男声合唱団のメンバーYさんが急逝された。
2週間ほど前に脳出血で倒れられたが、症状は軽微で多少体に麻痺は残っているものの話も出来て比較的お元気と聞いていた。
ところが急に心不全を併発されて帰らぬ人となった由。
パートは僕と一緒の2ndテナー。いつも一人置いて僕の隣の隣で歌っていらした。
享年75歳。70歳近くまで現役で仕事を続けられ、リタイア後は3~5つの合唱団を掛け持ちされ、合唱に所縁のある諸外国を旅行することを楽しみにされていた。
まじめで温厚で、いつもニコニコされながら歌っていらした。
最近ピアノを習い始めたとかで、先日の音楽祭に参加したときも、練習場でピアニストのYaさんに「Yさん、ピアノの連弾しましょうよ!」と誘われ、はにかみながら鍵盤に向かっていた姿を思い出す。
75歳といえばそれなりの年齢だが、まだ好きなことをやりだしてから5~6年しか経っていない。
まだまだやり足りなかったことだろう。
Yさん、空の上にも合唱団はありますか?
そちらでも合唱をやって、皆さんを和ませてください。
こちらでは、Yさんの分までみんなで頑張ります。
空の上から見ていてくださいね!
御通夜には、Yさんの生前の交友の広さを物語るように、大勢の合唱関係の仲間が集まった。
お坊さんの読経も終わり焼香も一段落したところで、合唱仲間みんなでYさんが好きだった「はるかな友に」を合唱した。
目の前に横たわるYさんもきっと歌っていたに違いない。
男声合唱団関係者で駅前でお清めを行った。
その席でも2曲ほどYさんに献歌を行った。
まさに僕たちらしいYさんの送別会であった。
「はるかな友に」
静かな夜更けに いつもいつも
思い出すのは お前のこと
お休み 安らかに
たどれ 夢路
お休み 楽しく
今宵もまた