「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

独り言~「絶賛また絶賛!ちあきなおみ特集」~

2009年11月25日 | 独り言

2週連続で放映(NHKBS2)された「ちあきなおみ特集」は実に見ごたえのある番組だった。改めて彼女の魅力が縦横無尽に炸裂した印象を受けた。

 11月14日(土) BSエンターテイメント「歌伝説 ちあきなおみ、再び」

 11月21日(土) BSまるごと大全集「ちあきなおみ」

もちろん、彼女のファンを自認している手前、ぬかりなく録画予約をしておき、両方の番組が終了したあとの22日〔日)に一気に観てみた。

収録時間は14日の「歌伝説」が105分、21日の「BSまるごと」が120分だから合わせて約3時間半の長丁場。

日頃、テレビの音は別系統のアルテックのフルレンジ20cmスピーカーをVV52B〔真空菅)のシングルアンプで鳴らして聴いているが、こういう番組は特別。

改めてDAコンバーター(ワディア)の入力をテレビ接続の光ケーブルに選択し直して、本来のオーディオ装置で聴き始めたところどうも音質がスッキリしない。

そしたら何と、録画スピードを「21」という中途半端な数値に設定していたのを思い出した。シマッタ!

日頃、音楽以外の番組を録画しているので、HDDに沢山の番組を収容しようと、録画スピードを最大「32」のところを「21」とし、「高画質・高音質」よりも「量」を優先していたツケがもろに回ってきてしまった。

というわけで、再度NHKが放映してくれたら今度は間違いなく「32」で録画しようと”てすぐね”をひいて待っているところ。

それはさておき、、この「ちあきなおみ」特集は両番組とも良かったが、特に21日の「BS丸ごと」が生番組ということもあってファンからの大量のファックスの紹介や豊富なゲストのコメントを挟むなど一味違ったユニークな構成だった。

「エッ、この人が彼女のファンだったの」という意外な方が次々に登場してくる。また、そのコメントが実に正鵠を得ていると思ったので、自分の記憶に遺しておく意味で抜粋して次に羅列してみた。

☆ 茂木健一郎氏(脳科学者)~ビデオレター~   

彼女の大ファンです。2~3年前、クルマを運転してるときにラジオ番組で特集をやっていて、「こんなに凄い歌手だったのか」とビックリしました。やはりこの歳にならないと(良さが)分からない歌手っていますよね。

人生のさまざまな思い、苦しいこと、悲しいことが巡りめぐったあとで「ちあき」
さんの歌を聴くと、自分の脳がさまざまなところをバランスよく刺激される、調和が取り戻される、とても深いところで癒されます。

☆ 吉田 旺(「喝采」の作詞者)      

(「喝采」)の歌詞の方はまったくのフィクションだったが巷間、あたかも実人生のように騒がれて受け取られたのは「ちあき」さんの卓越した表現力と詩と曲の隅々、裏の裏まで血を通わせた歌唱にあったと思います。

ここ数年来、「ちあき」さんの歌が若い人たちに見直され、新しいファンの波が大きく広がっているのは本当に喜ばしいことだと思います。

次に、14日の「歌伝説」から抜粋。

☆ 船村 徹氏(作曲家)       

デヴュー当時から彼女の歌唱力に注目していた作曲家の船村徹氏の談。

本人も言っているが裏声が苦手、〔美空)ひばりさんは〔裏声が)きれいな人だったが、「ちあき」さんの方向は語っていく歌をやっていくべきだと、そういう歌唱法をやっていくべきだと言った。

やはり、
「おたまじゃくし」の裏側を歌えるということですね。「おたまじゃくし」をなぞっていくのは誰でもやりますね、つまり文章でいえば「行間を読む」というか、それを我々の世界では「おたまじゃくし」の裏側を歌い、弾いていくと、それができる人だと思った。

そして、最後に膨大なファックスやインターネットの中から「石澤典生」アナウンサーが紹介した「点字」のお便りが全てを言い尽くしていた。

「なおみ」さんと私たちは「歌」という絆でつながっています。そっと見守るのが私たちの任務です。私たちに出来るのは、ただ元気でおられることを祈るばかりです。

            


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