このところの連休で帰省した娘が言うのには「お父さん、最近モーツァルトの音楽を聴いてたら頭がスキッとするのよね。CDを沢山持ってるみたいだけどコピーしてくれない?」
「ああ、お安い御用だ。この2月ごろに購入したモーツァルト全集(55枚)がいいだろう。一流の演奏家たちばかりだし、生涯にわたって作曲した名曲がズラリと収録されているからな。しかし、コピーは最近著作権法が改正されてうるさくなったみたいだから口外しないようにね。」
「公となるブログでこんなことを書いていいのか」と、ドキッとなるような話だが、CDコピーは不特定多数を対象にすると明らかに違法だが、家族や特定の友人たちとの間では許されるという説もある。いったい、どうなっているんだろう?
まあ、結果が分かっているからこういうことを書いているのだが(笑)。
ググってみた結果を記しておこう。一般社団法人「日本レコード協会」が公表している「音楽CDの利用についてQ&A集(コピー編)」というのがあった。
☆ 家族に自分のCDをコピーすることはできますか?
「できます。CDを購入した本人とその家族が楽しむために行うコピーであれば“私的使用のための複製”に該当するのでコピーできます。」
(いやあ、安心した!)
しかし、問題は次である。
☆ 同じクラスの人達ならCDをコピーして配ることはできますか?
「できません。クラスが同じというだけでは必ずしも“家庭内その他これに準ずる範囲”とは言えないため、私的使用のための複製”に該当しません。」
どうも「家庭内その他これに準ずる範囲」の解釈が曖昧模糊としているようで、たとえば特定の親しい友人にコピーしてあげるのは許されるみたいな解説が別のサイトでは散見された。
しかし、特定の親しい友人といっても、これが100人以上ともなるとアウトだろうから、結局ケースバイケースで最終的には司法の判断ということになるのだろう。まあ、家族以外のコピーはなるべく広言しないほうが無難という常識的な線でひとまず落ち着いておこう(笑)。
さて、曲がりなりにもオーディオマニアとして自負している以上、決して自慢するわけではないが「コピー機」もそれなりのものを使っている。
「パソコンの外付けCDドライブはどこの製品がいいですか?」と、ある方にお訊ねしたところ「プレクスター」という機器を紹介された。「シナノケンシ」(信濃絹糸)、おそらく長野県の会社だと思うが、そこが発売したもので実際に使ってみると実に期待にたがわない性能だった。3年ほど前のことである。
オリジナルCDとの音質の差はごくわずかだと言っていい。残念なことに現在は生産終了である。これは憶測だが、パソコンのソフトが「XP」 → 「ヴィスタ」 → 「セヴン」と変わるたびにプレクスターの仕様も変えねばならないので手間がかかりすぎるようになったのではあるまいか。
ご多分に漏れず我が家の「プレクスター」も「XP」から「セブン」に切り替えたときに、仕様が自動的に変更されて、書き込み速度だけが「4倍速」の限定となってしまった。
したがって、通常はあっという間に済むコピーが、我が家の場合1枚のコピーCDを作成するのに30分ほどかかるようになったがそれだけ音質も良くなるのでこれにはまったく不満なし。
しかも最近、印刷用のコピー機(キャノン)でコピーCDの盤面にオリジナルCDの画像をそっくり印刷することもできるようになったので、コピーが実に楽しくなった。
さあ、この連休中に娘のためにせっせと55枚のCDをコピーしなくてはならない。
あ~、忙しい(笑)!