要旨
本稿では戦後の邦画の題名調査を行った。1950年から2009年までの邦画を、年代ごとに一定数抽出し、題名における総文字数・M単位数、題名にカタカナ・アルファベットを含む割合、題名における文字種(漢字・カタカナ・ひらがな・アルファベット)ごとの含有率をそれぞれ調査した。これらの各年代における変遷を明らかにすることで、人々の言語感覚の変化を考察することが目的である。
結果は、年代が下るにつれて、題名における総文字数とカタカナ・アルファベットを含む割合・含有率は増加していき、漢字含有率は減少、ひらがな・M単位数はあまり変化していないというものであった。こうした結果から、邦画題名は、人々の言語感覚の変化、つまり外来語の受容における深化の影響をある程度受けていると考えられるだろう。
本稿では戦後の邦画の題名調査を行った。1950年から2009年までの邦画を、年代ごとに一定数抽出し、題名における総文字数・M単位数、題名にカタカナ・アルファベットを含む割合、題名における文字種(漢字・カタカナ・ひらがな・アルファベット)ごとの含有率をそれぞれ調査した。これらの各年代における変遷を明らかにすることで、人々の言語感覚の変化を考察することが目的である。
結果は、年代が下るにつれて、題名における総文字数とカタカナ・アルファベットを含む割合・含有率は増加していき、漢字含有率は減少、ひらがな・M単位数はあまり変化していないというものであった。こうした結果から、邦画題名は、人々の言語感覚の変化、つまり外来語の受容における深化の影響をある程度受けていると考えられるだろう。