日本語おもしろ発見

日々の生活から

「痛い」の新しい意味

2013-05-14 17:35:12 | 日記
本日の「あまちゃん」

アキの母、春子の過去が明らかになってきています。昔、アイドル志望だったようですね^^

オーディション用に撮った写真をアキに見せ、ダサいでしょと聞くと、アキはこう言います。

「ダサくないけど、イタイ・・・」

その言葉を聞いて春子は、昔、そのような言葉があったら、ぴったりの表現だ、か何か言っていました。そう、この「痛い」の意味、確かに新しい表現だと思うのです。思うと言ったのは、いつからか調べていないからわからないので・・・。少なくとも、私も春子と同じ意見で、80年代前半にはそんなに使われている表現ではなかった・・・。しかも、ここで使われている「痛い」の意味は非常に繊細というかデリケートで語義を書くのが難しい。

最近の国語辞書にここでの意味が書いてあるかどうか手元にある岩波と新潮社の小型辞書を見たけれども、書かれていなかったので、若者ことば専門の辞書だとあるかもしれないと思い、試しに、米川明彦氏の『若者ことば辞典』(1997)を調べてみると、「痛い」ありました。語義説明に
①おかしい、変の意。
②心にグサッとくる突っ込みに対する相づち。感動詞的用法をとることが多い。


②の意味は原義にやや近いと思われるので、①の用例を挙げると、


 ① 咲江「見て見てー!このハンカチ買ってん」
   信子「なにそれ、サルやん」
   咲江「このおチャルがプリチー!」
   信子「ちょっと頭が痛いんちゃうかー」

となるようです。ここで書かれている意味と、現在、使われている意味は、少し違うニュアンスも異なるようです。「痛い」の意味用法の広がり、面白い。それがドラマの中で出てきたことが、さらに面白い。


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「ベルサイユのばら展」を見て

2013-05-14 14:20:22 | 日記
週末、梅田に行きました。阪急百貨店で「ベルサイユのばら展」をしていたので、ちょっと見学・・・

生のマンガ原稿とアニメのセル画を初めて見ました。

生の原稿って見たことがなかったので、本当に感動しました。あんな風にしてマンガってできるのですね。マンガ家と呼ばれる人たちは真っ白なケント紙を、あのように絵と台詞とストーリーでいっぱいにするのですね。

一番驚いたのが、台詞の部分。今はデジタル化されていると思いますが、手書きされた台詞の部分に活字になった台詞が切り貼りされていました。後ろから手書きの文字が見えている箇所もありました。マンガ家は文字のフォントや字体も指示するのでしょうか。それともそこは編集者に任されているのでしょうか。あるいは人によって違うのかな。

ベルばらの生原稿を見て、そんなことを考えました。
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