「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「AXIOM80」を聴かずしてオーディオを語ることなかれ

2024年05月13日 | オーディオ談義

第二次世界大戦時の英国の首相「チャーチル」はこう言った。

「民主主義はベストの政治体制ではないが、ほかのよりは マシ だ」

それから70年余を経た状況だが、とうとう人類は理想的な政治体制を得られないまま、「他の体制よりはマシ」という半信半疑と諦めの状態でこのまま彷徨するんだろう・・。

実は我が家のオーディオ体制もそうでして・・(笑)。

とうとう完全に満足できるサウンドを得られないまま、このまま彷徨する可能性が高い、そして曲がりなりにも改善の意欲を燃やし続けている推進力は「前よりも マシ になったかな」。

実例を挙げてみよう。

我が家の6系統のスピーカーのうち、独自の色彩を放っているのは何といっても「AXIOM80」(英国)である。

まるで針の穴を通すような緻密な再生にかけては天下一品で、ドツボにハマったときは「AXIOM80を聴かずしてオーディオを語ることなかれ」という気分になるが、あまりにも神経質過ぎて長時間聴くのはちょっと きつくて 遠慮したくなる・・。

そこで、その原因をつらつら考えてみた・・、まず、エンクロージャーを「5mm~1cm」の厚さの「楓(かえで)材」に変更するととても良さそう・・、これはそのうちチャンスをみてチャレンジしてみよう。

もう一つは、ユニットから出た音が平面バッフルの余白に当たって乱反射しているせいかもしれない。

近年の「B&W」や「モニターオーディオ」などの有名どころのスピーカーを見ていると、すべてバッフル面は細身の仕立てになっているのにお気付きかな・・。



そこで、次善の策として平面バッフルに小さな凹凸のある紙か布を張り付けるといいかもしれない・・。

「思い立ったら即実行」をモットーにしているので、100均の大型店(大分市)に行って物色してみることにした。幸か不幸か、少ない経費で最大の効果を上げると ひときわ 楽しくなる習性の持ち主なんですよねえ(笑)。

そして、その車中の道すがら「待てよ~、植木鉢のウッドホーンをユニットに被せる手もあるなあ・・」 即座に過去に木製の植木鉢を数点購入した記憶がよみがえった、そして 即 Uタ~ン・・(笑)。

倉庫に仕舞い込んでいた植木鉢の中からAXIOM80の口径(27cm)に合いそうなサイズの植木鉢を何なく発掘した。

胸を弾ませながら、植木鉢を据え付けてみると、これがまあ 何と奇跡的にピッタリサイズだった! 思わず飛び上がりましたぞ~(笑)。



ご覧の通り、補助金具が不要なほど隙間なくユニットの外側にピッタリ嵌った~。

さあ、問題は音である・・、鬼が出てくるか蛇(じゃ)が出てくるか・・(笑)。

そこで、半日ほどモーツァルトのあらゆる曲目をぶっ続けで聴いてみたところ、まったく耳が疲れず、そして飽きないのである・・、もちろん嬉しい悲鳴!

「ホーン効果」ってすごいなあ・・。(興味のある方はググってみてください)

で、ここ3日間ほど新生「AXIOM80」に夢中になっている状態だが、「オーディオはそんなに甘くないぞ」と、脳裡を秘かによぎってくるものがある・・、プラス面があれば必ずマイナスの側面が不随してくるはず、と過去の幾多の苦い経験が囁いてくるわけだ(笑)。

たとえば、ホーンの出口のところで音流が乱れるので何とかしたいところ・・。



ほら、楽器「ホルン」の先が反り上がっているでしょう・・、ほかにもJBLは「ハチの巣」型にしてみたり、アルテックはセル型に細分化してみたり・・。

まあ、とりあえずサウンド的には今のところマイナス面をあまり感じていないが、適合するアンプの幅が随分狭くなったことは特筆できる。

まずは、パワー感のあるアンプ「PX25」「2A3」「WE300B」などの「お金」のかかったアンプは軒並み「討ち死に」である。言葉で表現するのは難しいが何だか「いびつ」な響きになる・・。

そして小出力のアンプ「371Aシングル」や「LS7シングル」などが「俺たちの時代がやってきた」といわんばかりに跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)している状況へ~(笑)。



そこで、久しぶりに冷静な第三者の判断を求めてオーディオ仲間の意見を聞きたくなったので、昨日(12日)連絡したところ、あいにくご出張とのことだった。

しかし、大の「AXIOM80」ファンなので「ウッドホーンを取り付けましたよ」の言葉に大いに惹きつけられたご様子・・、そのうちコメントをご紹介しましょうねえ・・、ただし「前の方がいいですよ」という言葉だけは絶対に聞きたくないけどなあ(笑)。



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