「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「1日当たり160円」で楽しめる!

2014年04月08日 | オーディオ談義

前回のブログに記載した4月5日(土)の試聴会だが、期待通りの大盛況のうちに終わった。

当のご本人たち(3名)からメールをいただいたので、無断で申し訳ないが別に差支えないと思うので掲載させてもらおう。

「先日は皆様お疲れ様!しかし疲れを感じない程のひと時でありましたね。弱音部を含めた再生表現、弦と弓の擦れあう音などAXIOM、JBL共に“ゾクッ”と鳥肌が立つ瞬時を感じさせてもらいました。これは新たなCDトランスポート及び音聖殿の準備万端の迎撃体制の為せる技でありましょうか?機器音痴の私には分りませんが‥。誠にありがとうございました。

「昨日は、また至福のひととき、ありがとうございました。今回は、“〇〇君の思い”がきっかけで実現しましたね。また、〇〇君の「ラズモフスキー」から、ベートーベンの弦楽四重奏への展開も、わたしにとっては、弦への新たな興味へとつながりました。そして、〇〇システムの新たな成長には、まったく驚かされました。新CDの情報量の多さは、音のきめ細かさや、バックロードホーン(JBLシステム)による音の広がりにも感じられました。そして、恒例になりつつある、お酒を交えての談笑もほんとに楽しいものですね!」

「皆様、並びに〇〇君へのお礼が遅くなりました。イヤー楽しかったですね。お腹の方は腹一杯でちょっと食べ過ぎかなと反省しています。」

これまでの試聴会ではいつも「今度こそは」の思いが空回りをしていたが、どうやら今回は非常に大きな手ごたえを感じた。これまで開催したうちではベスト、点数にすると80点というところかなあ~(笑)。

今回のハイライトは現在借受中のCDトランスポート
「ラ・スカラ」(dCS)と修理を終えて戻ってきたばかりの「ワディア270」との真剣勝負にあった。

          

DAコンバーター側に6種類の入力端子があるので接続が実に簡単。ワディア270はSTケーブル(光)で「入力1」、「ラ・スカラ」はバランスケーブルで「入力6」に設定した。リモコンのスイッチひとつで切り替えができるので比較試聴がすぐに出来る。

さて、2~3曲聴いてもらっただけで皆さんの総意はまるで草木もなびくように(笑)、「ラ・スカラ」に大きく傾いた。

「音の粒子が細かくてピタリとフォーカスが決まっている」「音のエッジがくっきり浮かび上がる」「オリジナルCDとコピーCDーRの差が明瞭に分かる」などの賛辞が相次いだ。システムの方はといえば第一システムの「WE300Bアンプ+AXIOM80」に自ずと収斂していった。


したがって、5時間ほどの試聴のうち「ワディア270」の出番は何とわずか10分ほどだった。ウ~ン、これには参った!

持ち主としては両者の差はごくわずかでもう「好き好き」の範疇だと思うのだが、ことのほか音にウルサイ連中は寛容さというものをいささかも持ち合わせていない(笑)。

「やっぱり、そうかなあ~」。可哀想な「ストレイ シープ」(さまよえる子羊)は“千千(ちぢ)”に心が乱れてしまう。

試聴しながら素早く頭の中で計算した。仮に7年間使うとすると1年間で〇万円となり、1か月で〇千円、1日当たりにすると「160円」で楽しめることになる。な~んだ、たいしたことないか。(読者の皆さん、計算機を持ち出しての価格の詮索は無用ですぞ!)

それ以上に強力に背中を後押ししたものがもう一つ。

仲間のたっての願いでベートーヴェンの「弦楽四重奏曲第14番:作品131」(アルバン・ベルク四重奏団)を聴いていたところ不覚にも涙がどっとあふれ出てしまった。仲間たちに気付かれないようにそっと拭ったが、晩年のベートーヴェンの心境の一端に触れたように思えたのが原因。

          

ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲群(12~16番)といえば誰もが仰ぎ見る高い峰々だが、その中でも白眉とされる14番を聴いてこんなに感激したことはこれまでに一度もなかった。とっくの昔に卒業したと思っていたベートーヴェンだが、やっぱり凄い音楽だと改めて舌を巻いた!

これは畢竟「ラ・スカラ」の再生能力にあることは間違いない。こんな音が毎日聴けるのなら「実に安いものだ!」という気にさせてくれた。

最後になったが今回の試聴を通じて「第二システム」と「JBL3ウェイ・マルチ・システム」にアラが見えてきたことも収穫の一つだった。仲間と一緒に聴いていると不思議にいつもより耳が鋭敏になる気がする。おそらく適度な緊張感の為せる業だろう(笑)。

妙案が浮かんだので6日(日)からさっそく改良工事に取り掛かった。
 


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