○書道博物館 企画展『館蔵 敦煌・トルファン出土の古写経』
http://www.taitocity.net/taito/shodou/
近頃、「書」にはブームの兆しがある。現代人は、すっかり肉筆で字を書かなくなってしまったため、却って「書」の芸術性を受け入れやすくなったのではないかと思う。昨年から今年の初めにかけて、「書」の名品が多数公開されたので、「喪乱帖、イイよね~」みたいな会話も、気軽にできるようになってしまった。しかし、身近になった「書」の中でも、古写経には、まだ少し敷居の高さを感じる。
それは、やはり、写経という性質上、一字一画も間違えないよう、きっちり書かれたものが多くて、息が詰まるし、肩が凝るのだ。それでも、たまには、子供の手習いのような文字の経文も見られて、ほっとする。
全てこの書道博物館の創設者、中村不折が収集したものだそうだが、半端なコレクションでない。大半は中国の南北朝(5~6世紀)に書写されたものだ。日本なら、文句なく国宝級の年代である。南朝と北朝の字形の違いが説明されていて面白いと思った。どちらかといえば、南朝の字形のほうが柔らか味があって私の好みである。
http://www.taitocity.net/taito/shodou/
近頃、「書」にはブームの兆しがある。現代人は、すっかり肉筆で字を書かなくなってしまったため、却って「書」の芸術性を受け入れやすくなったのではないかと思う。昨年から今年の初めにかけて、「書」の名品が多数公開されたので、「喪乱帖、イイよね~」みたいな会話も、気軽にできるようになってしまった。しかし、身近になった「書」の中でも、古写経には、まだ少し敷居の高さを感じる。
それは、やはり、写経という性質上、一字一画も間違えないよう、きっちり書かれたものが多くて、息が詰まるし、肩が凝るのだ。それでも、たまには、子供の手習いのような文字の経文も見られて、ほっとする。
全てこの書道博物館の創設者、中村不折が収集したものだそうだが、半端なコレクションでない。大半は中国の南北朝(5~6世紀)に書写されたものだ。日本なら、文句なく国宝級の年代である。南朝と北朝の字形の違いが説明されていて面白いと思った。どちらかといえば、南朝の字形のほうが柔らか味があって私の好みである。