日本語おもしろ発見

日々の生活から

「真逆」は使わないなあ

2015-06-17 15:59:10 | 日記

2015年6月17日『朝日新聞』朝刊に次のような記事がありました。

(ことばの広場 校閲センターから)真逆

(前略)

 2011年度に文化庁が実施した「国語に関する世論調査」があります。正反対のことを真逆と言うと答えた人は全体の22・1%でした。「言う」と答えた人は16~19歳で62・8%、20代で53・1%、30代で37・5%、40代で28・2%。50代になると2割を切り、さらに60歳以上は1割以下でした。

(中略)

 「現代用語の基礎知識」(自由国民社)には、07年版で初めて掲載されました。国語辞典では、俗語などと断ったうえで収録に踏み切ったものが増えています。校閲センター所蔵の辞書では、8冊で取り上げられていました。三省堂国語辞典(第7版)には「二〇〇〇年以降に広まったことば」とあります。

尾谷(おだに)昌則・法政大文学部教授(日本語学)は「訓読み(ま)と音読み(ぎゃく)が交ざった『湯桶(ゆとう)読み』をする珍しい熟語だが、これだけで誤用とは言えない。14年の国会会議録における発言数は『真逆』が『正反対』を上回っており、いずれ『正反対』が廃れるかもしれない」としています。(越智健二)

 私は,新しい言葉があまり好きではないので,多分一生使わないだろうなあ。自分で使った瞬間がわかったら,記録しようかなあ。

 ちなみに,「真(ま)」が使われている言葉を集めてみると,結構いろいろあるのです。「真(訓読み)」+「正面(音読み)」のような例もあります。

『『中央公論』101年間語彙表*』から「真」がつく言葉を拾ってみると,

「真新しい」「真後ろ」「真正面」「真赤(まっか)」「真向(まっこう)」「真先(まっさき)」「真っ白」「真只中(まっただなか)」「真昼」「真夜中」「真ん中」

これらは辞書の見出し語ではなくて,実際に『中央公論』で使用されている語です。結構ありますね。

「正反対(せいはんたい)」は6拍で長いですから,3拍で短い「真逆」が一般的に使用されるようになるのもそう遠くないかもしれません。

石井久雄・入江さやか(2015)『『中央公論』101年間語彙表』同志社日本語研究 別刊第2号

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さな子どもがさわぐ様子は?

2015-06-17 15:49:36 | 日記

家庭によって,子どものさわぐ様子の例え方が違うので生じた誤解です^^

家族でうちに来てくれる予定の友人からメールが来ました。

「○○(子どもの名前)は犬を連れていくようなので」

私は早とちりをして,犬同伴で来るものだとばかり思いました。

後でわかったのですが,メールには,

「○○(子どもの名前)は犬を連れていくようなので」

とあったのです。「も」があるのとないのとでは大違いです^^

うちの姪や甥がさわぐ様子は,犬のようにかわいいものではなく,もっと騒がしい,大きな動物で例えないと,その様子が表わせないので,勝手に読み間違えてしまいました。てっきりペットも一緒に来るものだと思ってしまったのです^^

自分が早とちりをしたのに,友人に,

「『犬』じゃ紛らわしいわ。せめて『サル』にして^^」

と勝手なことを言ったのでした~。ごめんなさ~い。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする