三国志〈4の巻〉列肆の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫) | |
北方 謙三 | |
角川春樹事務所 |
北方謙三の三国志の2巻から4巻を読んだ。最終的には13巻まで続く大作だ。
前にも書いたように、暫く前に読み始めて、3の巻まで読んでちょっと休憩と思って3年ぐらいが経ってしまった。
最近、古今東西のいわゆる名作と言われる小説は、死ぬまでには読んでおきたいと思うようになった。若いころにはドストエフスキーとかデュマなどは結構読んだ。今興味があるのは「三国志」と「源氏物語」かなぁ。源氏物語は、瀬戸内寂聴版で、そのうち読もうと思っている。
それで、今は「三国志」
前に読み始めて、北方版は失敗したかと思った。1~2の巻は正直言ってイマイチの感ありだった。どうも北方さん自身が、この広大な国とそこに屯する種々雑多な登場人物をどう描くかが確立していなかったと思う。だから内容的にはちょっと散漫で、なかなかのめり込めなかった。
でもやっぱり三国志はちゃんと読破しておきたかったので、今回は改めて1巻から読み始め、4の巻まで来た。
あれ、3巻ぐらいからちょっと変わってきたぞ!? 登場人物が活き活きして来た。ストーリ展開も面白いじゃないか!
北方謙三が、3巻ぐらいから乗ってきた感じが読み取れる。これだけの物語になると、そういうこともあるんだろうなぁ。3~4巻はとても面白かった。
このあとはちょっと浮気するけど、5巻以降も面白くて、我々読者をワクワクする三国志の世界に引っ張り込んで欲しい。ちゃんと読みますよ!