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計画なき訓練

2015-08-30 06:54:20 | 日記

ノーザンレスキュー2015が始まった。
昨日が大きな山場で、今日終了する。

  約100mの川幅の釧路川での架橋訓練(29日)
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南海レスキュー、みちのくアラートなどに続く自衛隊が主役の
災害救援の訓練であるが、やはり疑問はつきない。

そもそも北海道や各自治体の防災計画に、外国軍は入っていな
い。さらに大規模災害に対処する基本は自治体である。
釧路市が「対策本部」を立ち上げ、それにさまざまな機関が協
力するという計画があたりまえではないか。

しかし、今回のノーザンレスキューは、釧路市がお手伝いとな
り、自衛隊の「北部方面隊」が中心である。

何かおかしい。

くれぐれも大規模災害における自衛隊の役割を否定しているわ
けではない。大規模災害に対しては、あらゆる持てる力を総動
員することは当然だ。

その上でも、今回の訓練はおかしい。

9月1日は「防災の日」である。関東大震災の日であり、9月に
は全国の自治体で防災訓練を行っている。
釧路市も今まで9月に行い、私も参加してきた。

ところがノーザンレスキューは、防災計画から外れている。
釧路市に問い合わせても、詳細はわからない状況であった。
とりわけアメリカ軍の参加は、まったく計画にない。

時あたかも「戦争法案」の審議が真っ盛りである。
審議すればするほどボロボロになっている。
その中心はアメリカ軍への協力であり、いままで出来なかった
ことを行うためである。

防災計画にもない米軍、豪軍の参加で防災訓練を行うといって
も「?」と思うのは私だけではない。

党市議団は、緊急に市への申し入れを行った。その中心は「市
民に情報公開」をしっかり行わせることである。
市民がわからないまま「防災訓練」が行われ、市も詳細はわか
らない、では誰のための訓練なのか。本末転倒である。
相変わらず自衛隊員は迷彩服で見えにくい。せめて消防隊員の
ように目立つ服装にすべきである。

秘密保護法、「戦争法案」と自衛隊が「軍隊」として脱皮しな
いためにも徹底的な情報公開とシビリアンコントロールが求め
られている。とりわけ大規模災害訓練こそ、秘密にするべき訓
練はありえない。
対策本部は「市役所」であり、中心は「消防」である。