「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ談義~「羽毛の吸音材づくり」~

2011年05月24日 | オーディオ談義

オーディオの楽しみ方というのは”人それぞれ”で、いろいろあると思うが、(自分が)今のところ”はまっている”のが「羽毛の吸音材づくり」。

何せ、お金は無いけれど「熱意と時間」はたっぷりあるので、テレビを観たり音楽を聴きながら手軽に取り組めるところがいい。

「羽根枕」を買ってきて、それをバラし、中にぎっしり詰まった「羽毛」を木綿の袋に入れ替える作業をせっせと続けている。

         

用途として考えているのは、これから自作する予定のSPボックスの中に容れるのと、もう一つは部屋の音響改善のため。

「羽毛を使った吸音材」の絶大な効果は既に実証済み。

気の遠くなるような時間をかけて進化してきた鳥の「羽毛」は吸音材として最高の素材ではないかと思う。

遠く離れた大陸の間を雨とか強風などをものともせずに疲労なく飛行できるように、柔らかさと、軽さと、強度を兼ね備えた「羽毛」は顕微鏡で見ないとわからないほどの無数の穴が空いている。

この穴や密着した羽毛の間の空気の層がSPユニットの背後から放出される逆相の音を見事に吸収してくれて「聴きやすい音」になるというわけ。

何といっても軽くて圧縮しやすいので取り扱いが容易なのが大きな魅力。

「アキシオム80」とフォステクスの「SLE-20W」3発が入った密閉のボックスの中にぎゅうぎゅう詰に押し込んだところ音質が一変した。

       

「羽毛の吸音材」を使えば、SPボックスの自作は「失敗無し」との自信を大いに深めた。

そして、現在3番目のシステムとして考えているのがアルテックの「403A」ユニット(口径18cm)3発を入れたSPボックスの作成でこの中にも「羽毛」をぎゅうぎゅう押し込んでやろうという魂胆。

この「403A」ユニット3発は当初は「アキシオム80」の低域に使う予定だったが、あまりに個性が強すぎてアキシオムの良さが死んでしまうようなので単独で使うことにした。

「ネットワークとはまったく無縁」のフルレンジのユニット3発からどういう音が出るか非常に楽しみ~。

今さらの話だが念のため、この「ネットワークとはまったく無縁」についてのメリットを詳らかにしておこう。

市販のSPはほとんどが始めから3ウェイとか2ウェイ方式に分かれている。

3ウェイとは低音と中音と高音のユニットを分けたものであり、タンノイの同軸ユニットのように周波数帯域の1000ヘルツ付近で低域ユニットと中高域ユニットをクロスさせている2ウェイ方式もある。

そこで音質上の問題点になるが、このユニット同士が出す音が交差するクロスオーバー付近で、どうしても違うユニットの音が重なり合ってしまうため濁りが生じてしまうのが難点。

言い尽くされたことだが、この辺が大方のオーディオマニアにとって常に悩みのタネになっている。

さらに帯域を分けるために使用される部品のコイルとかコンデンサーが”善きつけ悪しきつけ”、音にクセをつけるので、こういう部品を使わないに越したことはない。

その点、フルレンジのSPユニットは帯域を分けてないのでこういう問題から完全に解放されており、とても自然な音がして聴きやすい。

しかし1本だけだと量感が物足りないので、それを補うために3本のユニットをまとめて使おうというわけ。

さて、その吸音材づくりだが羽毛を容れる木綿の袋の調達が先決。

当初は薄い木綿の布切れを購入して適当な大きさに裁断し、カミさんにミシンで縫ってもらっていたのを使用していたが、ふと思いついたのが不要になったハンカチ。

これを二つに折りたたんで「針と糸」で不器用ながら縫い合わせたところ丁度頃合の木綿袋が出来上がった。

これにせっせと羽毛を詰め込んで出来上がったのが次の写真。

              

何と作りも作ったり、その数25個!

これだけあれば充分だろう。

SP用は別として、あとはオーディオ・ルームの音響改善にどういう使い方をするかということになるが、とても軽いので応用範囲が広い。

たとえば天井から吊るしてみたり、横や後方の壁に貼り付けたり、いいろいろと方法がありそう。

ただし、これをやると「お客さんが来たときに体裁が悪い」とカミさんから猛烈に顰蹙(ひんしゅく)を買うのが難点!

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