「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

秋の陣・システム改造の首尾やいかに

2020年10月12日 | オーディオ談義

前々回からの続きです。

いよいよ10月も半ばとなり本格的な秋のシーズン到来です。人の往来も活発になるし、オーディオへの興味や感性もますます高まりますね(笑)。

さて、オーディオシステムを弄るときには、およそ次の2つの理由に集約されるように思っている。

 音質に不満がある

 音質に不満はないがもっと好きな音になる可能性がある。また、同程度の音質にしても、便利になったり安定性が増すのが期待される

つまり、2は欲張りの範疇に入りますかね(笑)。

そして、「とうが立った」オーディオ愛好家ともなると、おそらく2の理由が大半だろう。

今回は、およそ数か月ぶりの「チャンデバ再挑戦」となった。ということは「チャンデバ」を一度廃止したというわけだが、なぜかというと「ヴァイオリンの<艶=濡れたような響き>がTR素子が入るとちょっと物足りない」ことが主な原因だった。

ただし、これは我が家の音楽・システム環境においてはという条件付きだから、TR素子を謗るつもりは毛頭ないのでどうか誤解無きように。TR素子の利点も大いにわかっている積りですよ(笑)。

何しろクラシック音楽は弦がうまく鳴ってくれないと始まりませんからね。

その点、今回はスコーカー部分をチャンデバを通さずフルレンジとして真空管アンプで駆動するので様変わりしているし、しかも接続ケーブルも一新してすべて「LAN素材」にしているので相乗効果が望めそう。

ハラハラドキドキ、一方では舌なめずりしながら結線を済ませて音出ししてみたところ、どうやら「もろ手」を挙げて万歳とまではいかないようだ。

システムの中にフルレンジを噛ましているので安定感はあるのだが、低音域の重量感はずっと目減りした感じで、「6SN7プッシュプル」アンプの非力さが際立つので、急遽「PX25シングル」アンプに交換したほど。

コイル(ムンドルフ)で低音域をハイカットしたときには、まったくパワー不足を感じなかったのに、チャンデバだと急激に非力になるのがちょっと不思議。インピーダンスのマッチングの関係かな。

チャンデバを使うときにはどうやらパワーのあるTRアンプが有利のようですね。残念。

ただし(チャンデバの)メリットもあって、クロスオーバーがスイッチ一つで自由自在に変えられるところ。

たとえば「125Hz、250、500,700,1K」と切り替えられるし「肩落ち」だって「-6db、-12db、-18db」と切り替えられるのでとても便利。

さあ、このままいくか、それとも元に戻すか・・、2~3日間悩みに悩んだがやっぱり元に戻す破目に。

音質と便利さの一騎打ちになったわけだが、やはりコイルやコンデンサーを使ったときの「曖昧だけど聴き慣れた音」の方が合っていそう。

結局、「秋の陣」におけるシステム改造の第2段は中途半端に終わった。第1段は「LANケーブル化」だったが、これは成功だったので今のところ1勝1分けということに。

そして、この「LANケーブル」についてはもうひとつ話題がありますぞ。

この10日(土)にお見えになったオーディオ仲間のYさんが持参されたのがつぎのCD。



オーディオルームに入るなり「ぜひ、このCDはヴァイオリンが得意なAXIOM80で聴かせてください」という、並々ならぬ気迫が伺えたので(笑)、気圧されるようにシステムの結線を繋ぎ変えた。

実は「オールLANケーブル」で「AXIOM80」を聴くのは自分もこれが初めてである。

駆動したアンプは「AXIOM80」を「WE300Bシングル」で、低音域の「リチャードアレン」(口径20センチ)の補強は「PX25シングル」と我が家のベストメンバーを持ってきた。

DACの「エルガー プラス」→「プリアンプ」(マランツ7型)→「上記のパワーアンプ2台」そしてスピーカーケーブルまですべて接続は「LANケーブル」である。

すると、一聴するなりYさんが「AXIOM80のこれほどまでの瑞々しい音はこれまで聴いたことがありません。ヴァイオリンも凄いですがチェンバロの音離れが実に素晴らしい。AXIOM80の魅力全開です」と手放しで絶賛された。

「実を言いますとAXIOM80は自分にはちょっと神経質過ぎるところがあって日常ではあまり聴いてませんけどね。しかし今回ばかりは大いに色気が出て来た感じがしますね」と言ったところ、

「神経質といっても実際にまじかでヴァイオリンを聴くとこんな音ですよ。〇〇さんのお宅ではこれがベストの音でしょう。」と力説されるYさん。

続けて「自分もぜひこのLANケーブルにしてみたいです。製作をお願いできますかね?」と、ついに究極の言葉が飛び出した。さあ、たいへん!

「ハイ、Tさん(東海地方)にお伺いを立ててみないと何とも言えませんが中継ぎはしていいですよ。しかし、この前こそ50万円もする銀線ケーブルを買ったばかりじゃありませんか。もったいないですねえ」と自分。

「いや、それはそれとして活用の方法はいくらでもありますから」

いやはや、凄いことになってきましたよ。

やっぱりオーディオはお値段で決まるものではないようですね~(笑)。



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