「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オークションで狙った300Bアンプ

2013年05月04日 | オーディオ談義

10年以上も前からオークションを利用しているが、近年はどうも掘り出し物が少なくなってきたように思う。どだい「鵜の目鷹の目」のもとでは、うまい話なんてありえないのだが。

ここでいう掘り出し物とは、相場よりもずっと安くて程度のいいものという意味だが、昨日(3日)の夜、落札されたケリーの300Bアンプがまさに好事例だった。

                

このアンプがオークションに登場したのが4月26日で、当初2万円前後の入札価格で推移していた。ケリーのアンプといえば、かなりこだわりの製品でマニアとしては一目置きたいところ。このアンプの発売時の価格は50万円と説明にあった。

食指を動かされたので、さっそくオーディオ仲間のMさん(奈良)にご相談。

すると、「回路や内部の部品をじっくり見ましたが好印象を受けました。8万~12万円の範囲なら買いでしょう。」

我が家にもWE300Bアンプ(モノ×2台)があるのだが、綺麗な音を出すのはいいものの、もうちょっとガッとくるような力強さが欲しい。本来のウェスタンの音にはとてもほど遠いのは否めない。オリジナルのWE300B(オールド)を使っての話だから、これは回路や出力トランスに問題があるのは明らか。

したがって「はたしてケリーのアンプならもしかして」と、思った次第。

入札価格の推移を注視しながら日にちが段々経っていく。そして落札時刻に間近かとなった昨夜は夕食後から30分おきぐらいにチェック。

しかし、いつもの就寝時刻(9時ごろ)が近づくにつれて入札価格が跳ね上がっていき、とうとう10万円近くになった。「こりゃ駄目だ。この勢いなら12万超えるのは必至」だと、思ったので縁がなかったものと潔く諦めてバタンキュー。

「お気に入り」に登録していたので、翌朝起き抜けに入札結果を見たところ何と「193001円」(終了時刻23時)で落札されていた!

おそらく落札終了間際に激しい叩き合いがあったことだろう。落札間際の22時20分に来ていたメールでは99600円なのでわずか40分ほどの間に2倍以上の価格になっているし、端数の1円という数字がその間の事情を如実に物語っている。

いやあ、最後まで粘って熱くならなくてよかった!

実は、この入札に対してちょっと引いたのはもう一つ訳がある。

これは、オーディオ仲間のKさんからの情報だが「WE300B真空管の本来の能力を引き出すためには、あの有名な91回路型アンプではダメです。WE〇〇〇A真空管によるトランスドライブがベストだそうですよ。」

それにしても、300Bアンプの人気には改めて驚いた。

ただし、もしオリジナルのWE300B真空管を持っていない方が落札したとしたら、「いつかはクラウン」ではないが、「いつかはWE300B」ということになり、そのときはアンプの落札価格以上の出費を強いられるのは目に見えている。

まあ、夢も一緒に買ったと思えば安いものかもしれないが(笑)。

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