶対要素を持っているものであり、次の時代のテレコのあり方を示唆しているものと言えましょう。

このようにテレコは性能100%時代から、性能の他に機能、更に使いやすさを含めたデザインの三つが評価の対象となるものに進歩してきたわけそす。

一度テープを掛けると再生は勿論,録音時でも逆転し最後までテープの掛け替えの必要がないことは大変便利なもので特にかけがえのない音楽を録音中に、あとわずかで音楽が終るという時にテープエンドとなりリーダーテープがパチパチ音を立てテープが止った時のあの経験したものだけしか解らない失望感は、テープエンド間近に感ずる焦操感と共に大へんなものですが、オートリバース録音のものはこういったものを感じなくて済み、その有難味がわかるというものです。このようなことは案外「自動反転往復録音再生」という言菜で片づけられ見逃がされてしまうことが多いものです。

更にテープの掛けやすさというものが案外大切です。複雑なテープ掛けに慣れていても、とっさに録音する時など、テープを片手でさっさと掛けすぐさま録音状態に入れるようなテレコに勝てるものはありません。これからテレコを選ぼうとなされる方はこんな点にも注意したいものです。


源太郎、、、ボケたかなぁ

2016年11月26日 | 毎日の話

昨日アップしたガルミュッシュの旅は、「2000年じゃないぞ、1996年。ボケたんか」と友人からツッコミがあった。「2000年は台湾だっただろ」とさらにツッコミ。「まぁ誤差のうちだ」と反論しても後の祭り。昨日のことも忘れるのに、それは無理って話と慰めてみたが「やっぱりボケたのかも」

今朝の富士山は綺麗に晴れ渡った。昨夜は満天の星で、流れ星を一個見ることができた。ほんの瞬間で「願い事」をいう暇もなく「スーッと消えた」。でも美しかった。

写真を整理しているとセーヌ川の橋からエッフェル塔を眺めた写真とMoulin Rougeの入場券が出てきた。1992年の写真だ。「これは、間違いない」ツッコミは禁止。

 

 

 

さらに、1974年2月2日の生録音のオープンテープが出てきた。昔はこんな字を書いていたんだなぁ。


巷ではカセットテープが流行、、、裏に何があるのか

2016年11月25日 | 毎日の話

ニュースを見ていたら、「カセットテープ」が品薄という。そして習い事のお姉様方(源太郎から見るとお姉様方だが、一般にはおばあちゃん)が、「これなら使えるから」とWALKMANほどのカセットテープ再生機を持ち寄り習い事をしているインタビューが流されていた。

源太郎はもともとアナログ志向だが、それでも最新のリニアPCMレコーダーも使うし、ADサンプリングもする。もちろん源太郎は手回しの計算機(タイガー計算機や計算尺、対数表を使った世代)世代なのに、どうして、そう歳が変わらないお姉様方は「これなら使える」というのだろうと首をひねる。

今のデジタル再生機の方がはるかに扱いやすいし、操作性もいい。しかも機械部品がほとんどないので、ワウフラッターや歪みも少なく、故障だってほとんどない。エコが美徳と言っている割にカセットテープ再生機は使い捨ての電池じゃないかと。

そして、録音はどんな風にやっているのかといえば、LINE入力でもなく、内臓マイクで録音(昔テレビの前で、静かにしていて、今録音しているからという場面が思い出される)しているらしい。そんなことならPCM録音のレコーダーの方がはるかに音はよく(適当に録音しても)、小型で荷物にならない。

ある年代から、アナログ派とデジタル派に分離されてしまったのだろう。ちょうど源太郎の世代がA/D変換の移行期間だったのかもしれないが、それにしても何かがおかしい。

純粋なデジタル機器はダメとするなら、もう少しコンパクトなMDもあったのにそれはあっとゆうまに消え去った。Mihoちゃんとセッションするおじさまは今でもMDを使っているが、録音媒体の製造は今はされていない。なのに、カセットテープだけが製造を続けている。

