つい先日のブログに登載した「野良猫騒動」をご記憶だろうか?
懐いていた野良猫が風邪を引いたので「犬猫病院」に連れて行ったところ玄関口でするりと逃げて行方不明になった事件である。
毎日、餌をやっていたNさん、ねぐらを提供していたTさんともども、その後、逃げた現場の周辺を必死で探し回るもとうとう見つからず仕舞い。
そこで、当該地区だけに絞って新聞にチラシを挟み込んだところすぐに4件情報提供があり、そのうちの1件が当たり~。
民家の駐車場のクルマの下で空腹のあまりやせ細って「息も絶え絶えの状態」で発見された。
さっそく動物病院に連れて行ったところ、もう手遅れで夜半になって息を引き取った。可哀そうに~。合掌
院長さん曰く、「たくさんの病気を持っていました。いつも風邪気味だったのもそのせいでしょう。このままでもおそらく長生きできなかったと思いますよ」。
「まあ、行方不明のままよりも最期が分かっただけでも良かったじゃない」と、Nさん、Tさん、家内の3人で慰め合ったそうだ。
それにしても猫も逃げなきゃこういうことにならなかったのに~。
これで猫には計画性がいっさい無く、人間との信頼性も希薄で本能に任せ刹那的に行動することがよ~く分かった。
とはいえ、人間だって折にふれ過去の苦い思い出が蘇り、周囲の空気を読みつつ社会の体制にがんじがらめにされ常に将来の得失を考えながら行動するのもいささか疲れてきますけどね。
はたして、どちらが幸せなんだろう(笑)。
昨日(11日)のこと、たまたま隣町の図書館に立ち寄ったところ「寄贈本」コーナーにあったのが「ノラや」(内田百閒:文庫)。
「内田百閒」(うちだ ひゃっけん)先生といえば夏目漱石のお弟子さんだが、この「ノラや」は猫愛に溢れている本としてつとに有名である。
さっそく読ませてもらったが、70歳にもなる大学教授が行方不明になった「野良猫」を探し回って、心労のあまり夜も眠られず元気な姿を思い出しては毎日泣き濡れるというお話で、「猫好き」には身につまされます。
該当者にとってこれは必読ですね~。
この内容に共感された方は励ましのクリックを →