母との電話は楽しいです。
歳のせいか,すぐに言葉が出てこないときも多いのですが,そのときの説明が,遠いところから攻めてくるので,どの段階で当てるかというのが,私の密かな楽しみになっています。
母との話は,たいてい,食べ物かドラマかのどちらかなのですが,この前は昼食に何を食べるかを話していました。
「ほら,細長いやつ」
細長いだけでは何のことかわかりません。その後,母は,
「外国の素麺(そうめん)」
と言いました。
「ああ,スパゲッティね」
ああ,それそれ!と母は喜んでいました。
外国の素麺かあ。面白い表現です。まあ,母語である日本語でもこんな感じですから,外国語を話すときも,こんな風にして,何でも説明すれば,相手にも通じるんだと思います。