相変わらず、「誤解を与えた」、「真意が伝わっていない」、「もっ
と丁寧な説明」を。
安倍内閣のもとで、何回聞いたであろうか。
国家安全保障担当の磯崎補佐官の「暴言」は、誤解の余地はない。
「法的安定性は関係ない。我が国を守るために必要かどうかが基準
だ」と。
安倍首相は、外国に行くたびに「法の支配」、「自由と民主主義」を
話す。これは外国向け、国内では「法の支配」が邪魔なようだ。
まさに「二枚舌」。
「これを言っちゃおしまいよ」的な発言を、安倍首相は必至に擁護し
ようとしている。ドミノ倒しを警戒しているといわれているが、そん
なものではない。
歴代の内閣が積み上げてきた「集団的自衛権は違憲」という法的安定
性をみずから壊してきた実績がある安倍首相にとって、磯崎補佐官の
発言の火消しを行わないと次がなくなる。
そうした中、今度は滋賀選出の若手自民党議員から、戦争法案に反対
している学生たちにむかって、「自分中心、極端な利己的考えに基づ
く」などと批判を行っていたことが大きな話題になった。
「国のために戦争に行け」ともいえる国家主義的な若手政治家が安倍
政権のもとで増えている。発言を聞いても、あまりにも観念的で、私
自身驚いた。
こうした観念的な議論のうらで、日米共同作戦の具体化による「戦争
法案」によって何が行われようとしているのか、その一部が、昨日の
国会で、仁比議員によって明らかにされた。
自衛隊の「作戦法規研究室」が作成した「平和安全法制案について」の
内部資料。
まさに海外で、地球の裏側で、日米共同作戦を行うものであり、これが
今回の法案の直接の目的である。
憲法に違反し、戦争に参加すると、「憎しみの連鎖」に日本人が入る
ことになる。
絶対あってはならない。
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