オリンピックとパラオリンピックのせいで、この1か月半ほど大谷選手のMLB中継(NHK・BS1)が見られないのが残念でたまらない。
周知のとおり今シーズンの大谷選手の活躍は素晴らしい。
9月5日現在で、「ホームラン42本」(両リーグを通じて第1位)、盗塁数「22」「投げては先発で9勝」という快挙。
僭越ながら、今年の3月の時点で大谷選手の大活躍を予想した記事をご記憶だろうか。
再掲させていただこう。
タイトルは「神の領域に近づく者たち」(2021・3・23)
「今年(2021年)のプロ野球はとても面白くなりそうで、4月からの開幕が待ち遠しくてたまらない。
まずは「MLB」(アメリカ大リーグ)だが、大谷選手が心身ともに絶好調でオープン戦の成績が凄い!
オープン戦といっても、選手たちは成績次第でマイナーリーグへの降格があるので本気で試合に臨んでいるのは言うまでもないが、周知のとおり大谷選手は昨年は左膝の手術の後遺症で足が踏ん張れず散々な打撃成績だったし、投げる方も右肘のトミージョン手術の完治にはほど遠く、使い物にならなかった。
そこで、今年こそはと秘かに誓うものがあるはずで、オープン戦の成績にもそれが如実に現れていると見た。
おそらく、公式戦では大リーグ史上において投打ともに(願望を込めて)「神の領域」に近づく成績を上げるのではないかと想像している。あと心配なのは故障だけ。」(関係部分抜粋)
以上のような記事だったが、二刀流での「神の領域」到達の予想が見事に的中!
今年の4月から7月中旬まで、それこそ毎日のように大谷選手のMLB中継を録画し「ホームラン」のシ~ンを幾度となく再生して楽しんでいた。
ところが冒頭に記したように・・。
7月中旬以降、オリンピックの放映が始まってからその愉しみがすっかり奪われてしまった。
そもそもコロナ禍のオリンピックなんて興醒めだし、パラリンピックに至ってはほとんど観る人もいないだろうし放映する必要なんてあるんだろうか。
おい、NHKさん、せいぜい「ハイライト」の放映ぐらいでいいんじゃないの~。
身体障害者への配慮はたしかに必要だが、ちょっと行き過ぎではないかな。むしろ身体機能を求められるスポーツの分野よりも、学術、絵画、文学、音楽などの方面で「健常者に負けない」ほどの手腕を発揮してほしい。
「物言わぬは腹ふくるるわざなり」(徒然草)、あえて勇気を奮って声を上げてみた。
ところが・・。
高校時代の同窓生の次のメールを見て一考せざるを得なくなった。
「パラオリンピックが始まった。今までパラオリンピックを見なかったがテレビで放映されているのを見てびっくりした。両手が無い水泳の選手を見たが泳ぎがうまい。僕は五体満足であるがうまく泳げない。非常に情けない。
エジプトの卓球選手を見てびっくりした。イブラヒーム エルセイニ・ハマドトゥ選手は48歳。10歳の時に列車事故で両腕を失った後、卓球に挑戦した。
ラケットを脇に抱えるフォームから試行錯誤を重ね今のフォームに落ち着いた。口にラケットを加え、首を振って左右に打ち分けるプレー。さらに足の指でボールを挟んでサーブトス。
そのスタイルは数多くの努力を積み重ねて出来上がったもの。痛みに慣れるまで毎日数時間ひたすら練習を重ねました。それだけでなくハマドトゥ選手によると歯の強化のためにルッコラや牛乳などカルシウムをとれるものなら何でも摂取したという。
選手として活躍するようになってから専門の歯科医師もつき、いかに歯に負担をかけずに競技をするかアドバイスを受けてきました。
また専門家とともに首のトレーニングも続けてきました。その結果、4時間から5時間は連続でラケットを口にくわえてプレーできるようになった。また足の指でボールを挟んでサーブのトスを上げる練習も重ねました。
そして2016年のリオデジャネイロ大会でパラリンピック初出場を果たしたのです。今回の東京大会では1回戦で韓国の選手に負けたが感動した」
以上のとおりだが、公共放送の使命、生きがい、たゆまない努力とヤル気、社会的な啓発などいろいろ考えさせられた。
しかし、大谷選手のMLB中継だけはどうしても観たいなあ(笑)。
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