見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

興福寺・東金堂

2014-04-03 22:24:40 | 行ったもの(美術館・見仏)
「平成25年4月25日(?)奉納」の1枚。



「平成24年4月25日」奉納の書

「平成20年4月25日」奉納の書
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2014年3月@東京:金沢文庫→浅草寺(特別拝観)→日本民藝館

2014-04-03 22:14:58 | 行ったもの(美術館・見仏)
神奈川県立金沢文庫『中世密教と〈玉体安穏〉の祈り』(2014年2月20日~4月20日)

 中世密教においては「玉体」(天皇の御身体)の安穏を祈ることが、天下泰平・国家安穏の祈願に直結していた。ということで、密教儀礼にかかわる仏画や仏像、寺院史料を展示。清浄光寺(遊行寺)の『後醍醐天皇像』は模本展示だったが、よく出来ていて、遜色がなかった。称名寺所蔵の絵図や文書は、一度は見たようなものが多かったが、横浜市金沢区の龍華寺から仏画や仏像が多数出ていたのが珍しかった。 横浜市南区の寶生寺(宝生寺)も。横浜って、実は古い土地柄なのである。

金龍山浅草寺 大絵馬寺宝展と庭園拝観~坂東午歳特別結縁巡礼 慶讃~』(2014年3月14日~5月7日)

 「特別拝観」が始まると聞いて、京都の古文化財拝観並みの800~1,000円くらいの料金を覚悟していたので、300円と知って拍子抜けした。さすが庶民の味方。本堂左手の特別展示館に入ると、まず国宝『妙法蓮華経・普門品第二十五』を拝見することができ、あまりの美しさに動悸が早くなる。表紙は「香染」と解説に云う。「丁子の蕾の乾燥したものを煎じた汁で染めた、黄色を帯びた薄紅色」のことだそうだ。大雑把には茶色。経紙は、私なら抹茶色と云う。盛大に散らした金砂子には輝きが残っていないが、沈み込んだ金泥の罫線は、几帳面で美しい。

 隣りに重文の『元版一切経』。「杭州大普寧寺蔵版」の文字が見える。もとは、北条政子が頼家の追善供養のため、鎌倉の鶴岡八幡宮に奉納したものだが(朱長角印あり)、明治の廃仏毀釈で焼却されかけたところを、貞運尼という尼僧が、托鉢して集めた浄財で買い取り、明治4年、浅草寺に奉納したそうだ。品川まで船で運び、陸路を大八車で運んだのは新門辰五郎だという。カッコいい~。巻末に「嘉吉改元」云々とあったのは書写年かな。そして「明治四享末九月願主峻海貞運尼…于当寺」とも。

 それから、浅草寺名物の「大絵馬」を見ながら、ひとまわり。浅草寺の絵馬といえば、歌川国芳の『一ツ家』、そして狩野一信の『五条橋の牛若丸と弁慶』は見逃せない、と思っていたので、注意深く回る。高橋由一の息子・源吉が描いた『商標ヤマサ感得』の絵馬(ヤマサ醤油の創業者・浜口儀兵衛が奉納)とか、いろいろ面白い。韓信、関羽など中国古典をネタにした絵馬が多くて、中国語で会話しているおじさん(観光客?)が、興味深げに見ていた。国芳はすぐに見つけたが、狩野一信はない。冒頭のパネルに「…狩野一信の絵馬など」と紹介されているにもかかわらず、現物は出ていない。館内案内のお姉さんに確かめたが、やっぱりなかった。ちょっと落胆。まあ300円だから、強い文句は言えないけど。

 庭園のサクラはまだ咲いていなかったが、1週間経って、今頃は盛りを迎えているだろう。伝法院+五重塔orスカイツリーの図。





日本民藝館 特別展『茶と美-柳宗悦の茶-』(2014年1月10日~3月23日)

 いつになく人が多いのは、柳宗悦の名前に惹かれてきた人が多いのかな、と感じた。茶の湯の伝統と精神を継承しつつ、伝統や国籍にとらわれない、新しい茶を推進した柳宗悦の美学が感じられて面白かった。
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