寒い日が続いていたが(金曜の朝はうっすら雪)今日は久しぶりによく晴れたので、木場の河津桜と日本橋のおかめ桜を見てきた。
木場の大横川沿いの河津桜は、去年初めて見に行ったもの。永代通りの沢海橋から北側を眺めて、もはや見頃であることを確認。老婦人の二人連れが「花の下は歩けないのかしら」「もっと近づけると思っていたのに」と話しているのが聞こえたので、近づいて「もう少し先に行くと遊歩道になっていますよ」とお声がけする(去年は私もとまどったので)。
やっぱり、この河津桜は真下に立って見上げたい。ピンクの雲のような、みっしりした花付きが圧巻。
もう少し花色が薄い品種もあるが、とにかくみっしり咲いている。だいたい名所と言われるところのサクラは老木が多いので、樹は大きいが、こんな花の付き方はしない。
だが、花のまばらな老木にも味わいがある。徒然草の「花は盛りに、月は隅なきをのみ見るものかは」は、季節の順序としての「花の盛り」を言ったものだが、樹の年齢の「盛り」にも同じことが言えるように思う。
そして今年も、続けて日本橋あじさい通りのオカメザクラを見に行く。昨年よりも時期がよかったのか、ピンクが濃くて勢いがある印象。
オカメザクラは、本来、あまり高くならない品種だというが、なるべく下枝を伐採して、高い位置で花が咲くように樹形を整えているように思う。というのも、道を行き交うのは人間だけではないので、大きなトラックが停車するとこんな感じになってしまうのだ。
近代的なオフィスビルを背景にした桜の、非日常感にわくわくする。ようやくコロナ禍が一段落して、旅行者らしい外国人の姿も多かった。