アナウンサーは「LPレコードの復活もあり」と言っているがそれもこじつけだと思う。そもそもLPを聴く環境はそれなりに準備が必要で、趣味でやっていたとは違い、新しい機材を購入しないとならない。

じゃ、なんのため。

源太郎の仮説は前にも書いたが「年金受給者にもう必要なものはない。だから青春時代の先端機器を復権すれば商売になる」それに違いない。ならば富士フイルムも磁気テープの生産はやめ、フイルムの生産もやめ、化粧品に移行しているが、一儲けするなら磁気テープの生産を再開したらどうだ。今でもFMチェックに使用したこのテープも40年以上経っても劣化していない。

我が家のカセットテープ再生機は何台かあるが、まだまだ、いい音を聞かせてくれている。お姉様方、せっかくの人生、いい音で楽しむなら頑張って録音してください。今、カセットテープからアズナブールの甘い声が流れている。確かに気楽に操作するならアナログ機器で一番かもしれない。

話は変わって、今日「空の窓際写真家さん」から、地上撮影の富士山の写真をいただいた。朝日がビルに光の境界線を描き、遠くに富士山の真っ白な世界が広がっている。この瞬間をとらえるのはタイミングと寒さに打ち勝って、シャッターをおす根性。素敵な写真をありがとうございました。少しコントラストを上げました。お許しください。

さて、ラウラ、今日はおかぁしゃんはセッションの練習に出かけるよ。仲良くしていようね。


LPレコード紹介 (No.068) AN ALPINE SYMPHONY No.64

2016年11月24日 | LPレコード紹介

シュトラウスといっても、この曲を聴くことは少ないし、これだけ壮大なオーケストラを配して演奏するなんて、営利主義の現代ではまず無理だろう。

シュトラウスが住んでいたGarmischは、源太郎が2000年に訪れた時は「Garmisch-Partenkirchen」と長い名前になっていた。これには逸話があって、もとはGarmischとPartenkirchenは別の街であった。ところが、この地で1936年開催予定の冬季オリンピックを時のナチス政府が誘致しようとしたところ、街の規模が小さく開催地の基準に満たなかったことから、基準を満たすように2つの街を合併したのだ。(こんなことも源太郎は知らずに旅した)

 合併には住民は反対だったようだが、ナチス政府は1935年、冬季オリンピック開催を前に、ガルミッシュとパルテンキルヒェンが合併してしまった。ガルミッシュ・パルテンキルヒェンからツークシュピッツェ山の山頂付近まで登ることができる。そして終点駅からはロープウェーで山頂まで到達できる。もちろん源太郎は、ある会議を抜け出し、友人らと登頂した。そんな思い出深いガルミッシュは、のどかで、放牧されている牛たちのカウベルの音を聞きながら歩いた。毎日肉やソーセージに飽きた源太郎は、のどかさより川沿いのレストランで食した「トラウト料理」が美味しかったことを一番記憶している。

古いレコード盤で、解説も茶色に変色しているが、老眼鏡で目を細め解読しながら解説をタイプしたので、誤字があるかもしれない。ジャケットの写真は「スイス航空提供」とあり、薄い印画紙が茶色の紙ケースに貼られている。

そしてそれを開くと、今では考えられな「録音特性」が記載されていて、時代を感じる。

前置きが長くなった。では解説を紹介しよう。

リヒャルト・シュトラウスは1864年6月11日にミュンヘンに生まれ、1949年9月8日にミュンヘンらもあまり遠くないアルプスのガルミシュにある山莊でなくなった。シュトラウスは、現代のドイツを代表した最大の作曲家であったと同時に、交響詩(Symphonische Dichtung)とよばれる標題音楽における最高の存在でもあった。彼は宫廷管弦楽団のホルニストであった父から音楽を学び、はじめはモーツアルトやべートーヴェンの古典を研究して、楽式をおもんじたシンフォニーや室内楽も作ったが、25才の頃から全面的に交響詩の創作に専念し、絶対音楽はほとんどかえりみなくなってしまった。もちろん彼の創作はあらゆる分野にゎたっていて、リードもあればオペラもあり、特にオペラにすぐれた作品がたくさんあって、「バラの騎士」などはその代表的なものの一つであるが、ここでは話をまずオーケストラの作品にしぼってみよう。

