社会はかわるし、かえられる!

格差社会の縮小めざして、誰もが安心できる社会をめざして!
 

軍部の暴走

2015-08-13 09:16:14 | 日記

戦前、日中戦争の泥沼に突き進む入り口となった「張作霖爆殺事件」、
「満洲事変」による満洲全面占領、日中全面戦争に入った盧溝橋事件
など、多くは軍部の暴走といわれている。
小説や映画では「奉勅命令は出されたのか?」などの言葉がとびかう。
実態は、軍部、政官財などが複雑に絡み合って、進んでいったのであろ
う。

国家権力において、「軍部」は大きな比重を占める。
アジアやラテンアメリカのクーデターの多くは「軍隊」という国家権力
の一部が絡んでいる。なかには明確に「軍事クーデター」と呼ばれて
いるものもある。

歴史上、強大な力を持つ軍隊のコントロールをどうするか。
数多くの国々で政治的な歯止めをつくってきている。それが民主主義
国家のあり方でもある。

ところが一昨日、日本共産党の小池晃質問によって、自衛隊の暴走
が明らかになった。中谷防衛大臣や安倍首相は答弁できず、委員会
はストップした。

私は、やはり自衛隊そのものが、独自の権力として、みずからの組織
が独自に動いているのだとつくづく思った。
だからこそ「シビリアンコントロール」の重要性がうたわれている。
安倍首相は、これをどんどん弱めようとしている。

昔、共産党が政権に入ったら、自衛隊の幹部はどうするのか、という
質問に対して、「言うことを聞くことはない」などと恐るべき発言をした
事例もある。
このとき、選挙でつくられた「政府」という組織は、強大な国家権力の
ごく一部なのだと思った。

戦前の「軍部の暴走」、そして今回の「自衛隊の暴走」は、民主主義
国家としてはありえない出来事である。

常日ごろ、「自由と民主主義、法の支配」と口にだしている安倍首相
の言葉の軽さが、ここでもはっきりした。

もう「安保法制」=戦争法案は廃案するしかない。

 


安倍首相の広島・長崎のあいさつ

2015-08-10 07:17:04 | 日記

安倍首相の政治姿勢がよくわかる!!
(10日付赤旗)

広島の原爆慰霊祭で、「非核三原則」を削除したため、批判がまき起
こった。慌てた首相は、長崎では入れた。
本当に姑息なやり方だ。

彼はなぜ広島で「非核三原則」を削除したのか?
そして「憲法の順守」も3年連続削除したのか?
憲法嫌いの安倍首相らしい姿だ。

やはり、安倍首相の「二枚舌」、「ダブルスタンダード」の姿勢があ
る。

「核兵器の廃絶」と「核の傘」・「核抑止力論」は、相いれない。
にもかかわらず、被爆国日本としては「核兵器廃絶」は言わなければ
ならない。

国連の場でも、日本政府は「核兵器禁止条約」について、繰り返し
「棄権」している。

安倍首相のあいさつのなかで、「本年秋の国連総会に新たね核兵器廃
絶決議案を提出」と述べているが、過去には「究極的な核兵器廃絶」
の「究極的」が常に入れられて問題になったことがある。
これならば「核の傘」と矛盾しないからだ。

問題は、核兵器廃絶のため、まずは「核兵器禁止条約」を結ばせるこ
とではないか。毒ガスも、対人地雷も、クラスター爆弾も、「禁止条
約」からはじまっている。

唯一の被爆国である日本の政府が、アメリカの「核の傘」、「核抑止
力論」から抜け出すことが喫急の課題だ。

長崎市主催平和式典での被爆者代表の谷口さんの「平和の誓い」から
「今政府が進めようとしている戦争につながる安保法案は、被爆者を
はじめ平和を願う多くの人々が積み上げてきた核兵器廃絶の運動、思
いを根底から覆そうとするもので、許すことはできません。」

この思いを、自民・公明の支持者は受け止めてほしい。


基地のどまんなか、平和盆おどり

2015-08-09 06:58:44 | 日記

矢臼別演習場のどまんなか、
第51回の矢臼別平和盆おどりが開かれた。

 別海町の地元のバンド、ジュークボックス

半袖では肌寒い中、多くの人が演奏の舞台、花火、そしてメインの
盆おどりを楽しんだ。

私は久しぶりに焼き肉を堪能した。
また、搾りたての牛乳も魅力だ。

浦さんの農場で採れたブルーベリーが紙コップにいれて売っていた
ので、さっそく購入し、これも食べた。畑を見た上で食べると格別
の味だ!
矢臼別では、普段味わえないものがたくさんある。

