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呑む気オヤジ/取り敢えず生還したジイさんのあれこれ

骨髄移植で山暮らしから都会に戻ったジイさんの日記。健康の話の他に合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

呑む気父さんの読書感想文・その34「夜のピクニック」

2006-11-23 | 本の話
夜のピクニック

新潮社

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♪「夜のピクニック」恩田陸著 新潮文庫

地方の公立進学校の年中行事「鍛錬歩行祭」。
全校生徒がほぼ24時間かけて80Kmの道のりを歩く。
始めのうちは、元気に友達と恋の話しや将来の話をしているが
距離が進むにつれて体力も気力も落ちて、会話も途切れがちに・・・。
融(とおる)と貴子という二人の高校生が主人公だが
二人には誰にも話していない秘密が・・・。

ただ黙々と歩く場面しか出てこない小説だ。
でもそこに高校生の瑞々しい感性やら、初々しい悩みなどが溢れている。
とても懐かしい匂いのする話だ。
自分が高校のときも、こんな感性だったかなぁ・・・。
30数年前の父さんは、何を考えて何を感じていたんだろう。
呑んだくれ父さんにだって、多感な高校生の頃はあったんだよな。
でも実際はあんまり覚えていないんだけどねぇ・・・。

この話しのモデルは名門水戸一高だ。
今でも「鍛錬歩行祭」は続いているらしい。
仙台は公立高校のほとんどが男女別学だから
日常の学校内で、直接女生徒と接することはなかった。
でもクラブ活動など接点は結構あったし
それなりに仲間もいて、特に寂しい思いもしなかった。
別学なんて、共学のご同輩には信じられないでしょう!
しかしなかなか別学もいいもんだったよ。

あの頃の仲間と今でも付合いが続いている。
H夫妻も、Sも、Yも、カメラマンAも・・・
東北楽天のIも、支配人NやK先生、Mちゃん、Jちゃんだって!
男も女も、みんないい奴ばかりだ。
この本だって、Yに借りたものだ。
なにせ30数年の付き合いだもの!

果たして主人公の融や貴子、そして彼らを取り巻く友人は
父さんたちのように30年後も付合いが続いているだろうか?
いや、続いていて欲しいね。
父さんたちのように・・・。
ボクの友達は、自慢の友達だよ!


コメント (2)
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