先日の10連休の締めに「敬愛なるベートーヴェン」を観たのだが
その時に「そういえば、年末のN響第九を録ってたっけ!」と思い出した。
来年の話をすれば鬼が笑う。去年の話じゃ、鬼が怒る?
普段から「第九大好き!」なんて豪語しているわりには、こんなもんですよ・・・。
2月も半ばになって大晦日の第九を聴いた。
まぁいいよね、今第九を練習している人もいるんだから。
指揮はアンドリュー・リットン、ソロは角田祐子(S)、石津なをみ(MS)
カン・ヨセブ(T)、キム・テヒョン(Br)、合唱は国立音大生。
番組としては、今回はただ演奏を放映するだけでなく
合唱団にスポットを当てて曲を作ってゆく過程を見せた。
これは初めて?の試みで、なかなか興味深い。
スタジオに日本合唱界の大御所・田中信昭さん(本演奏会の合唱指導)を招いて
「第九合唱の魅力と難しさ」を語らせた。
田中さん曰く、「第九の合唱はとても難しいです」
「歌詞の意味をきっちり理解して感情を込めて歌うことが大事」
そして田中さんが国立音大生を指導する場面が映し出される。
相当厳しい指導だ。
一人ひとり歌わせて、音程や発音の欠点を指摘してゆく。
「音程が定まらないのは、自分の発声を自分の耳で聴いていないから」
「一人が音程を崩すと、全体が崩れる!」
「歌詞の意味をきっちり理解して歌うこと!」
う~ん、第九を歌う身としては、厳しいお言葉・・・。
でもその通り!音程が定まらなきゃ合唱にならない。
どこぞの合唱団のメンバーに聞かせたいね!
しかし合唱の大御所が「難しい」と言う第九。
国立音大の声楽家の学生が歌ってさえ、練習では音程がなかなか定まらない。
この曲を、日本ではシロウトの、しかも年配者中心の合唱団が歌っている。
本来は無理なんだろうね。本当は在り得ないんじゃないだろうか。
確かに歌えば気持ちよく、神々しい気分にもなれる。
名曲中の名曲なので、歌っても感動できるから誰でも歌いたがる。
日本のオケにとっても年末の稼ぎ時、餅代にもなる?
でも、最低限のオーディションをやってメンバーを集め、もっとレベルアップすることも必要では・・・??
前置きが随分長くなってしまったが、肝心の演奏は・・・。
基本的にはとて良い演奏だったと思う。
僕には的確に批評は出来ないが、ドイツ的というか硬質な律儀な第九だったと思う。
指揮者はてっきりドイツ人かと思った(アメリカ人だそうです)。
ソロは男性人がちょっと若いというか、声に重みが足りなかったような気がする。
ソプラノの角田さんって、相当小柄(150cmある?)なのに存在感あるね!
そして合唱、やっぱり声楽家の学生さんたちだ!しっかり歌っているね。
TV放送だから、当然マイクで音を拾い調整した上で流している。
だからホールで生で聴くのとは、全然印象が違うかもしれない。
そういう意味では、やっぱり生演奏を聴くに限るね。
それと合唱のサプライズ!!前代未聞!!
なんとプレストが始まって最初の「ブリューダ!」を音程なしの地声で叫んだ!!
最初僕の聴き間違いかと思ったが、このブログをアップするために
他の方々の「N響第九」の記事を参考に見ていたら、やっぱり「叫んだ」とある。
もう一度録画を観たら、確かに叫んでいる。
これはマエストロ・リットンの演出らしい。
本人が合唱団の若者達に「ブリューダ(兄弟よ)!」と叫ばせたかったようだ。
う~ん、凄いなぁ。確かにこれも「あり」だなぁ。
曲の解釈や演出は、まだまだいろいろあるんだね。
やっぱり「第九」はいいなぁ!
その時に「そういえば、年末のN響第九を録ってたっけ!」と思い出した。
来年の話をすれば鬼が笑う。去年の話じゃ、鬼が怒る?
普段から「第九大好き!」なんて豪語しているわりには、こんなもんですよ・・・。
2月も半ばになって大晦日の第九を聴いた。
まぁいいよね、今第九を練習している人もいるんだから。
指揮はアンドリュー・リットン、ソロは角田祐子(S)、石津なをみ(MS)
カン・ヨセブ(T)、キム・テヒョン(Br)、合唱は国立音大生。
番組としては、今回はただ演奏を放映するだけでなく
合唱団にスポットを当てて曲を作ってゆく過程を見せた。
これは初めて?の試みで、なかなか興味深い。
スタジオに日本合唱界の大御所・田中信昭さん(本演奏会の合唱指導)を招いて
「第九合唱の魅力と難しさ」を語らせた。
田中さん曰く、「第九の合唱はとても難しいです」
「歌詞の意味をきっちり理解して感情を込めて歌うことが大事」
そして田中さんが国立音大生を指導する場面が映し出される。
相当厳しい指導だ。
一人ひとり歌わせて、音程や発音の欠点を指摘してゆく。
「音程が定まらないのは、自分の発声を自分の耳で聴いていないから」
「一人が音程を崩すと、全体が崩れる!」
「歌詞の意味をきっちり理解して歌うこと!」
う~ん、第九を歌う身としては、厳しいお言葉・・・。
でもその通り!音程が定まらなきゃ合唱にならない。
どこぞの合唱団のメンバーに聞かせたいね!
しかし合唱の大御所が「難しい」と言う第九。
国立音大の声楽家の学生が歌ってさえ、練習では音程がなかなか定まらない。
この曲を、日本ではシロウトの、しかも年配者中心の合唱団が歌っている。
本来は無理なんだろうね。本当は在り得ないんじゃないだろうか。
確かに歌えば気持ちよく、神々しい気分にもなれる。
名曲中の名曲なので、歌っても感動できるから誰でも歌いたがる。
日本のオケにとっても年末の稼ぎ時、餅代にもなる?
でも、最低限のオーディションをやってメンバーを集め、もっとレベルアップすることも必要では・・・??
前置きが随分長くなってしまったが、肝心の演奏は・・・。
基本的にはとて良い演奏だったと思う。
僕には的確に批評は出来ないが、ドイツ的というか硬質な律儀な第九だったと思う。
指揮者はてっきりドイツ人かと思った(アメリカ人だそうです)。
ソロは男性人がちょっと若いというか、声に重みが足りなかったような気がする。
ソプラノの角田さんって、相当小柄(150cmある?)なのに存在感あるね!
そして合唱、やっぱり声楽家の学生さんたちだ!しっかり歌っているね。
TV放送だから、当然マイクで音を拾い調整した上で流している。
だからホールで生で聴くのとは、全然印象が違うかもしれない。
そういう意味では、やっぱり生演奏を聴くに限るね。
それと合唱のサプライズ!!前代未聞!!
なんとプレストが始まって最初の「ブリューダ!」を音程なしの地声で叫んだ!!
最初僕の聴き間違いかと思ったが、このブログをアップするために
他の方々の「N響第九」の記事を参考に見ていたら、やっぱり「叫んだ」とある。
もう一度録画を観たら、確かに叫んでいる。
これはマエストロ・リットンの演出らしい。
本人が合唱団の若者達に「ブリューダ(兄弟よ)!」と叫ばせたかったようだ。
う~ん、凄いなぁ。確かにこれも「あり」だなぁ。
曲の解釈や演出は、まだまだいろいろあるんだね。
やっぱり「第九」はいいなぁ!