彼のオーケストラ作品はほとんど全部か標題音楽であるが、それも標題の内容からみると非常に多面的である「英雄の生涯」のような自叙伝的なものもあれば、「テイル・オイレンシュピーゲル」のような伝説的なものもあれば、「家庭シンフォニー」のような日記のようなものもあるし、さらに「マクベス」や「ドン・キホーテ」のような劇的なものもある。「ツァラトゥストラはかく語りき」や、「死と変容」のような抽象的なものもあって、一時は批評界から酷評や悪評をうけながらも、とにかく標題音楽がなしうる限界を示すものとして成功ている。

シトラウスの標題音楽は、いろいろな技法をもって達成している。その一つは、ライト・モテイーフの技法である。ライト・モテイーフはワーグナーにはじまるものだが、ベルリオーズの固定楽想(イデー・フィクス)にも通ずるもので、事物を特徴のある主題であらわし、その状態の変化に応じて、適当な変奏技法で描写する方法である。

その二は情景や心情、雰囲気などの巧みな描写である。これは印象主義にも通ずるものだが、シュトラウスのはドビュッシーなどの印象描写とはちがってはるかに写実的で、ときにより、作品によってでは、たとえばアルプス交響曲のように、トーキーを見るような生々しい音楽となるのである。

その三は人の業をはなれた精緻なオーケストレイション(管弦楽法)である。近代的なオーケストレイションは、ベルリオーズからはじまるものとされていて、彼の著書「近代楽器法と管弦楽法」は、その分野の名著だが、シュトラウスの管弦楽法は、それをさらに現代化したもので、しばしばミニアチュア(密画)で描いた壁画にたとえられる。ミニアチュアとは、その精緻さを指すものであり、壁画とは、規模の大さを指すものである。そしてまた彼は、ベルリオーズの管弦楽法をもとにして、ベルリオーズ=シュトラウスの管弦楽法を著わしたが、これは現代管弦楽法を学ぶものには欠くことの出来ない重要な文献となっている。

アルプス交響曲

シュトラウスの一生は、二役、三役を演じた多忙なものであった。ミュンヘンやベルリンやウインの国立オペラの常任指揮者を歴任して、演奏生活も男一人の一生の仕事として軽い役目ではなかった。

彼は1908年から、アルプスの山の上のガルミシュに大きな家を建てて、1949年に世を去るまでの40年以上にわたって、この家に住んでいた。これは彼の創作のために必要な家であり、疲れをいやすための憩いの家でもあった。彼はそれほど自然を愛した人でもある。現在この家には、シュトラゥスの息子夫婦と二人の孫が住んでいる。さて、彼のアルプス・シンフォニーは、このガルミシュの山荘における一日の日記ともみられるものである。ガルミシュから一峰越えればチロルであり、チロルの山はスイスに続いているから、全が同じアルプスなのである。これらアルプス地方には、畑とてあまりなく、それに反して牧場が多い。山に入るにつれて森林地帯になり、のぼるにつれて夏でも雪があり、海抜3000メートル以上も登ると谷間に水河がみられる。

アルプス交響曲は、こういつたアルプスの一日をトーキー映画のように写しとつた標題音楽である。記行文のように写実的な描写音楽である。夜があける。日がのぼる。登山を企てる。いろいろな景色をすぎて、けわしい頂上をきわめる。下山。夕立におそわれる。無事に帰りつく。日が暮れて夜となる。こういった一日の出来ごとを二十一の細かい標題のもと写しているのである。そのためにシュトラウスは、四管編成の非常に大きなオーケストラを使うほかに、舞台裏に別隊十六人の金管を配し、パイプオルガンを使い、打楽器にも風の機械、雷の機械、牛の鈴などを用いるのである。