第51回のメインは、やはり「戦争法案」である。
ウルトラ右翼の安倍首相によって、日本が壊されようとしている。
憲法9条によって守られてきた平和。それが壊される。参加者から
強い決意が表明された。

 やぐらを中心に二重三重の輪が・・・


再び釧路市の涼しさ

2015-08-08 07:21:49 | 日記

東京では猛暑日が8日連続。猛暑日連続記録を更新!
のニュースが流れていた。さぞかし大変だなと、他人事のように聞いている。下のグラフです。20℃の差!、東京のみなさん、ごめんなさい。

昨日の釧路市と埼玉県熊谷市の気温(気象台より)

半そででいると、寒い。
今日は釧路市の港まつり。北大通りの浴衣を着ての踊りは、ちょうど良い気温になりそうだ。
港まつり、盆踊り、大漁どんぱく、と9月まで賑やかな季節がつづく。
関東のみなさん。ぜひ一度、避暑に来てください。

そういえば、幣舞橋で行った核兵器廃絶署名で、伊豆から避暑に来ていた方がいた。帰ろうと思ったが、涼しいのでもう一日延ばすことにした、そうだ。

広島に続き、原水爆禁止2015世界大会・長崎のつどいが開幕し、5000人の参加者たちが、核兵器廃絶にむけて決意を固めている。
安倍首相は、長崎では「非核三原則」をスピーチに入れると報道された。自衛隊の兵たん活動(後方支援)で、「核兵器の運搬も可能」などと平然といってのけた内閣のもとで。

運搬する「弾薬」には、手りゅう弾、クラスター爆弾、さらに核も理論上可能だという、珍見解。
「武力行使」を「武器の使用」として、憲法違反でないと平然という安倍首相。言葉の言い換え、ごまかし、なんでもありの内閣は、もうごめんだ。


非核の政府を!

2015-08-07 07:01:32 | 日記

昨日は、ピースウェイブの1日であった。

私も20分ほど、マイクを握り訴えた。

ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ
わたしをかえせ
わたしにつながる にんげんをかえせ

にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ
        峠三吉

広島の平和記念公園に石碑がある。
私は、この石碑の前に立ち、これを読むと胸が苦しくなった。
20年前の原水爆禁止世界大会に参加したときであった。

唯一の被爆国である日本政府の「二枚舌」には、いつも怒りがわく。
昨日の広島での慰霊祭での安倍首相のあいさつも、ひどいものであっ
た。

「核兵器のない世界」は言うが、核兵器禁止条約には背を向ける。
「核兵器の廃絶」は言うが、アメリカの「核の傘」は受け入れる。

昨日も書いたが、安倍首相や日本政府の「核抑止力論」が背景にあ
る。

その結果が、今年のNPT(核不拡散条約)再検討会議において、
最終合意が得られなかった原因になっている。
半年前には、核兵器の早急な削減を求める具体的措置を求める「オー
ストリアの誓約」に、安倍首相は賛同をしなかった。

これが唯一の被爆国の首相か! と驚くことばかりである。
「究極的な核廃絶」の立場から抜け出せず、「核抑止力論」にもとづ
く「核の傘」は、日米安保最優先の考え方である。国連総会ではくり
かえし、「核兵器禁止条約」に対して「棄権」を続けている。

毒ガス兵器、対人地雷兵器の禁止は、まず「禁止条約」を結ぶことか
ら始まっている。だからこそ、人類史上もっとも非人道的な核兵器こ
そ、「禁止条約」を結ぶこと。
それを強力に訴えることが出来るのが、唯一の被爆国、日本である。

そのためには、一日も早く安倍首相には辞めてもらうこと。
「核抑止力論」の立場に立つ政党の議席を減らすこと。

当面の喫急の課題は、「戦争法案」の廃案だ!! 


8時15分

2015-08-06 07:09:09 | 日記

70年前、多くの人間が住んでいる上空で、一発の原爆がさく裂した。
地上に太陽があらわれ、一瞬のうちに多くのものが消滅した。
高温、熱戦、爆風、そして放射線障害は70年たっても被爆者を苛み
つづけている。原爆症である。

これほどの非人道的兵器はない。

人類は、毒ガス兵器、対人地雷など、非人道的兵器として、国際的
な「禁止条約」を結ぶことに成功してきた。

これをはるかに上回る核兵器の「禁止条約」が、なぜ結べないのか?

