「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

海の貴婦人と空の勇者

2015年05月06日 | 独り言

☆ 海の貴婦人

4~5年前ぐらいから花粉症体質になってしまって大困り。テレビの健康番組によると「腸内細菌」の組成が変わったせいとのことだが、それはともかくスギ花粉が舞いだす2月からのウォーキングコースは(スギ花粉が)比較的少ない海岸線と決めている。5月4日(月)も帰省していた娘と晴れ渡った青空のもとで潮風に吹かれながらの往復70分のウォーキング開始。

歩きだしてすぐに目に留まったのが大きな豪華客船。娘のスマホでパチリ、それをメールで送信してもらった。

            

下方に駐車しているクルマと比較していただければその大きさもお分かりいただけよう。その優美な姿はまさに「海の貴婦人」といった印象を受けた。

ぶしつけだが付近を散策している乗客と思しき「うら若き女性」に訊ねてみた。日頃はこんなオジサンなんか相手にしてくれないが、娘と一緒だったので警戒心を解いてくれたのだろう(笑)。

「これはチャーターされた船でフランス国籍のラストラル号といいます。対馬を出発して今日7時ごろに別府に着きました。市内観光のために停泊しています。16時ごろに大阪に向けて出発してそこで解散の予定です。乗客はすべて日本人です。」

連休中の陸地の混雑を避けて日本各地のクルージングとは豪勢なことで恐れ入りました。お金もあるところにはあるもんですなあ!

翌日(5日)になって運動ジムで顔なじみのNさんに出会ったのでこの豪華客船の話をしたところ、是非写真を拝見したいとのことだったのでこうしてブログの記事にしてみた。

それはそうと、欠かさずこのブログをご覧になっている貴重な協力者のNさん曰く「ブログの内容はさっぱりわかりませんが、ランキングのクリックだけはマメにやってます。」とのことでありがたい限り。

「そうでしょうねえ。娘もサッパリ内容が分からないと言ってます。どの辺にレベルを合わせて書いていいのか正直言って迷ってます。」

「あれだけ読者の方々がいるんですから今のスタイルでいいと思いますよ。」と、一応慰めてくれた(笑)。

旅行が趣味で世界各地を巡っておられるNさんと隣り合わせでエアロバイクをこぎながらいろいろ話してみると、「船旅といえば若い頃にマルセイユから日本まで1か月かけて旅行したことがあります。スエズ運河を通って東南アジアの主要都市に寄港しましたが、丁度ベトナム戦争の頃で当地に近づくと砲声が聞えてきました。危ないから上陸禁止でしたが、アメリカ人の乗客が果敢にも上陸をチャレンジしてましたよ。」

「ほう~、それはいい思い出になりましたね。私もいつかは船旅をしてみたいとは思いますが長期間ともなるとやや閉鎖的な空間になってちょっと億劫ですね。船内で頻繁に催されるパーティなんかガラじゃないのであまり気が乗らないのも一因です。」

「私も今では船旅よりも飛行機で行って現地をあちこち動き回る方が好きですよ~。」とのことで、意見が一致。

今年の夏は家族3人でレンタカーによる北海道旅行を計画しているが、娘がそろそろ転勤の時期なのでどの勤務地や部署に配属されるかで状況が大きく変わってくる。猛烈に忙しい部署なら旅行どころの話ではない。

「出世なんかしなくていいから、どこかゆっくりした部署に変えてくれるといいんだがなあ。とにかく健康第一なんだから。」父親としての願望である。

☆ 空の勇者

海とくれば空の話。

先日、オーディオ仲間のNさん宅(大分市)へお邪魔した。Nさんにはこれまで不要になったオーディオ機器を委託してオークションに出品してもらっているが、無事落札が済んでその代金の受け取りが目的。

今回の出品物は3件あって「JBLのLE85ドライバー」「羽根つきスロートホーン」「ウェスタンのチョークコイル」でいずれも希望価格で見事に落札の運びとなった。

何しろ廃品同然の代物が〆て「8万6千円」になったのだから大喜びである。ただし、けっして順調にいったわけではなく、出品してから3クール(1クール=6日間)目での落札だったので長期戦だった。

途中で「どうも人気があまりないみたいですね。思い切って値下げしましょうか?」と、ややせっかちな自分の申し出に対して「あまり急ぐ必要はないでしょう。店頭に気長に商品を並べておく感覚でいきましょうよ。」と泰然自若のNさん。

おかげさまで首尾よくいきました~(笑)。

さて、Nさん宅のオーディオルームに入ると熱心そうにパソコンと向き合っておられる。「何をご覧になっているんですか」と、画面を覗きこむと「国産戦闘機」のモデル写真だった。

             

国産初のステルス戦闘機「F3」に向けた試作機「先進技術実証機」(防衛省提供、一部画像が加工されています)とのことで、国内技術だけで高性能戦闘機を製造できる見通しが立ち、2015年度から実験機による飛行試験を始めるとの記事だった。

「このくらいの戦闘機を持っておかないと他国からなめられるからね~」とNさん。

得たりや応と「まったくそのとおりです。最新鋭の戦闘機が1機でもあると旧式の戦闘機が束になっても敵わないそうですよ。使わなくても“あるぞ!”と思わせるだけで戦争の抑止力になります。ほんとうは原爆も持ちたいところですね。核の抑止力がモノをいいますから。」

「このほど空母並みとされる“いずも”も就航した。原爆を持っていなくても5年なら5年できちんと完成させる計画性と技術力が周辺諸国には脅威と写るだろう。」と満足げなNさん。

以上、やや物騒な会話かもしれないがお互いに愛国心の発露であることは理解してもらえると思う(笑)。

そういえば、核の抑止力ということで思い出した。

BS-TBSの「林修・世界の名著」(毎週木曜日:午後11時~)は本好きにとってはこたえられない番組である。

林修氏と著名人が「世界の名著」を題材にその読後感について丁々発止のやり取りをするもので、4月9日は「戦争と平和」(トルストイ)について舛添要一氏(東京都知事)との対談だった。

大学の受験勉強時代に「戦争と平和」を読み耽ったという超余裕の舛添氏(東大法卒)だが、その対談の中で印象に残った言葉がこれ。

「いったいどの国が覇権を握るのかといったことを含めて、これまで世界史を大きく塗り替えてきたのはすべて戦争の結果だった。しかし、核兵器の登場によって簡単に戦争が出来なくなったので、今後これに代わるものとして考えられるのは、一国の経済、文化、科学技術になるだろう。」

悔しいことに第二次世界大戦で敗北を喫した日本だが、まだまだ挽回のチャンスはある~(笑)。
 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする