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終戦から74年

2019-08-15 07:37:48 | 日記

私の父は兵隊として満州にいた。
中国の戦場はどうだったのか。敗戦ととも
に、どのように日本に帰ってきたのか。
ひと言も話さなかった。

晩酌が好きで、飲むと「騙されるなよ」と
何回か聞いたことがある。
母からは大砲の部隊にいたので、耳が遠く
なったとしか、父の戦争体験は聞いていな
い。

しかし、ものごころがつくころから、私は
日本の戦争の実態がわかるようになってい
った。

ある戦争体験者から「軍隊と言うところは
な、要領のいい奴が得をする。まじめなや
つは早死にする」と聞かされたことがある。

兵隊の備品は天皇のものであり、失くした
らさんざん殴られる。そのためこっそりと
他の物を盗んでいく。最後の兵隊が責任を
とらされるわけだ。

フィリピンの傀儡大統領でさえ「日本の兵
隊はすぐ殴る。これほど野蛮な民族は私は
知らない」といわしめた日本の兵隊。
そういえば子どもの時から殴られて育って
きたのではないか。当時、招集され軍隊に
入れば、最初に殴られると聞いた。

軍隊は規律正しいと人は良く言う。
しかしそれは戦闘のための規律だ。生きる
か死ぬかという過酷な戦場にあっては・・

先の大戦では日本人310万人、アジア2000
万人、世界では6000万人ともいわれる途方
もない人命が失われた。

自然災害ではない。人間が引き起こした人
災だ。

二度と戦争はしない。
その結果が日本国憲法であり、国連憲章で
ある。その後の世界人権宣言へと続いてい
る。人類が築き上げた宝だ。

今、安倍政権のもと、憲法9条が危険にさら
されている。

安倍首相をはじめ、歴史修正主義者といわ
れる人たちの多くは戦争体験者ではない。
それどころか、戦前の日本社会の再現を夢
想している人達だ。

その夢想を現実のものにするのが安倍首相
の憲法9条改正だ。

秋には臨時国会が開かれる。
国民の生活の実態を全くみようとしない自
民・公明、補完勢力である維新など、憲法
に手をつけさせてはならない。

二度とと戦争をしないと誓った多くの父母、
祖父母の思いを受け止めて。


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