ふろしき王子のブログ◎
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まだ物件は見つけていないけれど、
引っ越しに向けて 庭をあれこれと片づける。

ボロボロのよしずも、捨てるとかさばって
ゴミ袋代金(日野市は有料)ももったいないので、
ひもを抜き取ってから細かくくずして、土に還したい。

よしずの主成分は炭素だろう。有機物の分解は、
炭素だけよりも窒素が共にあると進みやすい。
(自然界では、小虫の死がいや糞が豊富な窒素源)
雨水にも窒素が含まれるが、酸性雨なのでむしろ微生物を
溶かしてしまうから、タマゴの殻を細かにしたのをふりかける。
そして、窒素といえば米ぬか。
冬場は糠漬けを休んでいて、精米時の糠がたまるので
それもヨシズと混ぜて、あとは乾かないように軽く土と混ぜて
時折水をやる。漬けものと一緒で、醗酵させるのだ。
これから暖かくなるので、家を出るころには
随分と土にもどるでしょう。

そろそろ糠どこも復活させよう。
しばらく開けていないが、大丈夫でしょう。
新しい糠とよい塩と水適量をよく混ぜる。
基本的に、微生物は人と対極の存在だから、
人にとって毒なものが、彼/女にとって餌であることが多い。
表現を変えれば、人の老廃物が微生物のエサで、
微生物の排泄物が人にはクスリになる。

だからこそ、正反対の存在同士でタッグを組んで協生すれば
こわいもんなし、となるのが発酵食品の魅力。

パートナーもグループも、氣の合う似たもの同士ばかり
沿うよりも、性格や視点の異なる相手は、自分では
八方塞がりの問題をいとも易しく解決することがある。

昨日は、息子と2人で銀座へ。「ぐりとぐら」展を観に。
僕は幼いころより、この絵本を読んだ記憶が無く、
特段感慨がないのですが、息子はちょうど図書館で借りて
読んでいて、行きたいということに。

月曜日とはいえ、最終日であるし、子連れの主婦はむしろ来やすい
だろうから、相当混雑していました。
エレベーターはベビーカーのお客さまでいっぱいだし、
運動にもなるので 8階の会場までの階段を上り下りしました。

また、都会の混み合う駅や街なかでは息子を背負って
移動するので、大変よい運動になる。
僕は、自分自身が子どもっぽいし、天の邪鬼なので
遊んであげようという意識で子どもと遊ぶことはほとんどない。
「遊ぼう」とせがまれても、氣がのらなければ「嫌」と言うでしょう。
ただ、この日のように必要にかられて子どもと手をつないだり、
おんぶしたりすることは、自然と息子に集中してたくさんの
ふれあいを持てるのはよろこばしい。いっしょに旅する中に全てがある。

僕のこういう性格は、ジムで鍛えるのは氣がすすまないけど、
生活の道程であれば、這い這いしながら掃除、布団の上げ下ろし、
自転車を抱えて階段を上るなどで、自然と鍛えられればよい、
と思うのと一緒。筋肉率は45%と、割合高い方です。

子どもがあれほど集中し、大人気であるポケモン系のゲームも
生きものを捕まえる内容で、それは狩猟本能に根差している。
ゲームだとただの娯楽と見なされるけど、昔であれば
貝や小魚を捕らえてくることは立派に家を助ける、
暮らしそのもので、そこで子はわくわくと愉しみを感じる。

だから、子どもの為に何か遊び方を考案したり、付き合ってあげようという
方向性よりも、大人がシンプルに自然の素材とコミュニケーションを
とりながら、家事や日常生活を紡いでいく空間に、子どもも
知らずに参加、協力したり、自分なりにブリコラージュの世界を
創造していくという形がよい。
そうなるようなライフスタイルを大人が選択すれば、子どもの
遊びが、単なる遊びとして分離されない。

大人が竹をひもで結わいて縁台をこさえる所で一緒に
何か結んだりして遊んでいれば、知らずに体得した感覚は
将来役立つかもしれないが、
子どもは子ども扱いで、紙とセロテープでよしとするのが
一般的な幼児教育。
しかも、たいていはこう作りなさいという見本がある。

こどもは言いなりになるのが嫌だし、自分で考え工夫したいのだから、
素材を与えて、自分なりにやらせるのがよいでしょう。
最初から教えると、レシピが無ければ何も生み出せない子になるかも。

風呂敷講座も、できるかぎり、自分で考えてあれこれ結び直しながら
取り組んでかたちにしてみてから、みなで見せ合って、技を共有する
という流れで、今後も行なっていきたいと思っています。

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