見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

初めてのアイスショー"Fantasy on Ice 2010"

2010-07-11 23:28:02 | 行ったもの2(講演・公演)
Fantasy on Ice 2010 in Niigata(2010年7月10日、18:30~)

 生まれて初めて、アイスショーなるものを見てきた。たまたま、このブログを開いてくださった方がいたら、期待しないでくださいね。当方、アイススケートには全くの素人である。

 いつも読んでくださっている方々はご案内のとおり、私は、2月のバンクーバー五輪で、男子フィギュアのプルシェンコにハマり、そのあと、ずーっとネットを通じて追っかけていた。ちょっと網を張っておけば、実に豊富な、新鮮な情報に接することができて、全く飽きることがない。プルシェンコ畏るべし、と同時にインターネット畏るべし。

 この新潟で開催されるアイスショーに、プルシェンコ出演決定のニュースが流れたのは4月末。新潟行くぞ!と気合いの入るファンの声を聞いて(読んで)いたら、だんだん自分も行きたくなってきた。会場となる朱鷺メッセは、昨年、仕事で行った縁もあるし。5月下旬、勇気を出して、ネットでチケット購入。SS席18,000円とS席14,000円で迷ったが、初めてなので、控えめにS席にした。仕事で行けなくなる可能性も皆無ではなかったので…。

 この時点で、ステファン・ランビエールの出演は決まっていたけど、6月、まさかのジョニー・ウィアーも出演決定。ほか、トマシュ・ベルネルにヴィクトール・ペトレンコにスルヤ・ボナリーなど。初体験のアイスショーが、こんな豪華メンバーでいいのか?と思って、嬉しいより、ちょっと困ったような感じだった。海外勢に比べて、日本人がちょっとさびしいと言われていたけど、いやいや、荒川静香、安藤美姫に加えて、私は若手の羽生結弦くんと村上佳菜子ちゃんが見られて満足です。

 最近の私の初体験といえば、2008年、東京美術倶楽部の展示即売会を思い出す(全く毛色違いですみません)。あれも、突然、知らない世界に飛び込んでオタオタしてしまったのだが、街のあやしい骨董屋とかでなくて、古美術即売会の最高峰を最初に体験できたのは、結果的にすごくラッキーだった。新しい世界に飛び込むときは、多少無理をしても、最高級品から試してみるのがいいみたい。

 そういう意味では、今回のFaOI(Fantasy on Ice)はベスト・オブ・ベストだったと思う。プルシェンコは、6月末の横浜"Dreams on Ice"を皮切りに、新潟、東京、名古屋と、日本のアイスショー出演が続くが、これだけの海外スケーターが大集結する公演は他にない。昨日、今日の公演内容については、既にたくさんのレポートがネットにあがっているみたいなので、私は詳しくは書かない。技術的に無知なので、すごかった、楽しかった、美しかった、しか書けないんだもの。

 とは言いながら、海外スケーターは2プログラムずつ(これもあまりないことみたい)で、プルシェンコは前半のトリでアランフェス(バンクーバー五輪のSP)。存在感が圧倒的で、彼が登場すると、急にリンクが小さくなったように感じられた。後半では、ゴスペラーズの生歌(星屑の街)とコラボ。しっとりした曲調に激しいステップで、合わないはずなのに、妙に合っていたのが不思議。「涙が出てきた」と感想を書いている人がいて、ああ、感激したのは私だけじゃないんだと思った。ランビは2日目だけ「椿姫」で歓喜!と書いている人が多かったけど、私は「椿姫」プロはあまり好きじゃないので(オペラの「椿姫」が好き過ぎるもので)、初日は紫シャツのレイ・チャールズ(Let the good time roll)でよかったと思う。ジョニーは後半の「ポーカー・フェイス」はコンサート並みの盛り上がりだったけど、個人的には前半のゴスペラーズとのコラボ(I LOVE YOU, BABY)の黒の上下(半袖)+白手袋の衣装が男前で、すっかりファンになってしまった。

 オリンピックなどで見る「競技」としてのフィギュアスケートとはまた別種の、エンターテイメントの世界があることがよく分かった。いいな、この世界。初めて見るアクロバットやエアリアルもほんとに面白かった。パンフレットによれば、choreographer(コレオグラファー、振付師)はアントニオ・ナハーロ氏。オープニング、エンディングの群舞は、もう一度、いや何度でも見たい。DVD出ないかなあ。もはや伝説になるんじゃないかと言われる今回の公演、現場にいても、見どころをたくさん見逃しているのではないかと思われる。でも、それでも現場にいられたことは幸せ!!

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