「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

音楽的なサウンド VS オーディオ的なサウンド

2024年05月03日 | オーディオ談義

今年の春は例年と違って肌寒く感じるのは自分だけだろうか・・、今朝(3日)の起床時の室温は何と16℃だった!

寒いはずも道理・・、これでは3月の気温とあまり変わらない。まあ、気紛れな お天気さん のことだからぼやいても 詮無い ことだが、いきなり夏がやってくるのかなあ・・。

さて、このブログではちょくちょくオーディオ関係の記事を投稿しているのだが、個人ごとに耳の形が違うように、考え方やアプローチの仕方も「百人百様」なので、個人が現状で満足さえしていれば いいも悪い もないし他人があれこれ口を挟むことはないと思っている。

ただし、アドバイスを求められたら、はっきりと「歯に衣を着せず」に言うべし・・(笑)

したがって、この記事も「口を挟もう」なんて露ほども思ってないし、まったくの個人的な感想なので、真に受けるのは危険というか、どうか「ワン・オブ・ゼム」ということで・・、念のため申し添えます。

さて、メル友の「T」さんから頂いた小道具にすっかり夢中になって、我が家に到着以来(30日)スピーカーを変えることなく、毎日10時間以上の不動の位置を保っている。いいサウンドは飽きがこない・・(笑)。



スピーカーは「口径25cmのユニット+JBLの175ドライバー」で、この小道具の効果は専ら「175」で発揮されており、これまでよりもずっと素敵なサウンドに変身
して大いに堪能している真っ最中。

そして・・、オーディオ愛好家は実に欲が深い、もっと気に入った音が出ないかとあれこれ実験している・・、実験といってもできることといえば相性のいいアンプ探し~。

「175」といえば能率が高いことで有名でたしか「110db」前後だったはず・・、通常の英国系のスピーカーが「95db」前後だからメチャ高い。

そのかわり「もろ刃の剣」で、ちょっとした微かなノイズも容赦なく拡大して白日の下(もと)にさらすので、良質のアンプが必須となる。

というわけで、小出力の真空管アンプの絶好の出番である。つまり、ノイズが極端に少なく透明感に満ち溢れた質のいいアンプ・・。

となると、この「檜舞台」に上がる資格のあるアンプは我が家では自ずとこの2台に絞られる。



両方とも数年前にオークションで落札したものだが、電源トランスも出力トランスも同じで、当初は両者とも出力管が「71A」だったが、知人に頼んで2~3回改造してもらって今日に至っている。

まず、左側のアンプは「SRPP」回路のもと、前段管が「12AX7」(英国:BRIMAR)、出力管は「371A」(アメリカ:ナス管)、整流管は「80A」(英国STC)。

で、その特徴だが前段管が「ミニチュア」管の「12AX7」というだけあって、スケール感の方はあまり期待できないけど緻密な再生が得意という印象を抱いてしまう。

これは、余談になるが「WE300B」アンプで、前段管が「ミニチュア管」に毛が生えたような「6SN7GT」が起用されているのをちょくちょく見かけるが、せっかく「WE300B」を使うのに随分と貧相な球を使うこと、バランスが「?」、と、つい思ってしまう(笑)。

で、実際に、この「12AX7」となると小出力の「371A」とはとても相性がピッタリ・・、まるで顕微鏡のように細かで鮮明な音を再生してくれるので大いに気に入っている。まあ、いわば「オーディオ的なサウンド」といえるのかな~。

そして、一方の右側のアンプは数か月前に改造してもらったばかりのアンプで前段管が「AC/HL」(英国マツダ・初期版)、出力管が「LS7」(英国GEC)、整流管は「80」(アメリカ:ナス管)という組み合わせ。

こちらのアンプは「前段管」が大きいだけあって、自然な感じで「ゆったり感」が漂ってくる。

ハーモニーも極上で、あまり細かいことは「言いなさんな」という大人の気風が漂ってくる・・(笑)。いわば、「音楽的なサウンド」といえる。

ちなみに、出力管の「LS7」は「371A」とは丁度出力も同じくらいで似たり寄ったりのタイプだから、前段管の違いでこういうサウンドの違いが醸し出されてくるのだろう。

で、最終的に「お前はいったいどちらのサウンドに軍配を上げるのか?」と問われたらどう答えようか・・。

こればかりは難しい・・、ジャズやポピュラー系の音楽ソースは「オーディオ的なサウンド」へ気持ちが傾くし、「クラシック」系のソースとなると、ヴァイオリンの響きを含めて「音楽的なサウンド」に傾いていく・・。

いわば、本妻が「音楽的なサウンド」で、妾宅が「オーデイオ的なサウンド」というわけで、どちらも捨てがたし~。

よし・・、こまめに対応しながら「二刀流」で行くとしよう(笑)。



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