日本語おもしろ発見

日々の生活から

「神様の言う通り」ではなく既に決めている・・・

2010-02-13 18:02:21 | 日記
 BS放送でドラマをしていました。「十八の夏」、光原百合原作です。18歳の男の子が言うか?と思うような台詞があって、私の研究とも関連しているから、気になって原作の小説を買って読みました。若干、設定は変えてありましたが、私が気になった箇所は小説にありました。

 どちらにしようか悩んだとき、「どちらにしようかな。天の神様の言う通り」と言って、決めることがあります。男の子が言います。

・・・・「だけど、あれって変ですよね。天の神様バージョンなら二十二文字だから、二つのもので選ぶなら、絶対始めたほうと逆の側を選ぶことになるとわかるはずなんだ」

   「あたしは勘定したことないわよ」

   「勘定しなくたって、経験上わかってると思うんですよ。たとえ改めて意識しなくても。ひょっとして人間、『どちらにしようかな』をやるときは、もう無意識下で決めてるんじゃないかな。自分がすでに無意識下で選んでいるものと逆のほうから歌を始める。そうやることで、自分の選択に神意を反映させた気分になる」・・・・・

 私も勘定したことはありません。二十二拍だから、逆のほうになるということも考えたこともなかったです。(しかも、私が子供のときは、歌のあとに、ピッピッピーのピーのピーのピッ、ピッ・・・と続けていたような・・・)

 「天の神様」が二十二拍になること、それは、最初決めた側と逆になるということを18歳の男の子に教えてもらったら、感動するだろうな~^^

 ちなみに、小説中にもありますが、奈良では「大仏様」の言う通りになるようでして、そしたら、二十一拍ですから、最初に決めたのと同じになりますね。奈良の人は無意識下で自分で決めたほうから始めるのでしょうか^^

光原百合(2004)『十八の夏』双葉文庫
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