齟齬(そご)の漢字は歯が二つあり、噛み合わせがあわないの
だろうというイメージが浮かぶ。意味は「食い違うこと」、
「ゆきちがい」。
安保法制=「戦争法案」をめぐって、安倍首相や中谷防衛省の
答弁は、条文に照らして「齟齬」がありすぎる。
戦闘地域でも「自衛隊員のリスクはあがらない」
戦闘現場にも「救出」なら行ける。
しかし、後方支援は安全な地域で行う。
危険になったら、退避する。
法案上は、核兵器の運搬も可能。しかし絶対やらない。
そしてPKO活動の「駆けつけ警護」。
この法案で、安倍首相がどう判断するかということと、条文上
の解釈をごっちゃにしている。
首相や内閣が変わったら、条文通りにやります、ということに
なりうる。
答弁があまりにもウソが多く、安倍首相の「判断」と条文上の
「齟齬」(そご)がひどい。
最後には抽象的な決まり文句をペラペラとしゃべって終わる。
あまりにもひどい。
このように問題点があまりにも多いが、ひとつだけ。
「安全な地域で後方支援」というなら、なぜ条文上の「現に戦
闘行為が行われておらず、かつ、そこで実施される活動の期間
を通じて戦闘行為が行われることがないと認められる」が削除
されているのか?
これがあるとアメリカ軍への「兵たん」=後方支援が出来なく
なるからではないか?
だから、条文上「戦闘現場」という言葉を使い、戦闘中の負傷
兵を助けに行けるようにしたのか?
条文通り実行すると、間違いなく「戦死者」が出る。
無責任な答弁を続ける「法案」は、廃案にすべきである。