「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ談義~「左右の音のクロストーク解消実験」ほか~

2009年12月23日 | オーディオ談義

☆ 左右の音のクロストーク解消実験

22日(火)早朝のこと、「昨日のブログをご覧になりましたか?例の左右の音のクロストークを解消すると音が良くなるという件ですが・・・」とオーディオ理論の泰斗(たいと)M崎さんに電話してみた。

「あ~、あれね。いくらデジタル技術だろうと肝心の録音時と再生時の状態に足並がそろっていないと効果がないと思うよ」とアッサリ否定。

「そうですかねえ。一応実験としてリスニング・ルームに衝立を立てて左右の音のクロストークを遮断してみる実験をしようと思っていますが。」

「ダメダメ、ムダだと思うよ。以前にあるオーディオ評論家が同じことをやったことがある。その人は、視覚上目立たないようにガラスをおいて実験をしたけれど自己評価では大いに効果ありと悦に入っていたが、1年もしないうちに立ち消えになったよ。もし臨場感を増したいのなら微小音の再生
の方に努力すべきだと思う。結局CDトランスポートとスピーカーの再生能力が決め手だろう」とのご返事。

ウーム、既にオーディオ評論家が実験済みとはガッカリだが、同じようなことを考える人もいたのかと、ちょっと勇気付けられた。別にとんでもない話でも無さそうで、自分で確かめないと気がすまない性格も手伝って、出勤の支度で忙しいカミサンのご機嫌を取って衝立を別室から一緒に運んで中央に一直線に立ててみた。

                         
 

試聴盤はステレオに限るのでワディム・レーピンが弾く「ブラームスのヴァイオリン協奏曲」に。オーディオは何をやっても音が変わるが、悪くなりはしまいと思っていたところ案の定で、何だか音の濁りが減ってヘッドフォンの音に近くなった印象がする。悪くないと思った。

しかし、衝立がこの位置ではテレビが見にくいのが難点で、室内の動きにも制約があり、やはり日常的に置いておくわけにもいかないといったところ。飛びっきり振るい付きたくなるほどのメリットがあれば別なのだが。
            ☆

 「これだけは言わせて」

このブログではなるべくイデオロギーとか政治的な問題を扱わないように心がけているが、最近の状況を見ているとどうしても、
「モノ言わぬは腹ふくるる業なり」、ちょっと一言お許し願いたい。

自民党の旧態依然とした政権運営に飽き飽きした国民が大いに期待した鳩山政権が発足してようやく4ヶ月経過した。総選挙のときに自分も
「一度民主党にやらせてみたら」というクチだったので好意的に見守っていたのだが、どうも雲行きがおかしくなってきたように思う。

当初のハツラツとした緊張感が薄れ、何だか昔の自民党みたいなムードになりつつあるのがその理由。

もちろん、ようやくハネムーンの期間が終わりつつある段階で、政策の是非を云々するのは早計だが、問題は政権運営にある。
やはり気になるのが幹事長「小沢一郎」さんの専横ぶり。

たしか平成5~6年当時の自民党幹事長時代にも”ときの首相”を上回る権力振りを発揮して「豪腕」、「二重権力支配」とかいわれていたが、まったく同じことを繰り返している。やはり、「人間のクセ」というものは争えないものだなあとつくづく思う。

もともと、党の幹事長のほうが首相よりも決定権を持っていること自体が随分とおかしな話。「小沢支配」の傾向が益々強まる中で、反比例的に鳩山さんの影が薄くなるばかり。いわゆる「党高政低」。

                         

マニフェストの果断な実行とか、沖縄普天間基地の移転問題など重要課題について肝心のリーダーシップの発揮がどうも見受けられない。幹事長に遠慮してる部分があるのかも。

たとえば先般、党から政府へ予算の重点要望を行ったが鳩山さんは小沢さんのしゃべることをメモに取っていたという。答弁が必要なわけではなし、通常、こういう公式の場で相手の発言にメモを取るのは格落ちの人間がする行為。ほんの些細なことかもしれないが「小事は大事」につながる。

一方で、一国の首相、国権の最高権力者をないがしろにするミエミエの姿勢は「異常」の一言で、傍からみてもこれは見苦しい。
「下克上は戦国時代だけで、もう沢山」。

こういう事態になったことについてはかねて懸念されていたところで、結果論といわれるかもしれないが、当初から人選上のミスが二点あったのではないかと思う。

まず第一点は幹事長の人選

小沢さんという人物は複雑怪奇というか一言ではとても括れない性格をしている。これまで周囲の人間と付き合いが長続きしたことがなく、次々に人心が離れていく人物でいわゆる対人関係に常に緊張感を強いるタイプ。それに、ものごとをじっくりと継続して発展させることが出来ずに、絶えず「スクラップ&ビルド」を繰り返している「壊し屋」。

もちろん、これは善悪を超えた話でこういう人物だからこそいろんな局面で実力を発揮できるんだろうが、陰に回ってそっと鳩山さんを支えるような惻隠の情があるわけでもなく、権力を持たせると振り回すので使いこなすのは厄介。

鳩山さんは政権発足に当たって、小沢さんを党の最高顧問ぐらいに棚上げ
すべきだった。今頃になって「本性見たり」の思いだろうがこれはもう手遅れ。

しかし、両者のどちらに本当に問題があるのかは、ちょっと判断に苦しむところがあるのも事実。

二点目は、内閣の要となる官房長官の人選。

いくら鳩山さんと気が合う仲間といっても現在の平野さんでは明らかに力量不足。「大官房長官制」を敷くべきだった。

首相の力量が「いまいち」のときでも官房長官がしっかりしていれば内閣がきちんと機能するのは過去の歴史が示している。

そう、たとえば「第一次小渕内閣」のときの「野中広務」さんのような存在。

そうなると官房長官には現在、副総理で国家戦略担当の「菅」さんアタリが最適だったと思う。

「菅」さんは、政治資金の偽装問題などもあって「鳩山お坊ちゃん政権」が早晩ゆきづまると踏み、小沢さんと鳩山さんとの間にも立ち入らずダンマリと「漁夫の利」を決め込んで次の総理を狙っているとの噂。

今の民主党で小沢さんに気合と迫力で対抗できるのは「菅」さんぐらいだが多数の小沢系新人議員がいる「数
の論理」のもとでは劣勢は否めない。

いっそのこと、小沢さんが首相になればいいのだろうが本人は雑事(?)に振り回されるのを嫌がって表舞台に出たがらないので一層始末が悪い。

結局、誰ともうまくやっていけないし、いこうともしない「小沢」さんの存在は民主党にとって果たしてプラスかマイナスか、ひいては国のためになるのかならないのかということに帰結する。

あの小泉さんが首相時代に「民主党は小沢を取り込んだのが失敗のもとだった」と意味深な発言をしたことがあるが、総選挙の民主党大勝利で一旦朽ち果てたかに見えるその発言がいずれ息を吹き返す可能性も出てくる。

以上、すべてネット、新聞、テレビ、雑誌などの情報を鵜呑みにして好き勝手放題なことを書いたが事実誤認があればお許しを。
           


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