もちろん、家庭の電源もいらない。
空中のラジオの電波のエネルギーで、聞く
ことができる。
昔の鉱石ラジオ、ダイオードラジオのこと
だ。
子どものとき、鉱石ラジオを作った。
今は捨てられている電気製品が多く、その
基盤から「ダイオード」を取り出せば、
子どもの夏休みの工作になる。
用意するもの
・エナメル線
・ダイオード
・クリスタルレシーバ
これに家庭にあるもの
・サランラップ
・アルミホイール
・コイルを巻くのに、サランラップの芯か、
あるいはトイレットペーパーの芯
ラップの芯に、エナメル線を100回巻く。
バリコン(バリアブルコンデンサー)は、
約10センチ四方のアルミ箔の間にサラン
ラップをはさむと出来上がり。アルミ箔を
ずらして選曲する。
普通はダイオードの後に抵抗を入れるが、
入れなくても聞こえる。
ただクリスタルレシーバーが手に入るかだ。
小さな電圧で働く感度の良いレシーバーだ。
こんな簡単な構造で、電気もいらず聞くこ
とができる。究極のエコではないか。
聞くことができるのがAM放送だ。
今、このAM放送が危機だ。
日本民間放送連盟(民放連)から「AM放
送の停波」要請が出ている。
AM放送をより高い周波数のFM補完放送
に一本化しようとするもの。
ラジオ事業者の経営問題だ。
しかし、FM放送は到達距離がAM放送と
比べて極端に狭い。ビル影にも弱い。
災害時など問題が残される。
スマホは基地局の問題とともに充電問題が
ある。
簡単なAM放送には勝てない。
最初に紹介したラジオには、電源が必要な
い。
災害になくてはならないAM放送。
公共のインフラとしても、民間だけにまか
せてよいものか。
国民的な議論が求められている。