要旨
詩においては言葉の選び方が非常に重要となる。すなわち、どの語種を扱うかによっても、雰囲気や印象が変わってくるものと考えられる。本調査は近現代詩に
おける語種を時代別(明治、大正、昭和戦前、昭和戦後)に調べ、その時代変化や特徴を探るものである。
結果としては、和語が最も多く全体の八割を占めており、漢語、混種語、外来語と続いた。昭和戦前には、知的な表現を求める傾向から漢語の割合が増加し、ま
た、戦前戦後を境に外来語やカタカナの固有名詞が増え、外国へ開かれていった日本の姿が窺われた。
詩においては言葉の選び方が非常に重要となる。すなわち、どの語種を扱うかによっても、雰囲気や印象が変わってくるものと考えられる。本調査は近現代詩に
おける語種を時代別(明治、大正、昭和戦前、昭和戦後)に調べ、その時代変化や特徴を探るものである。
結果としては、和語が最も多く全体の八割を占めており、漢語、混種語、外来語と続いた。昭和戦前には、知的な表現を求める傾向から漢語の割合が増加し、ま
た、戦前戦後を境に外来語やカタカナの固有名詞が増え、外国へ開かれていった日本の姿が窺われた。