要旨
本研究では、絵本における対象年齢によって、用いられる文字種や総文字数はどのように推移するのか調査を行った。対象年齢が低いほど総文字数は少なく、漢字の使用率も低いなど年代ごとの特徴が見られた。しかし対象年齢が上がっても漢字の使用率は大幅に増えることはなかった。物語の内容を総文字数や文字数ではかり知ることは出来ないものの、書き手・出版社が想定する、絵本そのものへの対象年齢の範囲もある程度うかがえるのではないか。
本研究では、絵本における対象年齢によって、用いられる文字種や総文字数はどのように推移するのか調査を行った。対象年齢が低いほど総文字数は少なく、漢字の使用率も低いなど年代ごとの特徴が見られた。しかし対象年齢が上がっても漢字の使用率は大幅に増えることはなかった。物語の内容を総文字数や文字数ではかり知ることは出来ないものの、書き手・出版社が想定する、絵本そのものへの対象年齢の範囲もある程度うかがえるのではないか。