大国を支配している「核抑止力論」である。
安倍首相も、どっぷり「核抑止力論」に浸かっている。

核兵器禁止条約を!

8時15分

釧路から、20人の釧路地区原水協の人たちが参加している。
暑い、蝉しぐれのなか、「核兵器禁止条約」の決意をもって。

釧路市でも、呼応して「ピースウェイブ」を幣舞橋で、10時から実施
する。


誤解の余地はない!

2015-08-05 07:31:42 | 日記

相変わらず、「誤解を与えた」、「真意が伝わっていない」、「もっ
と丁寧な説明」を。
安倍内閣のもとで、何回聞いたであろうか。

国家安全保障担当の磯崎補佐官の「暴言」は、誤解の余地はない。
「法的安定性は関係ない。我が国を守るために必要かどうかが基準
だ」と。

安倍首相は、外国に行くたびに「法の支配」、「自由と民主主義」を
話す。これは外国向け、国内では「法の支配」が邪魔なようだ。
まさに「二枚舌」。

「これを言っちゃおしまいよ」的な発言を、安倍首相は必至に擁護し
ようとしている。ドミノ倒しを警戒しているといわれているが、そん
なものではない。

歴代の内閣が積み上げてきた「集団的自衛権は違憲」という法的安定
性をみずから壊してきた実績がある安倍首相にとって、磯崎補佐官の
発言の火消しを行わないと次がなくなる。

そうした中、今度は滋賀選出の若手自民党議員から、戦争法案に反対
している学生たちにむかって、「自分中心、極端な利己的考えに基づ
く」などと批判を行っていたことが大きな話題になった。

「国のために戦争に行け」ともいえる国家主義的な若手政治家が安倍
政権のもとで増えている。発言を聞いても、あまりにも観念的で、私
自身驚いた。

こうした観念的な議論のうらで、日米共同作戦の具体化による「戦争
法案」によって何が行われようとしているのか、その一部が、昨日の
国会で、仁比議員によって明らかにされた。

自衛隊の「作戦法規研究室」が作成した「平和安全法制案について」の
内部資料。

まさに海外で、地球の裏側で、日米共同作戦を行うものであり、これが
今回の法案の直接の目的である。

憲法に違反し、戦争に参加すると、「憎しみの連鎖」に日本人が入る
ことになる。

絶対あってはならない。 


ノーザンレスキュー

2015-08-03 08:21:30 | 日記

災害に対処するのは「消防」であり、本部は「自治体」に設置する。そして、この本部のもとにさまざまな情報が集中し、指示がでる。

・・・はずである。

ところが、陸上自衛隊が中心になり、アメリカ、オーストラリア軍が参加する。
ノーザンレスキューである。去年の「南海レスキュー」に次ぐものだ。

何かおかしい・・・ 今まで、議員として災害訓練に携わってきた私としては、最初に思った。
大規模災害に対しては、本部が中心となることは、当たり前であり、司令部が複数あったら、大混乱を起こす。自衛隊が災害に動く場合は、あくまで、この対策本部が中心にならないと、混乱を起こす。とりわけ「軍隊」は、縦からの命令で動くから。

大規模災害においては、北海道庁の計画がある。
その中に「米軍」や「オーストラリア軍」の計画はない。

道の計画を飛び越えて、自衛隊と外国軍の災害訓練を行い、それに市町村自治体が協力する。

本末転倒ではないか。自治体の計画すら無視している。

そもそも災害は「消防」が対処するものであり、大規模災害に対しても東京の「ハイパーレスキュー」の活躍は、私たちの記憶に新しい。

この「ハイパーレスキュー」をもっと充実させることこそ、重要な課題である。

「特定秘密保護法」以来、自衛隊の秘密保護もますます広がっている。
救援する自衛隊そのものの「秘密」のベールが広がることは、災害とはまったく相反することである。
そもそも自衛隊に災害用の機器・装備があるのだろうか。

十数年前、元自衛隊幹部がある雑誌に、「誤解されては困る。自衛隊に災害救助専用の装備はない。あくまで戦闘用の装備を『流用』するもの」と書かれていたことを思いだした。
東日本大震災での自衛隊員の活躍は大きく報道され感謝されたが、迷彩服を着用しての救助は、被災者から見えにくい。遭難している人から見えない、という批判があった。迷彩服は敵から見えにくくするものであり、被災者は敵ではない。
消防のレスキュー隊は非常に目立つ色になっている。

