潮風に誘われて

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講演会

2012年02月23日 | イベント
春がそこまで来ているような暖かい1日となりました。

岡山ふれあいセンターで開かれた
「支える側が支えられるとき
~認知症の母が教えてくれたこと~」

の特別講演会に行って来ました。



22年間アルツハイマー認知症の母をみてこられている作家である
藤川幸之助さんの講演です。



口から食べることも、言葉を発することもなくなったお母さん。

認知症という重いテーマではありますが、先生のユーモアたっぷりの
口調に笑いがあったり、涙したり、感情移入しやすく、何と言っても
わかりやすかったです。

寝たきりになって何もわからないと思っても、じっとそばで見つめて
いると痛みや喜びなど声の出し方で分かるようになってくるのだそうです。
介護されているお母さんの話以外に、癌で亡くなった奥様の話もしてくだ
さいました。
自分自身の過去を振り返り現実から逃げたくなる気持ちを素直に話されま
した。
しかし、自分自身が今になってわかったことを話しされたとき、こみあげて
くる涙を止めることは出来ませんでした。

人は言葉をこえて何かを伝え、受け止めることが出来る。まなざしを向ける
だけで手を握るだけで・・・。
母が私の人間らしさを引き出してくれている。
認知症という病気が、私と父と母の絆を結び直してくれている。
亡くなってしまってからでは何も出来ない。
目の前の母と今をどう生きるかが大切・・・・と切々と訴えられました。

介護時に感じるままに詠まれた詩の朗読や素晴らしい歌声を聞かせていただき、
心に感じる2時間の素晴らしい講演でした。








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