要旨
今回の研究では「徒然草」とパロディ本「吉原徒然草」について字種の違いを調査した。
これを調査することで、「徒然草」と後に作られた「吉原徒然草」の時代の違いによる比較、また、共通点を探した。
結果、どちらの作品も字種については似通っており、濁点の使用についても差異は見られなかった。ただ、「吉原徒然草」はその名の通り、遊郭の内容であるので、使用されている名詞が特殊であり(「女郎」「道中」等)、その点に関して字種の差異が見受けられた。また、「吉原徒然草」では「徒然草」よりも形容詞の使用頻度が高く、それに伴って「あらじ」「いみじ」等「じ」の使用頻度に違いが出ていた。
今回の研究では「徒然草」とパロディ本「吉原徒然草」について字種の違いを調査した。
これを調査することで、「徒然草」と後に作られた「吉原徒然草」の時代の違いによる比較、また、共通点を探した。
結果、どちらの作品も字種については似通っており、濁点の使用についても差異は見られなかった。ただ、「吉原徒然草」はその名の通り、遊郭の内容であるので、使用されている名詞が特殊であり(「女郎」「道中」等)、その点に関して字種の差異が見受けられた。また、「吉原徒然草」では「徒然草」よりも形容詞の使用頻度が高く、それに伴って「あらじ」「いみじ」等「じ」の使用頻度に違いが出ていた。