goo blog サービス終了のお知らせ 

見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2016造幣局・桜の通り抜け

2016-04-12 21:27:28 | なごみ写真帖
関西旅行の予定を決めて、ふと調べたら、大阪・造幣局の「桜の通り抜け」(2016年4月8日~4月14日)が行われる週末にあたることが分かって、行ってみた。関東人の私は初体験である。

地下鉄・天満橋の駅から、大川(旧淀川)にかかる天満橋を渡って、造幣局の南門を入り、北門まで約560メートルの通り抜けである。門を入るところから人の数がすごかったので、どうなるかと思ったが、人に劣らず、桜の数もすごい。

関西人好みなのか、盛り盛りの八重咲きが多い。花の色は、純白に近いものもあるが、



かなり濃いピンクの品種もある。



めずらしい薄黄緑色の「鬱金(うこん)」。



背景は造幣局のメイン・ビルディング。巨大な貨幣マークが付いている。



造幣局の桜には、1本ずつ、名前と原産地や由来を記した札が立っている。この「松前」は「北海道松前町の浅利政俊氏が糸括(いとくくり)の実生から選抜した美しい里桜である」云々。松前町ゆかりの品種は、このほかにもあって、一度だけ行った旅行を思い出して、懐かしかった。



松前城のまわりでいちばん多い品種は「南殿(なでん)」だと聞いたことと思い出し(※私は木札をお土産に持って帰ってきた)注意深く探す。すると、あった! しかし松前町とのゆかりは特に説明になくて「京都御所紫宸殿の南庭にあったことから、その名がつけられたといわれ、一名左近桜」云々と記されていた。ちなみに造幣局のホームページには「桜樹一覧表(大阪)」というメニューがあり、133品種349本(今年の桜)が紹介されている。「南殿」は349本中1本しかないというから、見つけられてラッキーだった。



もう1本、気になったのは「幸福」という品種。名前に引かれて写真を撮っている人が多かったが、説明によると「北海道松前町法幢寺にあった八重桜の種子から誕生した桜」だそうだ。法幢寺、行ったよ~。松前藩主松前家の菩提寺である。



まさか大阪で、こんなに北海道を懐かしむことになろうとは思わなかった。楽しかった。

※参考:2013年8月の松前旅行記

天満橋に戻るつもりだったが、勘をたよりに歩いていたら、見覚えのある風景に行きあたった。大川の蛇行に気づかず、都島区の藤田美術館に出てしまった。これも縁だと思って、開催中の展覧会『絵ものがたり』(2016年3月5日~6月12日)を見て帰途につくことにした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする