「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

レコードは面倒くさい!

2016年11月26日 | 音楽談義

「レコードは面倒くさい!」なんてオーディオ好きにとっては「あるまじき暴言」だがまあ聞いてほしい(笑)。

先日のこと、いつも3日おきくらいにメールをいただく東海地方にお住いの「I」さんから
突然ですが、LPレコードの再生は終了することにしました。ガラード・オーディオクラフト・FRのプレイヤーシステムをオークションに出しました。「LP終了」の理由やオークションの結果(まだ取引終了してません)については後日報告させていただきます。」

エッと驚いた。すぐに次のような返信メールを送った。

「世間ではCDと入れ替わるようにレコードの再生が勢いを盛り返してきていますが、逆行する理由をぜひお聞かせください。当方はレコードをやらないので
我田引水の理由にもってこいのネタになりそうです(笑)。」

すると次のような興味深い理由が明らかになった。

「理由と言えば、使わなくなったからということなります。ここ半年で使ったのは1回です。同じ盤でLPとCDの比較をした時だけです。あー これは「理由」ではないですね。「結果」ですね。  

理由を順不同に述べますと次のとおりとなります。 
 
1 音楽を聴くまでに時間(手間)がかかることが面倒くさくなった。
 
2 音質の比較をしても、決定的な差は感じなかった。
 
3 ノイズ(スクラッチや傷)はCDの完勝。LPは洗浄機が必要。
 
4 LPは約200枚(ほぼジャズ)と少なく、中でも輸入盤はごく僅か。また、世にいう貴重盤は持っていない。ダイレクトカッティング盤が2枚あるくらい。その程度のレコードのために、洗浄機に何十万円もかけられない。
 
5 今後聴く機会が増えると予想されるクラシックをLPで聴く気は起きない。
 
6 今後のソースはCDとFMで十分。

以上のとおりだった。

このうち大半は自分と同じ理由なので納得。とりわけ2については一番大事なポイントだが、他家でもときどきレコードを聴かせていただくものの、音はたしかにいいがCDとの決定的な差を感じないので、幸か不幸かレコードに回帰する気がサラサラ起こらない。

また1の理由も大きい。実はCDでさえもこのところ聴くのが面倒くさくなりつつある。CDの出し入れ毎にいちいち立ち上がってCDトランスポートに近づくのが面倒だし、リモコンボタンを操作するのさえ煩わしく感じることがしばしばで、ましてやレコードとなると途中の頭出しなんか考えるだけでも億劫になる(笑)~。

その代わりというか、このところよく聴くのが「ひかりTV」(NTT)のミュージック部門。1か月1200円程度でいろんな音楽が聴き放題という代物だ。

          

たとえば「グレングールド」をマイ・アーティストに登録すると画像のように曲目がズラリと並んで放っておいても次から次に曲目が終了するごとに切り替わっていくのだから便利なことこの上なし。

音質はさすがにCDには追い付かないが、ほとんど遜色はない。目隠しで聴いたら何方(どなた)もこれがテレビの音とは信じられないだろう。

ただし、ひかりTVチューナーから「ひかりデジタルアウト」端子を使って光ケーブルでDAコンバーター「エルガー プラス」(dCS)に繋いで音だししているので、そのせいもあるのかもしれない。

ただし、いいことばかりではない。

たとえば、グールドの場合モーツァルトの「ピアノ・ソナタ」を聴くとしたら3つの楽章がバラバラに収録されているので、導入、展開、終結といった一連の流れの統一した鑑賞が出来ない。これはたいへん困るッ!

交響曲なども同じで各楽章がバラバラに収録されているので、残念なことにBGM的な聴き方しかできない。極めてマイナーな存在であるクラシック愛好家をまったく念頭に置かずに構成されていることがよくわかる。それとも既得権益を守りたい業界からの注文かもしれない。(CDなどが売れなくなるので)

その点、ジャズやポピュラー、歌謡曲はそもそも楽章が分かれておらず1曲ごとの単独収録なのでとても便利。

「エンヤ」(スコットランド)などは、100曲以上が連続して聴き流しできるし、歌謡曲も「プレイリスト」で単独収録できるので、聴く機会が多くなった。

坂本冬美の「また君を愛してる」なんかとてもいいですねえ!(笑)
 
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