大規模災害訓練は、本来の計画に戻るべきである。
「災害」と名を付ければ、市民的理解をえられるだろう、という考えは浅はかである。私は「隠れた軍事訓練」としか思えない。

日本の「ハイパーレスキュー隊」をもっと大きくし、海外レスキュー隊として派遣すれば、どれほど感謝されるか。これが「9条」にもとづく国際貢献ではないか。


朝の涼しさ

2015-08-02 07:07:08 | 日記

札幌に来ている。釧路より暑いと聞いてきたが、夕方は涼しい。
早朝6時半に散歩したが、さわやかな涼しさ。湿度が高い釧路より快適
だ。しかし、晴れているので日中は暑くなるのであろう。

列車の中で「死亡推定時刻」の本を読んできた。
冤罪小説で有名なもの。
警察、検察、裁判官、マスコミ・・・ と、どのように「冤罪」がつく
られているか、その詳細な描写はすごい。

最終章にでてくる数々の冤罪に取り組んだ老弁護士の言葉が余韻をもっ
て残った。
「禍福はあざなえる縄の如し」
まさに、人の人生そのものではないか。

作者のあとがきに、「一審と二審の弁護士像、高検の二人の検事は、両
極端の典型だが、ただ、実際にこのとおりの人たちがいることも事実だ」
と述べている。

国民救援会は、数々の「冤罪事件」に取組んでいるが、この小説に書かれ
ていることが、実際に展開されていったのだろうと想像がつく。

ぜひ、一読を!


平和のために

2015-08-01 06:23:20 | 日記

参議院での「安保法制」=(戦争法)の審議がはじまっている。
安倍首相の答弁に、とりわけ目に付くのが「平和のための法案だ」
というフレーズであり、「徴兵制は憲法に照らしてありえない」と
いう断定口調である。

自民党の森まさ子議員の「子どもを持つおかあさんが心配している」
と質問すると、待ってましたとばかり上記の答弁を行い、「ありが
とうございました」とお礼をいう質問者。なんの裏付けもとらない
出来レース的な質疑であった。
(この人は本当に弁護士なんだろうか、という疑問を持つ?)
一昨年の特定秘密保護法案の担当大臣としての答弁はボロボロであっ
た。国民の人権を守る立場の弁護士として、まったく逆のことを行い
「国家権力」の強化に手をかしてきた人物でもある。弁護士法第1条
に反することを強行したと私は思っている。

聞いていて、これほどの茶番劇はないであろうと思った。
そもそも「集団的自衛権は憲法上認められない」という歴代の内閣で
確定したものを、いとも簡単に投げ捨ててしまった人物が安倍首相だ
からである。
まず信用できない、という到達点にある。そして「言葉が軽い」首相
ということだ。

小泉元首相以来、「ワンフレーズ」政治が広まり、後からどうとでも
言いかえることができる抽象的な文言が多く、「断定」が多用される。

みなさんの職場に「断定」口調の上司はいるのではないか。
最初は頼もしくみえるが、そのうち「嫌われる」上司のナンバー1に
変わっていく。経験していると思う。安倍首相がダブってみえるのは、
私だけではないと思うが?

「平和」、「正義」という言葉は、非常に抽象的な部類に入る。
人類のさまざまな社会性から生まれた言葉だから。
ここで哲学的にみると、抽象性が高いものほど「弁証法的」に考える
ことが必要である。
物事は生成・発展・消滅の運動のなかでとらえ、固定的にみてはなら
ない、というものの見方である。

平和は戦争に転化し、正義は悪に転化する。そのまた逆もある。歴史
上、幾多もある。
太平洋戦争は、戦争遂行者からは「平和」のための戦争であった。し
かし実態は「侵略戦争」であった。
だからこそ「ポツダム宣言」で間違った戦争であることを受け入れた。
安倍首相は「間違った戦争」とは絶対に言わない。

安倍首相の唱える「積極的平和主義」は武力にもとづく「平和」であ
る。自民党の質問は、中国、北朝鮮を名指しで「日本が攻撃されかね
ない」、だから・・・
戦争前夜の声のごとく煽っている。武力と武力の高まりと緊張は、い
つか破れる。一昨日のテロのグラフが例でもある。アメリカの武力行
使が、どれだけ世界を不安定にし、危険な状況をつくり出しているか。
だからこそ、日本共産党の提唱する「北東アジア平和協力構想」が求
めらている。
これが共産党の「対案」である。
「戦争法案」に対案はない。あるのは「廃案」しかない。

日本国憲法を無傷のまま、子どもたちの未来に残すために。