「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

dCSのDAコンバーター「エルガー プラス」

2015年09月23日 | オーディオ談義

先日のブログ「きっかけは些細なことだったが・・」(9月16日付)で、尻切れとんぼになっていた「エルガー プラス」の件。

念のため巻き起こしておくと、些細なことからネットオークションの「DAコンバータ」部門を見ることになりふと気付いたのが「エルガー プラス」(以下「エルガー」)の出品。

散々迷った挙句に入札に参加することにして、ビンボー人の自分にとっては目いっぱいの金額で入札し、あとは野となれ山となれと寝入ってから翌日(15日)早朝のパソコンを開いたところ「あなたが落札者です」の文字が目に躍った。入札は自分だけだったので出品した当初の価格のままだった。

それはたいへんいいとしても、うれしさも7分目といったところで当然不安感もある。製品の程度もサッパリわからないし、到着して実際に聴いてみないと何とも言えない。オークションは多分にバクチの要素がありますからねえ(笑)。

ただし、希望的な観測材料が一つある。即日に代金を振り込んだところ、「荷物を発送しました」という出品者側からの連絡と同時に「非常に良い落札者様です」のオークションの評価が届いた。こちらが相手を評価しない前にこういうことをする出品者は該当の製品に自信を持っていることが非常に多いのが通例。これまで、こういうケースで期待を裏切られたことが一度もないのでちょっぴり安堵。

そして、18日の午前中に待望の現物が長崎から到着。

dCS独特のジュラルミンの専用トランクに入っていたが、CDトランスポートの「ヴェルデ・ラ・スカラ」を購入したときも同様だった。

          

さっそく梱包を解きにかかって、付属品の確認やら取説の解読がひと苦労。何せデジタル機器の取り扱いはオジサンにとっては苦手の極みなんだから~。

半分わかって半分わからないというのが正直なところだが、せっかちな性格なので運転しながら勉強することにして、マランツのDAコンバーターの上に載せて電源コードを接続。

                       

次に、CDトランスポート「ヴェルデ・ラ・スカラ」から各DAコンバーター3台に接続。

まず1394接続コードでエルガーに、次にバランス・デジタルコードでワディアの「27iXVer.3.0」に、そしてRCAデジタルコードでマランツの「NA11-S1」へ。

ここでひとつの選択が生じる。スピーカーが2系統しか置き場がないので、DAコンバーターも2台しか選択できない。

エルガーが今後のメインになることは当然のこととして、残る一つの枠にワディアかマランツのどちらかを起用することとなる。

ワディアは10年以上も前の製品だが、「腐っても鯛」でまだまだ捨てたものではないし、マランツは今年の3月頃に購入したばかりで新鋭のデジタルチップが使ってある。

クルマに喩えると、「クラウンの中古」と「軽自動車の新車」のどちらを選ぶかということになる(笑)。

自分の場合は当然前者である。マランツをこの半年間使ってきたが、ワディアと比べると基本的なツクリがまったく違うせいか音の元気度に相当の違いがある。

デジタル技術は日進月歩という話もよく聞くが、ワディアとマランツの10年以上の差からすると「そうでもない」というのが実感。

とにかく、つまらん講釈は抜きにして早く音出しを~(笑)。

まず次のシステムで鳴らしてみた。

CDトランスポート「ヴェルディ・ラ・スカラ」 → DAコンバーター「エルガー」 → パワーアンプ「真空管PP5/400」シングル」 → スピーカー「フィリップス」(口径30センチ:グッドマンの指定箱入り)

プリアンプを介在させていないが、この「PP5/400」アンプに限ってはそちらの方が音がいいのが不思議!

その点、「エルガー」自体にボリュームコントロールが付いているので活用の幅が大いに広がる。

ここで「エルガー」のボリュームを最大にして、パワーアンプのボリュームで調整するのか、それとも後者のボリュームを最大にしてエルガーのボリュームで調整するのか、二者択一になるが、「エルガー」の取説ではパワーアンプのボリュームの方を最大とあった。

ドキドキしながら「エルガー」の電源スイッチを入れて注視。小さなディスプレイの窓に「LaScala-」の文字が浮かび上がった。DAコンバーターがCDトランスポートをきちんと認識した模様でひと安心。

まずSACD盤を鳴らしてみた。大好きなコレッリの「合奏協奏曲 Op6」。

       

CDトラポのディスプレイにはSACDの読み取りを示す専用の小さな小文字がいくつも賑やかに躍っている。ちょっと大げさだなあ~(笑)。

そして出てきた音といえば・・・・!


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