「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ談義~雑音対策~

2007年12月05日 | オーディオ談義

音楽を聴いているときは目立たないが、音が鳴り止んだときにジーとかブーンとかいってスピーカーから聞こえてくる雑音は実に気になるもの。通常SN比(シグナル/ノイズ比)といっている。

トランジスター・アンプではこういうことはまず皆無といってよいが、真空管アンプは大なり小なりこういう類の雑音から逃れられず、いわば我がシステムの宿命のようなもの。

今回はその雑音対策について。

①コタツの電源からの雑音混入
秋も深まってオーディオ・ルームの隣の部屋で家内がコタツを使用する時期になると、決まって左側のスピーカー(JBL375)からジーという雑音が聞こえてくる。

これは、中域用のアンプ(PX25)の電源トランスにコタツの電源の悪影響が伝わってきているもの。他のアンプ2台はまったく反応を示さないのでこのPX25アンプ個有のトランスとの相性があるようだ。

とにかく、これまでの経験でこうした加熱用の電源はパソコンやオーディオなど微小電流を扱う機器にいい影響を及ぼさないのは確実。

PX25アンプの電源は特別にCSE(メーカー)のアイソレーション・レギュレータ(400W)に接続しているのだがそれでも混入してくる。そこで一計を案じて、根元でシャット・アウトをしようとノイズ・フィルター付きのタップ(写真)に隣の部屋のコタツ用電源を接続したところ雑音がピタリと止まった。それほど高価でもなかったタップだが早く気がつけばよかった。

トランジスター・アンプの場合は、まず耳に聞こえてくるほどの雑音の混入は無いと思うが、何らかの悪影響は及ぼしている可能性があるので、別の部屋でコタツを使用されている方は是非ノイズ・フィルター付きのタップを使用されることをお薦めしたい。使っているオーディオ装置から聴感上、音が澄んでスッキリする効果が期待できるかもしれない。

②真空管の雑音
これもPX25アンプだが、初段菅のピンとソケットの接触不良によって両側のスピーカーからヒューといった微妙な雑音が時折聞こえてくる。こういう場合の原因のひとつは、まず接触不良なので初段菅のピンをカッターナイフでやさしく磨いてやって、その後ワコー・テクニカルのチタン・オーディオ・オイル(写真)を綿棒で薄く塗ってやるとピタリと雑音が止まる。

約3ヶ月に1度のこの作業は欠かせない。このオイルはオーデイオ仲間のA氏から教えてもらったものだが実に重宝している。初段菅に留まらず真空管を差し替えるときには常にピンに同様の作業をしている。

③DVDレコーダーの振動音
自分の部屋のオーディオ装置には、CDだけでなくテレビ(シャープLC-45GD1)の音声も聞けるように接続している。その場合常にいずれかのDVDレコーダー(3台所有)を活用して視聴しているわけだが、スペースの関係で2台を直接積み重ねているためモーターの音が増幅されてウーンと方向性が判明しない雑音が聞こえる。

そこで、DVDレコーダーの下にインシュレーターを差し込んでみたらずいぶんと雑音が小さくなった。結局のところ、オーディオはいろんな機器の振動との闘いでもある。低域の音圧の威力は半端ではなく、目には見えないので一層始末が悪い。

真空管のガラス面の振動、スピーカー・ボックスの振動、機器自体の振動、部屋の壁の振動などいたるところ振動だらけである。
それかといって徹底的に振動を抑えてしまうと無味乾燥な音質になってしまう。とにかく適切な振動対策は本当に難しい。

                  
           ①                ②                 ③

 


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