見もの・読みもの日記

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秋の風物詩:川越祭り2015

2015-10-18 20:20:36 | 行ったもの(美術館・見仏)
2年間、札幌で暮らしている間、関東に戻ったら…と指をくわえていた行事がいくつかある。今週はそのひとつ、川越祭りを見に行ってきた。もともと埼玉県で暮らしていた時期に覚えたもので、2007年、2008年、2010年、2012年と出かけている。公式サイトによると今年の参加山車は13台。ちょっと少なめな感じがする。

そして、私は、おキツネさま(天狐)が好きなのだが、今年はキツネの乗っている山車に遭うことが少なくて寂しかった。おかめ、ひょっとこ、獅子舞が多かった気がする。そのかわり、道端に設けられた舞台(居囃子)で舞うキツネを見た。↓堤崎流の鴨田囃子連による。



次も道端の会所らしきところで見たもの。狐の面と、赤い髪のものすごい面(衣装つき)が飾ってあった。猩々か?と思ったけど違うみたい。「神剣幽助」「小鍛冶」という筆文字の貼り紙がしてあった。神楽の面と衣装なのだろうか。





再び居囃子で巡り合ったおキツネさま。羅陵王の山車の会所で、今年は参加しないので、羅陵王の人形も隣に飾られていた。王蔵流の中台囃子連中(※ホームページあり)。王蔵流は、「それまでの古囃子に比べてテンポが速く、笛・太鼓・鉦・舞のあらゆる伎芸は細やかさを増すことになった。切れ味は鋭く、しかも重苦しい感じのない軽妙なところが特徴」と紹介されている。



はじめはキツネの舞いに魅せられて立ち止まったのだが、だんだんお囃子に聞き惚れて、目が、というより耳が離せなくなってしまった。特に緩急自在の笛が素晴らしい。手ぬぐいをかぶった、丸顔に眼鏡のお兄さん、プロではないんだろうけど…ふだん何をしている方なんだろう。すごいなあ。



くっついて歩いていたのは、幸町の小狐丸(小鍛冶)の山車。ただし人形は載っていなかった。堤崎流の幸町囃子会。笛よりも鉦と太鼓が目立つ。いろいろな土地のお祭りを思い出しながら、やっぱり江戸のお囃子はテンポが速いように感じた。

追記。翌日(今日)は、東京美術倶楽部の『2015東美アートフェア』に行ってきた。今年は特別展(3年に1度)ではないので、規模は小さめ。ギラギラした感じの外国人バイヤーも見かけなかった。茶道具や陶磁器は安定の品揃えだったけど、書画はあまり驚くものはなかった。でも久隅守景の絵とかあってうれしかったな。実は美術館や博物館の外にも、たくさんの美術品が存在するのである。

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