
ふらり近所のホームセンターへおもむいてみれば、
園芸コーナーには薬局並に 肥料、栄養剤、殺虫剤、除草剤など
多種大量にならばってますが、それと同時に
売られている植物は目新しい品種や洋ものも多いので、
もともとこの地に生えていなかった植物を育てるには
あれこれ薬品も必要となるバランスなのか、と 独りきょとんとしてみる。
元々、生き物たちに来てほしくて植物を育てるようになったので、
ありふれた植物が好きだ。
極端にいえば、何も植えず、蒔かず、自然に生えてくるもの
(たとえそれが外来種であっても)に親しみ、観察するのが一番ラク。
自ら適地と判断し生えてきた者は、世話をしなくても生き生き命をもやす。
今はフキがあればと思っているのだが、花屋にもホームセンターにも
聞きなれない植物や新品種はあっても、フキのごとき路傍の葉を
売るところはないし、買うよな洒落者もいないだろう。
マー僕も、隣人の庭から分けてもらえばよいのだけど
自分が植物売るなら、生き物の居場所になる
素朴だけどロマンたっぷりの フキ、ヨシ、
トクサ、雪の下、スギナ、夏ミカン、樫
浮き草、イネ、ムギ、セリ、アブラナ系、
アヤメ、シュロ、い草なんかがいい。
近所から採取したのを、ふやして植えやすくしたかたちで。
植物に親しむ暮らしは、下町のおばあちゃん達が
玄関前にたくさんの鉢植えを、身近にあった不用品など利用して
狭い空間も上手に生かしている雰囲氣がいい。
日々大切に心を向けつつ、手を入れすぎないことによって
隙間ができて小虫も棲み、雑草も一掃せずに花を愛でる。
そういう、気負わない、できちゃった感じの庭ならば
わざわざ牛ふんや栄養剤、石灰、殺虫剤を購入しなくたって
米のとぎ汁を撒いたり、貝殻やタマゴの殻を置いたり、
野菜くずで土を発酵させたりと、身の回りの物で機能するし
アリは白ありを食べ、ダンゴ虫は落ち葉や野菜の皮を食べるから
生態系から見れば殺戮の対象ではない。
結局、久しぶりのホームセンターでも
何も欲しいものの見つからぬまま帰宅。
時代に合わせても僕には面白くないので、
自らさきがけて新しい時代を創っていくこと、
それが人生の醍醐味のはず。
人間界に溶け込んでいるカッパが、また川に戻りたくなるような
そんな「ふるさと」を作ってまいります!
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