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見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

フィギュアスケート《ジャパンオープン2010/カーニバル・オン・アイス》

2010-10-05 23:47:22 | 行ったもの2(講演・公演)
ジャパンオープン2010/Japan Open 2010(2010年10月2日、13:00~)カーニバル・オン・アイス/Carnival on Ice(同、19:00~)

 また見に行ってしまった、フィギュアスケート。そっと書いておこう。私はアイスショー初体験が、この夏、新潟のFaOI(Fantasy on Ice)。その1週間後がプリンスアイスワールド東京公演。その後はしばらく、八戸行きたいとか福井行きたいとか思いつつ、指をくわえていたのだが、会場がさいたまアリーナと聞いて、堪え切れなくなってしまった。

 ジャパンオープンは「男女シングルの選手が日本チーム、北米チーム、欧州チームの3チームに分かれて団体戦で競う」もの。競技会の形式を取っているが、「演技を終えた選手はリンクサイドに設けられた選手席でチームメイトを応援する」など、アイスショー的な要素も強い。…ということを、まずネットで学習する。なるほど。それにしても、まだアイスショー×2回しか経験のない私が観戦に行って浮かないかなあ、競技終了後にエキシビションガラ公演として行われるアイスショー、カーニバル・オン・アイスにしておくほうがいいかなあ、と悩みつつ、結局、JO(Japan Open)のチケットを取ってしまった。

 お目当ては、何と言ってもプルシェンコ。当初、JOが「タンゴ」でCOIが「ニジンスキー」でないかという噂が流れてきて、慌ててCOI(Carnival on Ice)のチケットも取った。そうしたら、前日くらいになって、最新情報ではJOが「ニジンスキー」だという。ええ、どっちなんだ? 当日、プルシェンコが氷上で演技開始のポーズを決めてもまだ、最初の音楽が鳴り始めるまで、私は半信半疑でドキドキしていた。そして、ほんとに曲は「ニジンスキーに捧ぐ」だった。今年の初めから、動画サイトで繰り返し飽きずに眺めていた”伝説のプログラム”が、いま、目の前のリンクで、同じ人間によって演じられているというのは感動だった。

 演技の出来については、いろいろな評価があった。私は、後半、いまいちスピード感が感じられなくて(ショートサイドで見ていたせいかも)、不完全燃焼な印象が残った。でも、次々と新しい課題に挑戦していくこと以上に、体力気力とも一番優れていたときの自分自身に挑戦する(二番煎じではなく)というのは、勇気が要ることだと思う。中年を過ぎた自分にはよく分かる。

 JOの結果は、日本チームが僅差で北米チームを抑えて優勝。欧州チームは最下位だった。でも、確かに真正の競技会に比べると、選手たちの(コーチ陣も)ほのぼのした表情がたくさん見られて楽しかった。フィギュア初心者が見に行く競技会としては、非常にいいと思った。

 続いて、夜の部、COIは完全なアイスショー。プルシェンコは、白の丸首長袖Tシャツに黒(濃紺?)のボトムという、休日のお父さんみたいな服装で登場したので、え?それであの妖艶な「タンゴ」を滑るの?と思ったら、曲は「僕は病気(Je suis malade)」だった。おおー。これも嬉しかったなあ。今夏のツアーでは「病気」を滑る機会がいちばん多くて、毎回この曲に当たっていた人もいたようだが、私は初見である。しかも、なんだか特別にキレっぷりがいい。見ているこちらの身体も熱くなるような熱演で、衣装なんか要らないんだなーとしみじみ思った(あとで”腹見せ・はみパン”が話題になっていたけど)。

 他の選手では、羽生結弦くんのツィゴイネルワイゼンよかったなー。応援するぞ。川口悠子・スミルノフ組も面白かった。曲は「ツァラトゥストラはかく語りき」で、火の鳥みたいな衣装。個人的には、すごくロシアらしいと思う。安藤美姫は新潟で見て、こんなに優雅なスケーターだったのか、と再認識したけど、今回もよかった。高橋大輔の「アメリ」も「マンボ」も大好きだ。また見に行きたい。

(10/6修正あり)
コメント (2)
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